バンクーバー五輪の開会式、BRYAN ADAMS が出てきた。
●あ、BRYAN ADAMS ってカナダ人だったっけ。あれー?カナダにはもっと重要なミュージシャンがいるような気がするんだけど…。そうそう!NEIL YOUNG もカナダ出身じゃん!あ、でも、NEIL YOUNG に出てもらっても、ちょっと困るな…。ロックジジイは、ああいうセレモニーには似合わないな。


バレンタインで、息子ノマドがボクに挑戦してきた。
●今週水曜日のコト。「パパはチョコもらってないだろう。オレ1コもらったよ!」クラスメイトのユイちゃんがノマドにチョコをくれたのだ。ナニ?会社帰りのボクにイキナリモテ自慢か?ユイちゃんもえらく先行メにチョコ渡すなあ。しかもどういう意図?やっぱある意味での義理チョコ?…でもヘンなトコロでプライドが高いノマドは、完全に得意満面だぞ。調子にノッテルゾ。
●しかし、たまたまボクも水曜日に同僚からチョコをもらってたのだ。「残念でしたー。パパも一個もらったぞチョコ!コレで同点だな」まさかパパが自分と同じタイミングでチョコゲットしてるとは思わなかったのか、ノマド実に悔しそう。即座にワイフの妹、クミちゃんサッちゃんに電話連絡&チョコ発注。オマエ、そこまでしてチョコの数で張り合いたいの?
●金曜日にも、職場で義理チョコをもらったボク。「フッフッフ。コレでパパ二個目ゲットだぞ。パパが勝ってるようだなノマド」ちょっと挑発してみた。ノマドマジで悔しそう。でも、コレ義理チョコっていって、ミンナがもらうチョコなんだけどな。ノマド「それならイミねーじゃねーか!チョコは好きだからあげるんだぞ!」おいおい、パパにはママがいるから、他の人に好きって言われたってしょうがないだろ。ノマドは何人からでも好きって言ってもらってもイイけどさ。ソレは今後大人になるまでノマド個人で頑張ってくれ。
●ところでボクの愛娘ヒヨコさん、今年は誰にチョコあげるのかな?パパにはちゃんとくれるのかな?「ふーん…どーしよーかな?」明日を楽しみにしてます。



さて、ボクは今、UK ロックを彷徨ってます。
●最近聴いてるのは、KAISER CHIEFS、THE KOOKS、MUSE、MANIC STREET PREACHERS、ASH、THE VIEW、HARD-FI、THE CRIBS、MAXIMO PARK、THE LONG BLONDES、THE ZUTONS、などなど。文脈もスタイルも全然違うので、なんだか収拾がつかなくなってきた。
●だから、チョイとその辺をひとまず置いといて、ブリットポップ以前まで時計の針を戻してみる。そんで 90~00年代の UK ロックとの付き合い方が整理出来れば、と思うのです。……ホントはこんなコトしなくても、楽しく音楽を聴けるニンゲンになりたいなあ。

でさ、手をつけてみたのがさ、THE CHARLATANS なんですよ。
●このバンドはマッドチェスターシーンから登場してきて、インディダンスシーンでも活躍して、そのまま地続きにブリットポップ時代へスライドした連中じゃないですか。これ聴けば、90年代ブリットポップの成り立ちを整理出来るし、そのアトの00年代ロックとの接点も整理出来ると思ったワケですよ。
…と思ったんだけど、その試みはあんまりうまく行ってないです。ソレ前提で今日はアレコレの音源をピックアップします。この記事をご覧になる方はソコを割り引いて読んで下さい。もしくは人生の無駄ですから、速やかに読むのをヤメるのをお薦めします。ジブンでも意味ワカンネエなあ、なんでこんな事書いてるんだろう。


THE CHARLATANS、結局イチバン好きなのが、ファーストアルバム。

THE CHARLATANS「SOME FRIENDLY」

THE CHARLATANS「SOME FRIENDLY」1990年
●コレ20年前の音源です。古いね…。でさ、ボクはリアルタイムで聴いてるんです。実はココから始まってブリットポップ時代に深く食い込む1997年の5THアルバムまでを、最近聴きまくってました。それこそ数ヶ月前から。で、散々迷って到達した結論が、このデビューアルバムが一番オモシロい、というコト。
つーかさ、コレボクには実にクヤしい結論なんですよ。セカンド以降は、リアルタイムで聴いてなかった。去年、適当な値段と順番で買い集めた。それこそ、00年代のロックと同時並行で聴いてた。で、ある程度聴き込んだあげく、結局ムカシに聴いたヤツがイチバンイイって結論に行っちゃうのは、「結局、散々履き込んだスニーカーが一番カラダに馴染む」という実に無難な着地点であって、「そんなに昔がイイならもう新しいヤツ聴くなよ無駄じゃん」というコトを自分に認めてしまうような気分なのだ。

それでは、意に背いてまで、なぜこのアルバムがイイとボクは言うのか?
●それは、00年代において、この音があまりにマヌケだからだ。虚弱と言ってもイイ。タフなギターがうねるガレージロックや強靭なネバリ腰で弾き出すグルーヴ感が支配的な今のシーン。そこにこのファーストの音像は、貧弱でモヤシのように頼りない。ガッツリロックばっか聴いてたボクの耳には、ソレが裏返ってユニークに聴こえちゃった。皆さん、だからコレお薦めしませんよ、完全にウラに入っちゃってますから。
●とにかく特徴的なのは、ヘナヘナのハモンドオルガン。ヒットシングル「THE ONLY ONE I KNOW」(動画を下に貼りました)をはじめ、どっかマヌケなオルガンが「ヒャラ~~」っと鳴っとるわけですわ。コレがカラフル過ぎるジャケに象徴されるような、ムダにアッパーなヘナヘナサイケ感覚を煽ります。コレが1989年の「セカンド・サマー・オブ・ラブ」、マッドチェスター・シーンの気分。当時登場したばかりの新型ドラッグ MDMA A.K.A. エクスタシーの流行を前提とした、サイケデリックミュージック。これに、少々弱腰のダンスグルーヴが加わって、さらに弱腰のボーカルがヘナヘナ虚弱なメロディを歌います。THE SMALL FACES BRIAN AUGER のような熱いモッズビート&マッシヴオルガンと同じくらいスゴいぞ!と言えたらイイんですけど、イマイチそこまでの圧力はナシ。その中途半端さも引っ括めて、ユニーク。この時代にしかあり得なかった表現。ソコに結局ボクの耳は捕らわれてしまったという顛末です。マッドチェスターを代表するバンドって、多かれ少なかれこのマヌケさをオモシロがるべき物件だよね。THE INSPIRAL CARPETS、HAPPY MONDAYS とかね。THE STONE ROSES だけがより一層高度なユニークさを持っていて、強度の高い特殊グルーヴ感覚を持っている。
●このオルガンを引いてるのが、ROB COLLINS というヤツ。結局コイツの音をどの曲聴いても探してしまう。ソコも他のアルバムを真っ当に評価しにくくしてる要因なんだよなあ。


THE CHARLATANS「BETWEEN 10TH AND 11TH」

THE CHARLATANS「BETWEEN 10TH AND 11TH」1992年
●セカンドアルバム。バナナ。ベルベットアンダーグラウンドか? ま、ソレは関係ないけど、ギター圧力が微妙に高くなります。このヘンでワリとギターロックになります。合成麻薬エクスタシーとレイブの喧噪に浮かれた1989~90年から離れるにつれ、当時のロックバンドは徐々に強いギターサウンドへとスライドしていくのが大きなトレンドでした。ただし、微妙な浮遊感とエコー感が、レイヴの影響下にあるインディダンス・シーンとの強い結びつきを連想させます。ソコを演出してるのが、ROB COLLINS のオルガン。シングル「WEIRDO」(動画を下に貼りました)から「CHEWING GUM WEEKEND」へのつながりは、実にインディダンスなオルガンロックで、たった今ボクの目の前で娘ヒヨコがダンスしまくってます。
●ちなみにプロデューサーは FLOOD。同時期、突然ダンス路線へ変貌した U2 の下でエンジニアをしてた男です。U2 ですらダンスせにゃアカンと思った時代ですから、インディダンスというタームがいかに大きな影響力を持っていたか、っつーコトを強調しておきたいです。
●もひとつちなみに。この時期オルガン ROB COLLINS はトモダチの酒屋強盗を手伝ったというバカげた理由で4ヶ月刑務所にブチ込まれます。コイツ、演奏もユニークだけど、本人キャラも大分変わってるかもしれない。


THE CHARLATANS「UP TO OUR HIP」

THE CHARLATANS「UP TO OUR HIP」1994年
●オルガンとギターがタッグを組んでちょっとずつロック圧力を上げてる。しかしボーカル TIM BURGESS の声は青臭いウィスパー系でやっぱり貧弱だ。まだ温度は低い…今の若い UK ロックリスナーは納得しないレベルだろう。その甘過ぎるボーカルがいない、6分越えのジャムインスト楽曲「FEEL FLOWS」のドスドスしたビートとビゴビゴ唸るオルガンプレイこそがイチバン楽しかったりする。全体的に漂うソウルフルな気分はキライじゃないけど、ヤリきれてないってコトかな?
●一方でダンス機能も下落してきた。シングル曲はレイドバックしたミディアムテンポのウタもの。時代はブリットポップ発火直前。1994年は OASIS がデビューアルバム「DEFINITELY MAYBE」を投下した年。THE STONE ROSES が機能不全気味だったシーンに、新しいカリスマが登場した瞬間だ。一方で PRIMAL SCREAM 「GIVE OUT BUT DON'T GIVE UP」を投下した年でもある。プライマルのこの作品で、ダンス機能とアーシーなアメリカンロックを融合させたアプローチが提示された。そのヘンの気分がココと、次のアルバムに反映されてる。


THE CHARLATANS「THE CHARLATANS UK」

THE CHARLATANS「THE CHARLATANS UK」1995年
●満を持してのセルフタイトルアルバムの登場だ。ロック濃度は大分濃いぞ。一曲目からタフでなリフロックがブチ鳴らされる。オルガンも叫んでるぞ。ギターもアーシーに鳴ってる。ビートもドカドカいってる。ボーカルも虚弱スタイルを進化させようと必死だ。ソウルフルなふくよかさはボクの好物のはず。その反面、てっとり早く言って、完全に PRIMAL SCREAM「GIVE OUT BUT DON'T GIVE UP」の影響下にあるような気もする。だからガンバリは認めるけど、そんなに高く評価できません。シングル曲「BULLET COMES」は好きなタイプの曲なのに、同時代のプライマルのパクリのような気がして納得がいかない。
「ブリットポップって一体なんなの?」という問題にボクがつまづいちゃったのは、このバンドがなんかズルズルと地滑り的に、甚だユルーく、成り行き任せで、日和見的に、マッドチェスター/インディダンスから、アーシーなロック経由でブリットポップに移行してしまったという事実に、思わず戸惑ってしまったってコトなのかもしれない(ああ、ゴメンナサイ、ヒドい言い方だ)。THE CHARLATANS はこの段階でダンスであることをヤメて、完全にロックに忠実になり、そしてどんどんウタモノに走って行く。コレがブリットポップの本質か?なんか微妙に違うんじゃない?でも確実に言える事は、ファーストにボクが感じたユニークネスは消滅してしまった……。


THE CHARLATANS「TELLIN STORIES」

THE CHARLATANS「TELLIN' STORIES」1997年
●まず言わなくちゃいけない事件が、このアルバム制作過程に起こってしまった。愛すべきオルガン奏者、ROB COLLINS が交通事故で死んじゃった。飲酒運転。ちょっとヤンチャすぎるよキミは…。バンドはメッコリ凹んだ。だからジャケに映る人間の数が1人減ってる。実に残念。
●皮肉な事に、このアルバムは彼らのキャリアで最高の売上げを達成する。時代はブリットポップ真っ盛り。そして彼らのサウンドも完全にブリットポップになった。一枚前のアルバムに辛辣なコトを言ったけど、このアルバムはイイ。一皮剥けた。ナニかを振り切った。彼らのアルバムで2番目に好き。ファーストの要素は全部捨て去って、フルモデルチェンジして、それが成功したのだ。実は同時期の OASIS のサウンドに接近した気配濃厚なんだけど、1997年の OASIS「BE HERE NOW」でスベってた時期だから許す。
●いつしか TIM BURGESS のボーカルは塩辛く潰れて、ザラッとした味を醸し出してる。オルガンの ROB COLLINS は今回ピアノもメロトロンも弾いてる。清々しいフォーキーなアレンジもあれば、ピアノを添えたスケールの大きいロックも鳴らす。バラエティ感を備えつつも、メロディに色気があり、結果として実にポップだ。つまりはだ、コレが「ブリットポップ」だ。「NORTH COUNTRY BOY」(動画を下に貼りました)「TELLIN' STORIES」「HOW HIGH」が聴き所かな。全部シングル曲ですけど。

●英国音楽の伝統という部分で「ブリットポップ」を説明するのは、正直ボクにはまだできない。60年代ブリティッシュロックのエッセンスを導入しました、って安直に言っちゃってイイモノか?(ムカシは能天気にそう思ってたんだけど。)OASIS のマユゲ兄弟が THE BEATLES の音楽からの影響関係を自分たちで告白してるが、彼らが言うほど OASISTHE BEATLES の音楽は似てるように聴こえない。THE CHARLATANS がココで鳴らしてる音がモッズ魂の延長にある、ってのもギモン。だたし、メロディセンスはアメリカ的ではない、ような気がする。でボクがこのアルバムに愛着を感じるのも、この人懐っこいメロディセンスだ。シンガロング系だ。ウタモノなのだ。
●もうチョイ踏み込むと、こんな事実も。前作と今作は、エンジニア/プロデューサーに DAVE CHARLES という人物が絡んでる。この人は70年代のパブロッカー DAVE EDMUNDS と長く行動を共にしてたってコトがわかった。70年代パブロックの気分とブリットポップの気分は、どこかで繋がるかも?って予想はしてみよう。OASIS を筆頭に、ワーキングクラス出身の UK ロックはなんとなくパブの喧噪と相性がイイ、気がする。



マッドチェスター系バンドの関連記事をリンクしておきます。

「放送室で溶け合った、60年代と90年代UKロック。ブリットポップの時代。」
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-410.html

「ノマドヒヨコの通信簿。そして我が青春のマッドチェスター。」
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-703.html



関連音源の動画も3つ貼ってみました。

●ファースト「SOME FRIENDLY」収録、「THE ONLY ONE I KNOW」
●ダレカがわざわざヘンテコな編集加工をしたプロモを発見。結果として、この曲が持つサイケデリック感覚がホワホワと増幅しました。この空気感は確かにマッドチェスター。ボクはこのオルガンに病み付き。




●セカンド「BETWEEN 11TH AND 10TH」収録曲、「WEIRDO」
●オルガンを聴いて下さい。小学一年生の我が娘でも踊れる。確かにインディダンス。ダンサーさんも頑張って踊ってますし。




5TH「TELLIN' STORIES」収録曲、「NORTH COUNTRY BOY」
ブリットポップになってしまいました。で OASIS っぽくなったでしょ。軟弱な OASIS。でもコレはコレで好き、ウタモノとして。イングランド北部、マンチェスターの郊外から出てきた田舎モノとしての自負を歌ってるのかな?



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