今週、オモシロい子に会っちゃった。
●仕事で知り合ったオンナノコ。まだ二十歳なのに、斉藤道三のハナシとかを楽しそうにするのです。へー好きな時代はやっぱ戦国時代なんだ?「最近は幕末も」やっぱそうだよねー「龍馬伝」だもんね。

しかしココからビビった。ホラ貝。
●趣味、ホラ貝を吹くコト。ええ~っ!ホラ貝?なんで?「地方に行った時、お店に飾ってあったんです」それを買ったんだ?「いえ、コレは売り物じゃないって言われて。そしたらホラ貝名人が近所から来てくれて」ホラ貝に名人が?「四国にはホラ貝検定ってのがあるんですって」マジ!?四国スゲエ!
「で、名人に売ってもらったのがコレです」えっ!今持ってんの?常に携帯してんの?あらカワイいトランクバッグじゃん…鍵までかかるし…キタ!このバッグの中から30センチ大&15センチ大の2つのホラ貝が登場!スゴいね…ちょっと触ってイイ?あ、思ったより軽い…キレイにしてあるけど、楽器としての構造は実にシンプルで、貝殻の頭の部分をカットしてあるだけだ。その切断面に直接口を付けて吹くらしい。「コッチが「ラ」の音で、コッチが「ミ」の音です」あ、やっぱり一つの貝で、一つしか音出せないんだ…。
●ちょっと、吹いてもらってもイイ?「あー、すっごく音が大きいんでちょっとヤメた方が…」そんなにデカい音なの?「オフィスで吹いたら、上下階の人から同時にクレームが来ました」デカ!それじゃドコで吹くの?貸しスタジオとか?「埼玉県の山奥まで行くんです」マジスゴい!キミめちゃ面白いよ!「山全体に響いて、スゴく気持ちイイんです。山、独り占めです」素晴らしい。山エコー、山リバーブ、つまりは山ダブなんだね。戦国時代において、ホラ貝は、戦闘中の連絡合図のために鳴らされてたんだから、山ダブ起こすぐらいの音量が必要だったんだ。すっごく納得したし、勉強になったよ。

ホラ貝

●ネットで探したホラ貝画像。ん?ちゃんとした吹き口がついてるね…ボクが見せてもらったのはホントに切りっ放しで、ヘタすると唇切るようなヤツだったんだけど。


戦国時代を愛する彼女に、「江戸時代もオモシロいよ」と言う。
●戦乱動乱の時代じゃなくても、オモシロいドラマは描けるはず。そんで速やかに一つのマンガをオススメしました。

よしながふみ「大奥」55巻

よしながふみ「大奥」1~5巻
●ホラ貝の子に教えてあげたのです。ゼンブひらがなで、「よしながふみ」って書く作家さんがとてもユニークなの。江戸城の大奥を描くんだけど、ソコでは男女の役割が逆転してるのさ。徳川将軍が女性で、ソコに大勢のイケメンたちが大奥で彼女に侍るという構造。一巻では、大奥に入って行く青年の視点から、男性版大奥のシステムと、女性将軍・吉宗との関係が描かれる。そして物語は、このパラレル江戸時代がなぜ男女の役割機能逆転に至ったのかというナゾに迫ることになり、その流れの中で様々な男女がどのように泣き苦しみ、どんな幸せを感じていったのかが描かれる。メチャオモシロい。ちなみに貼付けた画像の表紙を飾る女性が、五代将軍「犬公方」綱吉。コケティッシュな美人です。
●生殖という機能の多くを女性に依存しているのが、人間と言う種の現実。胎児をその体内で10ヶ月育み世の中へ出してやるという、出産という役割が女性に集中してる。女性将軍は、最高権力を持つ為政者でありながら、その血統を継続させる為の出産活動も自分一人で担わないといけない。タネをばらまく男性将軍の場合とは、大奥の質もコレでは変わる。結果として、男女の質の違いがユニークなドラマになる。ジェンダーギャップを大きく揺さぶるスリルがある。
「きのう何食べた?」では、一組のゲイカップルを主人公に、淡々とした日常と食への喜びを綴ってるよしながふみ。ボーイズラブ系からキャリアを起こした彼女にとって、ゲイセクシャリティはどんな意味を持ってるのか、もっとちゃんと読んでみたいのでした。



●UK ロックを乱れ打ち。


HARD-FI「ONCE UPON A TIME IN WEST」

HARD-FI「ONCE UPON A TIME IN WEST」2007年
●このバンド好きだわ。00年代UKロックの中でも異色に思えるんだな。とりわけ一曲目の「SUBURBAN KNIGHTS」 THE CLASH「LONDON CALLING」を連想させる。安易にスピードへ逃げない力強いビートには70年代パンク経由のレゲエ解釈がコッソリ忍び込んでるし、シンガロングなサビプレーズが熱いから。あと面構えが労働者臭い。イギリスじゃ出身階級が一つのポイントだからね。


WHITE LIES「TO LOSE MY LIFE...」

WHITE LIES「TO LOSE MY LIFE...」2009年
●コッチは同じ70年代モノでも、JOY DIVISION を連想させる。なんでだろ?ジャケが白黒でゴシックに見えるから?ダンス感覚が香るグルーヴがエレクトロ駆動だから?シンセとギターがセンチメンタルに鳴る瞬間があるから?やっぱ、繊細でありながら朗々と響く声かな?1曲目のタイトルが「DEATH」ってトコもゴス気分。「A PLACE TO HIDE」なんてもう「LOVE WILL TEAR US APART」直結な気分が漂っててイイワ!


BLOC PARTY.「INTIMACY」

BLOC PARTY.「INTIMACY」2008年
●槍のように研ぎすまされたギターがヒリヒリと疾走するサウンドデザインが印象的だったこのバンド。この三枚目のアルバムでは、一気にミクスチャーなファンクネスを導入してエレクトロかつセクシーなダンスグルーヴを搭載。鮮烈なデビュー時を思い起こすほどの、鮮烈な進化を見せつけてくれた。扇情的なボーカルと高圧力なベース&ビートがキラキラしてる。
●シンガー KELE OKEREKE はナイジェリア系の黒人さん。ギターロックで黒人シンガーってのは珍しいと思ってた…その意味では THE DEARS MURREY LIGHTBURN と一緒だね。一種の偏見と言われるかもしれないけど、このしなやかなダンス感覚はアフリカ系遺伝に由来するモノと納得しちゃいそう。しかも KELE はバイセクシャルとの噂もある。ジャケやビートから漂ってくる爛れたセクシーさも、彼のセクシャリティを否応なく連想させてくる。


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ASH「FREE ALL ANGELS」2001年
●このバンドは UK ロックっぽくない、と思ってた。ギターとドラムがUSオルタナっぽい鳴りをしてるし、ポップパンクな気分すらある。デビュー当時のシングル「KUNG FU」「GIRLS FROM MARS」はリアルタイムで聴いたが、勢い任せのヤンチャなパンクというノリ。若いから許されるが、長く生き残れるかというとギモン、と思ってた。ちょい過小評価してましたです。
●しかし、ボチボチ大人になったタイミングのこのアルバムは、そのパンクノリだけではヒネリ出せない曲も盛り込まれてる。ストリングスの優雅な衣をまとってミドルテンポにキメル曲もあり。特に「SOMEDAY」が愛おしいね。「CANDY」はサンプラー使いだけど、ピアノがオールディーズ風に響いて実にポップ。ソコは確かにブリットポップ。でも、小僧くさい青臭さがやっぱり連中の強み。青くて人懐っこいボーカルもチャーミング。



●今週もとても忙しく、ピンチな場面もあった。けど、小学生だった頃の自分を思い出す場面もあって、とても楽しい気分になった。そんな出来事を栄養にして、月曜からもまた、ジタバタする。
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