友人の婚姻届の証人になった。
●結婚するのは、ボクの会社の同期。14年間同じ仕事を続けてきた戦友。非常に大事な役目を仰せつかって、恐縮かつ感動でございます。奥さんもラブリーな人なんです。ボク、字キタナいけどイイの? なんかウレシいなあこういうのって。


明日は村上春樹「1Q84 BOOK 3」の発売日である。
●ボクはアマゾンで予約しちゃった。売切れとかで探すのメンドクサイし。週末にゆっくり読もう。そこにワイフ「アレはそんなに読むべきモンなの?」あーアンタにとってはそんなに重要じゃないかも。「あの人のホンの中でオモシロい方なの?」あーそれもトビキリとは言えないかも。「そもそも1巻2巻はどこにしまったっけ?」たしかボクの実家が読みたいって言って持って行ったっきりだな。オマケに連中「ドコがオモシロいかさっぱりワカラナイ」って言ってた。「じゃあワタシは読まないでイイね」それでイイと思う。楽しめると思う人だけ読めばイイんだと思うよ。


「1Q84」つながりで、1984年の音源を聴く。
「1Q84」「パラレル世界」に迷い込んだ主人公たちのラブストーリーでした。BOOK 3 がどんな内容になるかは分からないけどね。…そんでリアルな1984年は、イギリスにおいてパチモンくさい音楽が流行った時代です。イギリス白人がブラックミュージック/ラテンミュージックといった異文化を自分たちのやり方で無理矢理呑み込もうとしたトライが目立った。コレがかなり強引なので仕上がりが実にパチモンくさい。ムリヤリ言い換えればこのパチモン音楽は「パラレル異文化」なのです。

THE FLYING PICKETS「LOST BOY」

THE FLYING PICKETS「LOST BOY」1984年
●白人7人組が完全楽器無使用のアカペラでドゥーワップコーラスを聴かせてくれる。美しいハーモニーとファルセットが気持ちイイ。ただし、80年代ハイファイ風の深いリバーブエコーがヒンヤリ響いてて、50~60年代ドゥーワップ~R&Bが持つ温もりや暖かさはスッパリ脱臭されてるのね。せっかく全部人力でやってるのにそんな風に聴こえないほどなんだモン。80年代の軽薄さがハッキリ表現されてる。
●このポイントが実にパチモンだ。そして実にオモシロい。ボクにとっては、この80年代エコーのヒンヤリ加減、パチモン加減にこそ価値がある。いやー実にイイ味になってるね。この時代にしかこうした表現は見出せないね。360°ひっくり返ってナイスな味です。

●それでさ、選曲が最高。収録曲13のうち、カバーが7曲。確かにアカペラコーラスに相応しく、R&Bの古典もカバーしてる。MARVIN GAYE「I HEARD IT THROUGH THE GRAPEVINE」、SMOKY ROBINSON & THE MIRACLES「THE TEARS OF A CLOWN」、THE MARVELETTES「WHEN YOU'RE YOUNG AND IN LOVE」。ココまでは真っ当。
●しかしソレ以外の部分では、アカペラアプローチで同時代の80年代ニューウェーブ/エレクトロに挑戦してるんです。コレがスゴい。笑えるのが TALKING HEADS「PSYCHO KILLER」。DAVID BYRNE がライブドキュメント「STOP MAKING SENSE」(コレも1984年)の一曲目にたった1人(とラジカセ1個)でピリピリ神経質にプレイする曲ですよ。アカペラ化なんて本来はあり得ないが、それをやっちゃってる。成功してるかどうかは各自で確認して下さい。
●そして大ヒット曲になった「ONLY YOU」。DEPECHE MODE の結成メンバー VINCE CLARKE がバンドを脱退して作ったエレクトロユニット YAZOO のキラーチューンだ。原曲はピコピコトラックに ALISON MOYET が中性的なボーカルを聴かせる物件で1982年発表。このピコピコ加減をうまくアカペラに変換して、エコーをマブしたら実にキラキラな楽曲に大変身。THE FLYING PICKETS を一気にトップグループに押し上げてしまったほどです。つーか、THE FLYING PICKETS「ONLY YOU」だけの一発屋といってもイイぐらい。
●この THE FLYING PICKETS「ONLY YOU」は、その後ウォン・カーウァイ監督「天使の涙」1996年のラストシーンに使われて、そらもうメチャかっこよく聴こえましたよ。1996年段階のウォン・カーウァイクリストファー・ドイルのカメラワークは「神」扱いだったので、ボクはこの時期2回香港に行ってロケ地巡りまでしちゃった。だからこの曲もスゴく好き。メチャ刷り込まれました。

THE FLYING PICKETS はその後メンバーチェンジを激しく繰り返し、オリジナルメンバーなんて20年前に全員いなくなってるのに今だに名前だけが残って地味にライブを続けているらしい。しかしリリース活動はサッパリ。ベスト盤では EURYTHMICS BOB MARLEY、THE RASCALS、DAVID BOWIE「SPACE ODDITY」!)とかをカバーしてる。
●1994年にリリースした「ORIGINAL FLYING PICKETS」というアルバムでは、なんと NIRVANA「SMELLS LIKE TEEN SPIRITS」 RED HOT CHILI PEPPERS、PRINCE とかをカバーしてるらしい。スゲー聴きたい!タイヘン興味深い。が、さすがにコレはゲットできてない…。

MATT BIANCO「WHOSE SIDE ARE YOU ON」

MATT BIANCO「WHOSE SIDE ARE YOU ON」1984年
MATT BIANCO は以前「ファンカラティーナ」というスタイルの音楽について記事にした時に詳しく取り上げました。ラテンミュージックをパチモンに換骨奪胎して80年代ニューウェーヴのポップスに仕上げたシロモノ。彼らのファーストアルバムがコレで、一番パチモンくさい。安い80年代シンセ技術によって駆動するパチモンラテンビートが、これまた360°裏返ってナイスに聴こえる。メインシンガー MARK REILLY はそれなりにソウルフルに振る舞おうとしてますが、ヤリきれてないトコロが美味しいんです。コレはソコを面白がるべし。その後脱退してソロになるポーランド系女性シンガー BASIA が生きのイイコーラスで華を添えているのにも注目。


●1984年の音楽状況はオモシロいと思ってます。コチラの記事をご参考に。
「1984年状況。MTV革命、英国の侵略、黒人&白人音楽の邂逅について。」
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-713.html

●そして「ファンカラティーナ」(←死語)についてもまとめてみました。コチラの記事をご参照ください。
「80年代イギリス音楽を「ファンカラティーナ」という言葉で眺めてみる。」
 http://unimogroove.blog4.fc2.com/blog-entry-852.html

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