珍名でチビの我が子たち。
●娘ヒヨコ小学二年生の学校の先生は、結構厳しいタイプで生徒を折り目正しく「山田さん」「佐藤さん」と「さん付け」で呼ぶ。たとえ相手が6~7歳のガキであってもだ。……しかし、いつのまにやらウチのヒヨコだけがニックネームで呼ばれるようになってしまった。「センセイはね、ヒヨコのこと、ピーちゃんってよぶの!」ピーちゃんね…少し前まではピヨちゃんだったのに、先生どんどん踏み込んで行くねえ。先生があだ名で呼ぶのはヒヨコだけ?「うん!そう!」
●そこで息子ノマド小学三年生が「オレだって、先生からのまちゃんって呼ばれてるゼ!」のまちゃんってオマエどうなの?「しかもオレだけがちゃん付け!」…そこ自慢するポイントだろうか?「だって、オレかわいいもん!ホッペぷにぷにって言われるもん!」…あっそ。見た目イチバンのチビだからカワイく見えるだけで、中身はボチボチの毒があるんだけどなあ。
●ノマドもヒヨコも、それぞれの学年で一番チビである。しかも4月に入学した1年生にも負けるほどの背の低さだ。ノマドは自分より背の高い下級生と一緒に歩きたくないと言って、毎日ダッシュで学校まで走って行ってた。しかし、そのチビさ加減だけでみんなに愛玩動物のようにカワイガってもらっているのも事実だ。「いじくられる」のも1つの才能かな?黙っててもかまってもらえるってシアワセだよね。寂しい人はこの世にたくさんいるからね。



ヘヴィメタル映画が泣けた。

アンヴィル!~夢を諦めきれない男たち

「アンヴィル!夢を諦めきれない男たち」
●実はヘヴィメタルは苦手なんです。どんなジャンルの音楽でも聴くのがボクの信条ですが、コレだけはキツい。学生の頃、スゴいメタルマニアが友達にいたんです。「完成された様式美」だとか「もっとも優れた音楽」だとか「オマエの聴いてる音楽はクソだ」だとかゴタクを並べてメタル選民思想を常に喧伝するのです。アレがキツかった。しかもさらにヒドいことに、彼はその後メタル選民思想から転向して、ストレートな古典モダンジャズ主義者になるのです。おいおいマジかよ。彼のおかげでヘヴィメタルが信用できなくなった。キライになった。
●この映画に登場するのは、メタルにノメり込んでノメり込んで、50歳を過ぎてもロックスターになる夢を捨てられない、愛すべき男たちだ。そのダメダメ人生は、とびきりのトホホぶりで、とびきりチャーミングなのでした。トホホすぎて爆笑しまくって、でもそのいじらしさに最後は涙が出ちゃった。なんでこんな50過ぎのオッサンのために泣かなくてはならないのか。でもエエ話なんだわな。

●1984年に日本でロックフェスが開かれた。このフェスに参加したバンドはその後ブレイクを果たしミリオンヒッツを放つ存在へ成長する。BON JOVI、WHITESNAKE、SCORPIONS、MICHAEL SCHENKER GROUP などなど。ただし1つの例外が。ANVIL というバンド。METALLICA ANTHRAX、SLASH (ex. GUNS 'N' ROSES) がリスペクトを表するホドのバンドでしたが、ナゼかキャリアはこの後ドン底へ。世間を賑わせたのは一瞬。この映画は彼らのその後を追うドキュメンタリー。
●20年の月日が流れました。ANVIL のボーカル、リップスは給食センターで配送の仕事をしてる。ミートボールとハッシュポテトを良い子の待つ小学校に運んでる。でもバンドは辞めていない。30年以上の付合いを続けるドラムのロブと、地元でギグを続けてる。自主制作で音源も作ってる。少々マヌケなファンもチョッピリいる。請われて久しぶりの海外ツアーに出てみたが、慣れない町で迷子、移動の電車に乗り遅れ、アリーナに呼ばれたはずがお客は174人、ギャラ不払いで掴み合い&怒鳴り合い、ことごとくトホホで最高に笑える。トホホヘヴィメタ。ソレを笑えばイイのか、と最初は思った。
●でも実は、この映画、永ーい青春と友情の物語なんだよね。若い時期に一瞬の栄光を見てしまった。その夢を今も忘れられないままに、50歳を超えてしまった男たち。見た目はデブでハゲだが、ハートはあの若き日々から全く変わってない。成熟できない大人と言えば簡単だ。しかし彼らは真剣だ。あの栄光をもう一度と、必死にモガイている。モンモンとしながらナニも出来ない人間じゃない。青春の延長戦数十年分を戦う根性、ソレに敬意を感じた。「誰もが年を取る。それが現実だ。腹は出て、顔の肉は垂れ、髪は抜けて、時間はなくなる。だから今やる。今から20年後、30年後、40年後には人生は終わるんだ。やるしかない」
リップスの笑顔は実にチャーミング。ちょっとヤンチャで悪フザケが過ぎるタイプだけど、人を楽しませるのが大好きだという顔だ。相棒のロブは寡黙だが温和で、実直さがにじみ出る顔をしている。そんな二人は兄弟のようだ。楽器を初めて握ったティーンの頃から全然変わってない。喜びも分かち合うし、派手にケンカもする。50も超えたオヤジがマジでベソかきながら怒鳴り合う場面を見てると「もう見苦しくてタマラン」という気分になる。でもナニか熱いモノを感じてしまう。ソコまで突っ込む人間関係。ソコまで突っ込むに相応しい音楽。ビジネスや損得勘定でヤっていけない領域。レーベル契約にシクジる場面、「オレたちの歴史に価値がある、ソレでいいじゃないか」と肩を抱き合う二人の背中は、見事に見苦しいが同時に見事に美しい。
●それに、彼らを優しく見守る女性が良かったよね。奥さんたち、そしてお姉さん。「どうしようもなくバカだけど大目に見てあげるの」って感じ。ボク自身が、ワイフにかなり大目に見てもらってるニンゲンなので、実に共感出来る。でもねえ、ああ、自分が50歳になってるトコロが全然想像できない。やっぱりボクも「幼形成熟」タイプの人間だからなあ。コドモが二人もいるくせに、全然大人になった感じがしない。どうしよう。


●どうしようもなくバカだから、CDも入手した。

ANVIL「THIS IS THIRTEEN」

ANVIL「THIS IS THIRTEEN」2009年
●大目に見て下さいこの無駄遣い。コレは映画の中で必死こいて彼らが作ってたアルバム。13枚目の作品だから「ディスイズ13」とは、ド直球とだけでは済まされないオバカぶり。しかしボクもバカだメタル大キライなのに聴いてもしょうがないだろう。なのに気になって聴く。そして速やかに玉砕。ホントに80年代ヘアメタルで、ボクにとって全然引っかかるトコロがない!ヤバいヤバい、マジで身が持たない!コレは売れない、マジで売れないぞ!…彼らの全盛期を代表する曲「METAL ON METAL」は劇中で馴染んでたからちょっと聴けるけど…。
●しかし捨てる神あれば拾う神あり。ネットで見てたら、ANVIL は今年の4月に来日ツアーをやってるぞ。クワトロ東京~大阪~広島。スゲエな日本人、優し過ぎるよ。観る客も呼ぶプロモーターもエラ過ぎる。



●メタル映画、もう一本観たよ。

メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー

「メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー」
●これもね、笑えるドキュメンタリーです。ヘヴィメタルが大好きでタマラナイ30歳文化人類学者(ブロンド長髪)サムくんが世界中を駆け巡り「メタルはナゼ嫌われるのか?」という問いを自分なりにトコトン突き詰めていくオハナシです。その探求の旅があまりに真剣で、結果バカバカしくもあって、熱意たっぷりメタル愛がヒシヒシ伝わってきます。「ふむふむ、メタルはいささか女性蔑視の傾向があるようだ」とか。
メタルの聖地、北欧ノルウェーの取材がおかしかったな。彼の地で鳴らされてるブラックメタルってシーンがスゴ過ぎる。反キリスト/悪魔崇拝をマジで突き詰めた結果、教会に放火するのほど過激行動まで突っ走るという。実際に12世紀に建てられた立派な木造教会がメタルミュージシャンに燃やされてしまった。殺人事件まで起こすこの厄介なシーンに、さすがのメタル愛サムくんもドン引きするのでありました。


●食わず嫌いもアレだから、ヘヴィメタルを聴いてみようかな。リアリティ番組「オズボーンズ」で爆笑させてもらって以来、OZZY OSBOURNE さんには愛着がありますから。BLACK SABBATH、どっかでチャレンジだ。

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