先日、ボクのマイミクさんから結婚のお知らせが届きました。
●保育士さんとして働く、若くて実直で芯のしっかりした女性。久しぶりにイイ話を聞いた気分です。おめでとうございます。…そんなんで、最近のボクは木村カエラちゃんの「BUTTERFLY」をヘビロテしてるのです。ベタと言えばベタですが、カエラちゃん自身も妊娠&結婚ですからね。いやいや実におめでたい。石田純一&東尾理子カップルのようなイマイチノレない話と違って、カエラちゃん&暎太くんはスゴく爽やかに見えました。きっとマイミクさんも爽やかなカップルになるでしょう。結婚や出産ってのが、贅沢な消耗品みたいになったり、焦りと諦めと打算と妥協のパズルみたいになってる昨今、世間に対してちょっとでも明るい夢を見せてもらいたいと思いました。

ボクは、木村カエラちゃんのファンでございます。彼女の音楽が好きなのです。
●実は彼女のアルバムは全部持ってるんですね~。今週はソレを全部引っ張りだして聴いてました。彼女のディスコグラフィー、チェックしてみましょう。


木村カエラ「KAELA」

木村カエラ「KAELA」2004年
テレビ神奈川の朝番組「SAKUSAKU」にスゲエオンナノコがいると聞いたのはいつだったか?当時新人だった後輩男子が「SAKUSAKUがヤバいんですよ!あの娘スゴいっすよ!」と教えてくれたんだよなあ。この後輩は茅ヶ崎在住、地元大好きヤロウで、サザンを神のように崇めてる一方、テレビ神奈川FMヨコハマなど地元メディアを偏愛するヤツだったのです。じゃなきゃテレビ神奈川で起きてるコトなんて察知できなかったな。
●さて、この朝番組「SAKUSAKU」におきまして、ブサイクな人形と共に情報性の1ミリもないスットンキョウなトークを繰り広げていたオンナノコの名前は、木村カエラちゃんと言いました。確かにカワイい。ルックスとかじゃなくて、天然な空気が。…そしたら、その娘がシンガーとしてデビューするというではないですか!コレは聴かなきゃなるまい!とチェックしたのがファーストアルバム「KAELA」でした。
●彼女の元気キャラが全面に出た前向きロック「HAPPINESS!!!」がボクの中で大ブレイク。最初から全部のリリックやアートディレクションを自分で担うのも立派だと思った。タダのモデルさん上がりじゃないねー的な印象。オルタナ風ギターロックテイストは、どこか PUFFY の気分も感じさせてて(実は PUFFY もボクの大好物なのです)、コレはかなりの太いタマとうならされたのでした。
●そして PUFFY がそうであったように、サウンド面が立派な大人によって完璧にコントロールされてるトコロがさらに好感が持てた。彼女のフワフワした天然力をうまく泳がせながら、ガシッとタイトなロックにまとめ上げてる。EL-MALO のギタリスト・アイゴンこと會田茂一他優秀なロック職人たちが、USオルタナの風通しの良さを絶妙な塩梅で調合。元気イッパイにハジケル曲もあれば、軽く固く冷え乾いた曲も配置してる。今聴けば後半の少し寂しい感じが好きかも。

木村カエラ「CIRCLE」

木村カエラ「CIRCLE」2006年
●ジャケの気分が、イギリスのポップアートユニット、ギルバート&ジョージみたいになりました。世間的には「リルラリルハ」のヒットで認知されてる時期の作品ですが、ボク的には奥田民生プロデュースの「BEAT」が収録されてるコトが最重要です。奥田民生の後見でキャリアを起こした PUFFY と、我らがカエラちゃんが相似を成す瞬間でしたから。……しかし結果としてボクはこの「BEAT」をそんなに気に入ることができませんでした…もっと激しいケミカルが起こると思ってたんだけどワリとフツウの仕上がりだった…タミオが絡むとボクの中で一気にハードルが上がってしまう。
●アルバム全体の仕上がりも、ファーストよりもゴリッとギターがタフになって、重オルタナ仕様になっております。前作や次作と比べてもゴリゴリ過ぎるほどです。そしてメロディの起伏を抑制してローキーで押し通す戦法。それがチョイと頑なに響いてて多彩なポップ感が薄れ過ぎた。だから実はこのアルバムはそんなに好きじゃないんです。
●それでも注目曲はありますよ。クラムボンのベーシスト・ミトが楽曲提供した「CIRCLE」は、打ち込みビートと深いエコーがキラキラと駆動する中、カエラちゃんの英詞ボーカルが浮遊していく佳曲。非オルタナ楽曲として存在感を放ってる。

木村カエラ「SCRATCH」

「SCRATCH」2007年
●一曲目「L. DRUNK」のギターが軽く速く鋭く響く。前作の90年代風重オルタナ仕様が00年代風ガレージギターにアップデートされた印象。このギターサウンドにマリンバがカワイく並走しててチャーミング。ジャケもメルヘンだが、ポップ具合も格段に向上して、楽曲も幅が広いバラエティ感/カラフル感を持つに至りました。
●楽曲ごとに様々な表情を見せるのは、様々なプロデューサー陣が関わってるからか。ガレージ野郎のお面バンド BEAT CRUSADERS は普段の芸風を裏切り、絶妙なメランコリーポップスを鳴らしてる。00年代型パワーポップバンド NIRGILIS はちょっとセンチで愛おしい楽曲を提供。御大亀田誠治はドラマチックで切ない感情が突き上げるギターロックを仕掛ける。和製ポストロックバンド TOE は半インスト楽曲で緊張感ある演奏を披露。ミトの楽曲はシューゲイザーにも聴こえるぞ。

木村カエラ「+1」

「+1」2008年
●実はこのアルバムが一番好き。当時のダンスロック旋風、ニューレイヴのスタイルに直接影響を受けたような楽曲が目立つからだ。とくに電気グルーヴ石野卓球プロデュースのシングル曲「JASPER」の痛快なエレクトロポップ感はタマラナイ。アルバム一曲目のミト提供楽曲「NO IMAGE」も折り目正しくダンスロックだね。性急で起伏あるメロディがヒリ付いててスリル。
●それと、カエラちゃんのリリック能力がココにきてド派手に炸裂してるような気がする。ぶっちゃけイキオイ先行意味不明のシュール気分なんだけど、カラフルなコトバ選びがビートとメロディにうまく絡まって無邪気なアラレちゃんのように疾駆してます、キーーン!「ペンダントジュエリー ハートのシャンデリア 夢はベッドのシャングリラ?」「星の数くらいの夢に アポロ アポロ フー」「大LUCKY 人一倍に 大LUCKY そんな君に会えて 大LUCKY 輪になって騒ぐぞ」「1,2,SUNDAY 1,2,SUNDAY ファミレド」全然意味分かんないけど、コレはコレで正しい。マチガイなく正しい。だってヒヨコが楽しんでるから。
●それでいてナカナカにこなれた押韻感覚は実にキャッチー。キレのイイビートとギター/派手に展開するメロディと合体して、理屈ヌキで耳に突き刺さる。「とけてしまえよ 名誉 身を滅ぼせばいいよ 強くないのよ 燃え上がれよ 目よ 見よ 高鳴る胸を 笑えないのよ」楽しい!

木村カエラ「HOCUS POCUS」

木村カエラ「HOCUS POCUS」2009年
●結婚式ソング「BUTTERFLY」を搭載した、バラエティに富んだ曲調のアルバム。ポップでチャーミングな楽曲もいいんだけど、やっぱしボクが好んで聴くのはギターロックなカエラちゃん。一曲目、アイリッシュトラッド気分からそのまま疾走する高速ガレージ「DEAR JAZZMASTER '84」と、ラフでタフなギターリフとサビへの転調がチカラ強い「マスタッシュ」、シュールなリリックが、渦巻くダンスパンクに乗って爆走する「BANZAI」が白眉。イロイロな事が出来るカエラちゃんよりも、タフな猛獣ロックと無邪気にたわむれるカエラちゃんが好きなんだよ。

木村カエラ「5years」

木村カエラ「5YEARS」2005~2010年
カエラちゃん5年のキャリアをまとめたベスト盤。モチ二枚組で入手したね。ジャケのチビカエラちゃんカワイイ。ウチのヒヨコもこういうおカオに育ったらいいな…ムリか。
●オリジナルアルバム未収録だった「MEMORIES」、コレは嬉しいな。「告白」が現在大ヒット中の中島哲也監督のイッコ前の作品「パコと魔法の絵本」挿入歌だからね。なぜか全身包帯に巻かれたカエラちゃん&バンドが劇中のアチラコチラで登場しこのウタを歌うのだ。絵本から飛び出して来たようなカラフルさが楽しいです。ヒヨコまでが覚えてた曲だった。
●さて問題はディスク2だ。カエラちゃんがヨソ様とコラボしたりカバーした曲がテンコモリだ。ROY ORBISON「OH PRETTY WOMAN」のバリバリパンクカバーは、精一杯のロックビッチ気取りボーカルでクールに決めるカエラちゃんがおります。奥田民生「マシマロ」カバーでもドスの利いたリフロックのど真ん中で絶叫。凶暴なロックに放り込まれても汚されない強靭なイノセンスがカエラちゃんの武器なのでしょう。だから周囲は遠慮なく彼女をエレキギターで陵辱しますが、平然と彼女はハジキ返す。JUDY AND MARY カバー「HAPPY ?」はメリハリ展開がガチッと決まっててクールです。くるり「言葉はさんかく こころは四角」カバーはピコピコエレポップ風メランコリー。ちびまる子「おどるポンポコリン」のトラックは、実は石野卓球アレンジのアシッドエレクトロ。


そんでヒヨコは、ここ最近「RING A DING DONG」を一人で歌ってる。
「リがディンドン!リがディンディンドン!」。あのドコモのCMはカワイいね。たくさんのカエラちゃんがおどる夏の新作ケイタイのCMをヒヨコは目ざとくチェックしてて、お気に入りデザインを発見したらしい。「あのカエラちゃんのCM、スミッコにマリメッコの模様のコがいるの」YOU TUBE で確認して初めてボクも認知した。3秒弱しか映ってナイじゃん、よく見てるなあ。




●うつ気分も、カエラちゃんパワーで少しゴマカセタかなと思ったんだけど、まだ本調子じゃない…。むむむ。

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