今日は、とある女性誌編集の人たちと打合せをしてた。
●仕事トークが一区切りしたタイミングで話題が脱線、ウチの若手女子24歳がベースメイクの話を先方と始めた。「ワタシ乾燥肌なんです~」「下地には何を使ってるの?」「えーと、○○と◇◇です」「へーそれなら同じカイシャが別のラインで出してる△△も合うかも」「今度チェックしてみます~」おーコラコラコチラはコスメ専門のライターさんで博覧強記のプロなんだから、生半可な知識でアレコレ言うのは失礼だよ。「いえいえ、大丈夫ですよ気にしないでください」すいませんねー……そこからノンストップでボクには100%理解できない女子トークが炸裂だ。未知のブランド名や暗号のような商品名がポンポン飛び交って、なにやら若手女子とライターさん&エディターさんはガッチリ意気投合。ボクだけ仲間ハズレにされちゃった気分。
●スゴいねーオンナノコはみんなこんな知識をアタマに詰め込んでメイクしてるの?「unimogroove さん、彼女はホントにメイクに詳しいですよ。スゴい!」アレ?アナタそんなにスゴかったの?「ワタシ実は美容師免許を持ってるんです。専門学校ではメイクもネイルも一通り勉強したもんですから」フェイシャルエステの初歩も勉強したので、顔のむくみも自己管理でセーブしてるという。へーアナタめちゃハードワーカーなのに疲れた顔しないのは、それなりに美容の対策に意識を払ってるからだったのね。ソバにいたのに気づかなかったよ。

●ライターさん&エディターさん「でもそれだけのメイク知識はドコで知るの?」あ、編集チームさんたち、自分たちのマーケリサーチを始めたな。「知合いから奨められたり、お店の人に聞いたりしますけど、やっぱ雑誌ですね!ワタシ雑誌大好きなんです!」「どんな雑誌?名前教えて?」ここで若手女子、目一杯の雑誌を羅列する(スゴい量の雑誌を挙げたのに、ソコに先方の雑誌名が入ってない。ボクはヤキモキする「オマエソコは気を遣ってくれよ!」)。「うわーそんなに雑誌を買ったらお金なくなっちゃうでしょ」「毎日本屋さんで立ち読みです!でも出来るだけ買いますよ」「雑誌が好きって言ってくれるとウレシいわ!最近はふろくのオマケに雑誌がついてるみたいになっちゃってるから」
●ココで編集チームさんたち、雑誌の未来を憂う。「でも、アナタみたいに若い人は、iPad や IPhone で雑誌を読んじゃったりもするんでしょ?」「そんなコトないですよ、ワタシは紙が好きです」「でもかさばるでしょう?重いし。」「電子書籍なら動画もつけられるかもよ。モード誌お好きだってコトだけど、ランウェイの動画がついてたら見ちゃうでしょ」「あー見ちゃうかも」「お料理だって、動画がついてた方がイイって言われてるわ」「確かにそうかも」「でしょ。でもね~ワタシたちには動画のノウハウがないのよね」「そうそう、PDF貼付けておしまいになっちゃう」さすが出版の現場、電子書籍という黒船到来には並々ならぬ危機感がある事がわかった。なんか最後の方は自虐さえ混じってる感じ。

●プロモーションビデオの制作現場じゃ、キヤノンEOSシリーズの一眼レフデジカメで動画撮影が行われてるという。スチル撮影の武器だったカメラはそのまま動画撮影の武器になった。出版の現場と映像の現場が「電子書籍」というメディアで合体するのはもう目前なのかもしれない。


先週は、コミックという分野でコンテンツ配信をしようとしてる友達の話を聞いてた。
●今の電子書籍は、ページをめくるというアクションをわざわざ付けてるけど、コレは書籍という媒体が持つ習慣から脱皮できない古い人たちへの配慮にすぎない、ってオハナシを聞いた。「将来は、もっと自由なカタチで読むという行為がデザインされていいはず」その時は、ページをめくる方向が右なのか左なのか、目の動く方向がどっちなのか、全てがデザインされ直すという可能性がある…なるほどオモシロいなあ。


しかし、ボクが「紙」メディアから自由かというとそうでもない。
●ある日、仕事の資料がメールで送られてきた。「来週までに全部読んでおいてください」ふんふん…添付ファイルをチェック。ん?コレワード文書で80ページもあるぞ!文字ビッシリ!うぉーメンドクセ!
●さてココでボクは考えた。コレをプリントアウトするか?プリントせずにPCで読むか?80枚は紙資源がもったいないだろう…でもPCで読むのシンドイなあ…ボクはノートPCも iPad も持ってない。iPhone にメールして読むにも分量が多過ぎる。カイシャか家のPCで読むしかない。
●カイシャのPCの前に座ってる時間があれば、この文書読む前に別の仕事をしておきたい。家のPCはムリだ、ボクは家じゃ絶対仕事が出来ないし、ワイフが PTA の会報を作ってる。ソレに多分これ読むのは通勤電車の中か、カイシャ帰りの喫茶店だ。または風呂に浸かりながらという場合もありえる。ぬぬぬー。悩んだあげく結局ボクは紙にプリントアウトするコトを選んだ。A4版80ページの紙の束をクリップでぱちんと留めた。少々かさばってるが、ノートPCや iPad よりは軽いメディアになった。…むーメディアリテラシーが低いぞ。ある一定の分量を超えると、ボクは文書をPCで読めないらしい。

30歳代以上は、紙に甘え過ぎ。20歳代は比較的器用。
●コレも気になったケース。この時はボクがスタッフたちにファイルをメールしたのだった。コレは文書じゃなくて、エクセルのリスト。膨大な品番と情報が7000行にわたって記録されてる1MB のデカいファイル。ボクは各スタッフが仕事しやすくなるよう、並べ替えたり品番を検索したりできるように、わざわざメールで配ったのだ。若いスタッフはボクの意図を汲み、PCで自分の担当品番を選び出してサクサク作業を始めた。そしてLAN上に共有ファイルを作って、コピペでソレゾレのリストを合体しはじめた。イイねイイね。コレで作業の進行がみんなでチェックし合えるぞ。
●ところがだ、ボクの同世代や先輩たちは、プリントすれば200枚以上にもなるリストを躊躇なく印刷してしまう。「いやー膨大なリストだねー」イヤイヤそれは見た瞬間わかるでしょ!印刷しちゃ紙のムダ!「でも倉庫でリストと付合わせないといけないでしょ」イヤイヤこれは倉庫に無理矢理でもPC持っていって作業した方が早いよ!若手はみんなそうしてるし!在庫品番を200枚のリストからペラペラ探し出して、紙にメモして、それをまたエクセルに打ち直すの?明らかにムダでしょ?え、ソコできょとんとされても…!「それとワタシの担当品番が別の班に回っちゃってるらしいのに、全然連絡がないのよね」うそーソレも共有ファイルを見れば一目瞭然なのに。うわーキャリアの経験値ではマチガイナイはずの人たちが、効率化を全く意識できてない。「unimogroove、オマエから来たリスト、印刷したらプリンタが20分くらい他の作業出来なくなったぞ」あーアッチにもプリントしちゃった人がいる!ダメだよみんな紙に甘え過ぎてるよ!


しかし、全てがオンライン化されても困る事情がある。
●書籍にしろ、マンガにしろ、CDにしろ、非オンラインメディアであるコトの圧倒的有利が1つある。それは「中古市場」が形成されるコト。オンラインコンテンツに「中古」という概念は存在しないし、したがって「中古」によるディスカウントも生じない。リアルの中古市場は品質劣化を妥協すれば際限なく価格が下がる。ボクみたいに古本や中古CDを大量消費する人間には重要なコトだ。AMAZON で買物するときですら、ボクは中古のマーケットプレイスから買う。本体1円+送料みたいな買物をしてる。レンタル落ちだってケース割れだって躊躇しない。渋谷のHMVが閉店するというニュースを聞いても特に何も感じなかったが、この世から中古CD屋や古本屋がなくなったらと思うと戦慄するね。メディアへの愛着じゃない、流通価格という市場原理が重要なのです。

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