●昨日は、職場の後輩たちと深い時間まで語り合ったのですよ。
●楽しかったなあ。あんなにスカッとしたコト最近なかったわ。


夏ダブ、熱レゲエ。

DRY  HEAVY「FROM CREATION」

DRY & HEAVY「FROM CREATION」2002年
●暑い。暑過ぎる。コレは地球温暖化なのか?「エヴァ」の第三東京市のように、一年中セミが鳴きつづける街になってしまうのか?
●こんな日は、ヒンヤリ冷えたダブが最高。鉄骨むき出しのドラム&ベース、スキマに黒く広がる空間をビリビリ震わせるエコー。凍てつくダブサウンドで耳からカラダを冷やす。イイね夏ダブ。
●と思ってこのCDを選んだつもりだったのに、熱い!熱い!熱レゲエ!でした。のたうつベース、ブットいドラム、コレはイイ。しかしコレにドカドカおかずが乗っかる。テンコモリでね!ロックギターがむせぶ。女性ボーカルがワイルドに歌うし、男性ボーカルは地に足がついたディージェーイングを披露。土と埃と汗と日光がワサーッと耳に注ぎ込まれる。なんだこの祝祭空間は。なんだたくましい生命力は。全然涼しくならない。むしろ暑苦しい。バンドが一丸となって火の玉のように回転する。音と音のスキマから熱風が吹いてくるよ。怒濤の前半戦、そしてトラック10の THE DOORS カバー「RIDERS ON THE STORM」は熱で時空が歪むよ。
DRY & HEAVY 四枚目の、そして今のトコロ最新のアルバム。折り目正しく70年代ルーツレゲエ、そして全盛期の BOB MARLEY & THE WAILERS みたいなロック気分も折り目正しく搭載してる。しかし丁寧にマナーをなぞっただけとは全然言わせない、現在進行形のリアル感に満ちあふれてる。気分で言っちゃうとね、ガサッとしてんのよ、ガサッと!生のママの音を現場の空気感ごとガサッとマイクに放り込んで、その乱暴な無骨さをそのままCDに焼き付けた感じ。レゲエの世界ではミキシングエンジニアがアーティスト並みの扱いを受けたりするけど、そんな職人ワザはここでも見事に炸裂。正式バンドメンバーとしてラインナップされてるエンジニア内田直之氏の名前はシッカリ覚えておかないと。


DRY  HEAVY「FULL CONTACT」

DRY & HEAVY「FULL CONTACT」2000年
DRY & HEAVY ってのは、ドラムの七尾茂大 A.K.A. "DRY" とベースの秋本武士 A.K.A. "HEAVY" の二人組が軸になってるんです。レゲエの世界には、やはりドラマー&ベーシストのデュオ SLY & ROBBIE とか、プロダクションチーム STEELY & CLEVIE みたいなスゲエ二人組ってのが存在してる。それを連想させつつ、日本のレゲエ/ダブ界隈では彼ら DRY & HEAVY が圧倒的な存在感を放ってた。ところが。2001年にこのタッグは分裂。ベース秋本はバンドを脱退するのです。
●実は前述した「FROM CREATION」はベース秋本が脱退して、ドラム七尾が他のバンドメンバーと編み出した作品。三枚目のアルバムであるコチラの物件は、厳密な意味での元祖 DRY & HEAVY がまだ継続してた時期のモノ。ボーカリスト含めバンドサウンド全体で勝負している「FROM CREATION」に比べて、「FULL CONTACT」はドラム&ベースによりフォーカスが集まる音響デザイン、そしてエコー度ダブ度も格段に高い。正確なビートを刻むドラムの音粒は、エコーが結露して冷たく湿っている。ギターもキーボードもダブの水煙に輪郭が滲む。このシズル感がタマラナイ。
●しかし、ゴツゴツしたベースがドスドスと腹を打つ。まさにフルコンタクト。ボディブローがドスドス刺さる。汗に光るゲンコツ。コレが独特の熱を放つ。熱風を放つ。ふー全然涼しくならない。でも元気がでるぞ。



「ソリッドな笑いだね」
●40歳代のマジメな先輩と昼メシ食ってたら、なぜか話題がマルクス兄弟のハナシに。普段は静かな人だから、そんな王道スラップスティックを愛してただなんて意外でビックリした。「昔ガクセイの頃、あの早稲田のACTミニシアターでね、昔の映画をよく見てたんだよ。ソコで見つけたんだよね、マルクスブラザースを」うわあスゴいっすね、ボクはマルクス兄弟をちゃんと見たコトはないんです。チャップリンはさ、なんかこう、ペーソスとかアイロニーとかが忍び込んでるでしょ。バスター・キートンもそう。ヤツらはチガウんだよ、完全に笑いだけ。」モンティパイソンは友達がハマってて、よく見たんです。でもぶっちゃけ意味分かんないのがイッパイで。「アレはちょっと違うんだよね。マルクスブラザースはね、あれは、ソリッドな笑いだね」くーっ、「ソリッドな笑い」という言葉が実にクールだと思いました。「ソリッド」という形容詞、ここぞという場面で使えるように心掛けます。



●いやあ、21世紀は便利だ。80年代においては座席40人のミニシアターに出向いてやっと到達できた超古典が、検索一発でサクッと動画で出てきます。

●センパイ「あの頃は、誰も知らないオレだけが知ってる、ってコトが大事でね」わ、ある意味で見事に80年代ですね。「でも、情報を手に入れるのが本当にタイヘンだったんだよ。好きな音楽や好きな映画をもっと知りたいと思っても、全く手段がない」…ネット以前はマジで大変でしたよね。ボクは90年代組ですけど「スタジオボイス」ガン読みしてました。アレが教科書だった時代があった。「オレは、そんな情報をどこからゲットしてたか思い出せないんだよなあ」…そしたら「シティロード」ですか?「ぴあ」以前から存在してたタウン情報誌で「東京ウォーカー」に滅ぼされたサブカルイベント情報の重要ソース。ボクが大学生だった時までギリギリ生き残ってましたけど。「うーん、思い出せない」じゃあ、やっぱ口伝ですかね。ナニゲに一番重要だったのは、カッコイイ先輩が直接教えてくれたものだった気がしますもん。

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