韓流ネクストウェーヴ。少女時代と、KARA がオモシロ過ぎる。
東方神起の分解で、韓流アイドルの流れはもう終わったと思ってた。ところがだ。やって来たぞこれまたデカイ波が!コレは無視できない!
●ワイフがあきれてる。ボクが YOU TUBE でズッと動画を見てるからだ。何回も同じ曲を聴いてナニが楽しいの?違うんだよ、韓国のテレビ番組が動画としてたくさんアップされてて、イロイロなバージョンが楽しめちゃうんだよ。口パクだろうから音は一緒でも、微妙にオンナノコたちのファッションやスタイリングが違う。見飽きない。


まず、KARA、チェックしましょう。



KARA「ミスター」2010年
●これはね、もうズルい!タレントのチカラじゃない。ヒップダンス最高。「サスペンダー」って発明が素晴らし過ぎる。コレだけで楽曲のインパクトが50倍になった。コレ考えたヤツにノーベル賞あげたいくらいの発明だよ。笑っちゃうことに、腰にキャップをくっつけて、ブラブラするモノを追加増量したりもする。加えてメンバーがトレーニング中に尾骨骨折というニュースまで。どれだけヒップ押しなんだよ!オモシロ過ぎるんだよ。

KARA「ミスター」

●まだメンバー個別のキャラまで情報が到達してないので、現時点の妄想として聞いて欲しいんですけど、ジャケと動画をよく見てください、ロングヘアの娘が3人、そうでないボブめの娘が2人、という配置になってます。なんとなく見てますと、ロングヘアの娘がフォワード、ボブめの娘がディフェンス、3/2のシステムでフォーメーションが出来てるみたいな。明らかにロングの方が美人さんでしょ。ディフェンス組はアジで攻める感じ?
●でさ、ディフェンス組の中にも格差があってさ。前髪が完全に目を隠すほどの娘がいるでしょ。フツウあり得ないでしょカオが隠れてるアイドルってマジ斬新。東村アキコのマンガ「海月姫」でいうと、絶対に目が描かれないオタク女子まやや&ばんばさんみたいなポジション(比喩が難し過ぎるか?)。しかしボクはこの娘が気になってしょうがない。多分確かにカワイくないようだが、隠されるとむしろ気になる。しかしダンスのキレはヨシ!ヒップダンスでセンター務める回数はこの目隠し彼女が一番多い!つまりは SPEED におけるヒトエちゃんの位置なのか?名前はニコル。アメリカ生まれのコリアン。
●一方、ボブっ娘のもう一人はディフェンスと見せかけてかなりアグレッシブに前に出るタイプ。愛嬌と親近感とハムスター型童顔が彼女のフィールド広げてるよね。彼女の名前はスンヨン。あ、尾骨骨折しちゃった娘だ。


さあ、次は少女時代だ。

少女時代「GENIE」

少女時代「GENIE」
●メンバーが9人!そんでこの美脚。壮観です。「この地球は思い通り!二人なら望み通り!」いやあマジでキミらの思うがママだよ誰もかなわないよ。実によく出来てるんだ振り付けが。各メンバーに細かく見せ場が作られてて実に緻密。だけどさ、コッチはホントに顔の区別がつかない…。日経エンタの記事で顔名前のプロフィールを確認しながら動画を見ても、追跡し切れない。衣装のポースや髪型がどんどん変わるから混乱しちゃうのさ。3~4人ほどの中核メンバーチームとその他のコーラス兼ダンサーチームに分かれてるような気がする…けど、正直自信がない。ただし、ボクが気になってるイチバン背の高いスヨンちゃんは、どうやらその他チーム所属らしく、センターでボーカルをとる場面が少ない事だけは分かった。



●9人横並び&ややアオリの視点がスゴく強い画になってる…地デジ化直前の2010年「16:9 」の画面比率を存分に駆使したパフォーマンスってこういうコトか!と思い知った。

●この楽曲に関して言えば、クールでジャストなシンセベースとふんわり軽いエコー仕掛けのウィスパーボーカルが素朴にカッコいいと思った。トラックの作りとしては、LADY GAGA KATY PERRY みたいなポップスと同じ気分も漂ってる。…と思ってクレジットを見てたら、ソングライターチームに、北欧系(デンマーク?)方面の人材を使ってるんだな。アメリカのポップスでも STARGATE(ノルウェー系)みたいなチームが活躍してる。その感覚と地続きなのかも。

●コチラの楽曲「GEE」は韓国のプロデュースチーム E-TRIBE の制作だそうな。だからデザインとしては、少々チャラいアイドルポップスになってる。だけど半拍のブレイクとかアレコレの装飾が実にキャッチー。




少女時代は、英語/日本語/中国語に堪能なメンバーをそれぞれ取り揃えているという。マネジメントの狙いとしては、韓国国内や日本市場だけじゃなく、最初から全アジア~アメリカまでを射程距離に捉えているのだ。実際この「GEE」の動画だって中国ファンがアップした中国語字幕付きだしさ。すでに十分グローバルですわ。

●彼女たちの所属事務所は韓国芸能界最大手 SMエンターテインメント。古くは6人組ボーイズグループ・神話(SHINHWA)を売り出し、東方神起で天下を獲った事務所だ。サムスンヒョンダイのような韓国企業が全世界で存在感を増しているように、彼らも常に世界市場進出を狙っている。韓国国内の市場は人口にして4000万人、それほど大きくはナイ。世界市場に出なくては稼げないという危機感が元来から日本より強く染み込んでいる。人口一億人を越える日本市場は音楽業界としてアメリカに次ぐ世界第二位の規模、ヤバいヤバいと言ってもソコソコ稼げるマーケットがまだ目の前にあるんだな。ココが近年の韓国と日本の差になってるとボクは思う。

BOA「BEST  USA」

BOA「BEST & USA」2001-2009年
SMエンターテインメント所属で、日本で最も成功したアーティストは、おそらく BOA だろう。2001年に日本デビュー、エイベックス産R&Bを高機能に歌いこなした彼女を、韓流アイドルと受け取ったファンはいなかったはず。完璧なジェイポップアーティストでありながら、それでいて韓国マーケットでも見事に稼いだ。このバランス感覚は素晴らしい。その足跡がこのベストに収められてる。
●そしてこのベストと二枚組というカタチで収録されてるのが、彼女のアメリカデビューアルバムだ。アメリカでは「BOA DELUXE」ってタイトルなのかな?コレが今までの彼女のイメージを裏切るモデルチェンジでスゴい。宇多田ヒカル/UTADA の区別よりもギャップが激しい。SMエンターテインメントのアメリカ戦略は本気だというコトが分かる。本人談「日本はメロディ重視の曲が多いんですけど、アメリカは声をひとつの楽器として扱う感覚の曲が多いんですよ」の通り、LADY GAGA 以降の2009年型エレクトロダンスポップの時流を掴んで、本人のボーカルは編集&加工でビガビガのトラックに溶け込んでしまってる。主だった制作陣は、北欧/スウェーデンのプロデューサーチーム BLOODSHY & AVANT。彼らは、KYLIE MINOGUE BRITNEY SPEARS、CHRISTINA MILLAN らを手掛けた一流のポップス職人。他にも SEAN GARRETT のようなアトランタのソングライターも使ってる。……ただし、UTADA が苦戦したように BOA もアメリカ制覇は難しいようだけど。


でもね、忘れちゃいけないコト。韓国のユースカルチャーは高速進化中。
●ギョウカイの思惑とカンケイなく、韓国の若者たちは自分たちのシーンをどんどん切り拓いている。他の国を見本にするだけでなく、自分たちの美学をエッジーに研ぎすましている。ボクが最近チェックしてホレボレしてるのは、韓国のイケメンくんたちが運営してると見られる TUMBLR「fuckyeahuhljjang」http://fuckyeahuhljjang.tumblr.com/)。キラキラのキレイな男女が存分にファッションを楽しんでる様子がたくさんの画像で伝えられてる。2000年頃かな?かつて原宿ラフォーレ前に集まって雑誌「FRUIT」に撮影されてたキッズたちの気分を連想させる。



彼ら韓流ネクストウェーヴを、AKB48 とムリに比較しない方がイイ。
KARA少女時代を見てて連想するのは、全盛期のモーニング娘。だね。2000~2002年頃、シングル「ラブマシーン」から「ザ☆ピ~ス!」の辺りは、ボクはマジで新譜を追っかけてたし、誰がセンターを担うのか、新メンバーがどう組み込まれるのか、なんてコトに夢中になってた。彼らはダンスチームとして実に高機能だったし、その振り付けのアイディアも斬新だった(セクシービーム!とか)。ARABESQUE みたいなキッチュな70年代末のイタナイディスコチューンをウマいコト参照した楽曲プロデュースもワザアリ!と唸らせるものだった。
●2007年の PERFUME ブレイク(「ポリリズム」)も事件だったね。テクノのテの字も知らない広島出身のインディアイドルを、世界の音楽シーンとシンクロするエレクトロトラックと作り込まれたスリルある振り付けが、一気にスターダムにのし上げた。ヤワいキャラとビターな音楽のギャップが最高。
●だから、ネットによく書き込まれてる「日本はアイドルに素人っぽさを望み、韓国は訓練されたパフォーマンスを望む」みたいな比較文化論っぽい言説には、微妙に納得できない。日本にも作り込まれたアイドルアクトはキチンと存在したし、そのニーズはナイ訳ではナイ。浜崎あゆみ倖田來未のような鉄壁の自己演出に長けたキャラもいる。

むしろ、AKB48 が特殊なんだと思う。アレは「おニャン子クラブリバイバル」であり「秋元康リバイバル」。一種の80年代リバイバルと見ればイイ。ノースリーブスはイイとして、渡り廊下走り隊はさすがにデジャヴすぎる。「素人っぽさ」至上主義は、秋元さん独自の一貫した思想信条で見事だし、アイドルの消費様式として独自の成熟を成してて素晴らしいと思う。だから AKB48 は無視できない(このブログを遡るとボクは2007年から彼らに注目してたみたいだ)。しかしコレを日本の芸能界全てに一般化して解釈するとオカシクなる。AKB48 の特殊性をも見誤る恐れがある。
一番避けたいのは「AKB48 VS. 韓流アイドル」という単純な図式でモノを見てしまう発想。そんでヒトコト付け加えれば、この図式を延長して「日本対韓国」という妙な連想までハナシが膨らむと、一気につまらないコトになる。ボクはポップカルチャーの話をしているのであって、ナショナリズムの話をするつもりはないのです。


蛇足。アメリカのアイドル消費スタイルに一番近いのは、沢尻エリカ。
AKB48「素人っぽさ」を消費させてるとすれば、アメリカンアイドルたちは徹底した「非・素人っぽさ」が売りになってる。BRITNEY SPEARS、LINDSAY LOHAN、PARIS HILTON、泥まみれのアイドルたちは、世間の常識から100万光年離れたセレブのデストロイな退廃生活ぶりで箔をつけてる。セックススキャンダルやドラッグ/アルコール依存などなどドコドコとゴシップを無限供給してくれるよね。この負のキャラ演出をヤリ切れるタレントは日本にも韓国にもいないだろう……と思ったら、一人いた。沢尻エリカ。彼女の自己演出は狙いが全然読めなくてスゴいね。自爆テロ願望でもあるんだろうか?「パッチギ!」の時はマジでホレテタのになあ。

沢尻エリカ東京ガールズコレクション 東京ガールズコレクションでのエリカ様。


●今日のオマケ画像。



●韓国の空軍&海軍の兵隊さんが、少女時代「GEE」などのアイドルソングに合わせて踊ってます。キャーキャー歓声も上がってて、ワリと受けてます。
●初めてソウルに行った1994年、ボクは街中を迷彩服でフツウに歩く軍人さんにとてもビックリした。しかし兵隊さんも軍服を脱げば一人の若者。韓国の若者が徴兵制度となんとか折り合いをつけてる気持ちが伝わって微笑ましい。

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