東京都現代美術館「アリエッティと種田陽平展」に行ってきました。

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つーか、チケット買うのに20分、入場に40分。大行列。ビビった。
●みんながそこまで「アリエッティ」好きだって知らなかったよ。

●我が家はタップリ楽しみました。
●展覧会としてはイレギュラー、展示物に「優しく触って」イイ、という状況がボクには新鮮。映画美術の第一人者・種田陽平さんが人間サイズに再現立体化したアリエッティのおうちは、メチャデティールに凝ってて、デパートの包装紙やダンボール、英字新聞に古布、タイル、レンガ剥き出しなどなどカベの素材が多種多彩。そしてそのツギハギ感が実にリアルというか、生活感が漂うというか、様々な材料が建て増しの時期ごとに継ぎ足された感じに仕上がっている。そんでソレを遠慮なく手のひらでナデルと、触感質感がホントに楽しくてテンションが上がってしまうのです。
●ノマドは大変な混雑の中、チビ体格を生かしてスキマをかいくぐり展示を目一杯堪能。「おークリップとガビョウだぜ!」「野球とゴルフのボールがある!」「アリエッティが書いたテントウムシのラクガキ!」「これデカい灰皿じゃネエの!」「バッタだ!触角が動いてる!」と様々な仕掛けにイチイチ引っかかって喜んでました。カベに飾られていた古切手には三鷹とか小金井の消印まで。ワイフ「もういっかい映画観て、背景を確認しないとね」

ヒヨコは、アリエッティコスプレ。

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●朱色のワンピースに、ポニーテール。そして特製の洗濯バサミ型髪留め。
●もう十数人に指差されてました。「あらあらアリエッティだわ!」的な。ヒヨコ本人も楽しんでました。「あたし、アリエッティって呼ばれたの!」

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●美術館併設のベトナミーズカフェでデザートをうれしそうに食べる我が家のアリエッティ。



レトロ気分のUKソウル女子。モータウン・スローバックの2008年近辺。


AMY WINEHOUSE「BACK TO BLACK」1

AMY WINEHOUSE「BACK TO BLACK」2006年
●このアルバムのブレイクを受けて、UKソウルのトレンドは、洗練されたフォームから一気にオールドタイミーな60年代R&Bへ先祖帰りする方向へ流れた、瞬間があったはずなのよボクの記憶によると。60年代のノーザンソウル、つまりモータウンレコード黄金期のようなビート気分が盛り込まれたトラック。この潮流を、確か「モータウン・スローバック」と呼んだ音楽誌があったような気がするが、検索してもこのコトバにヒッカカルものはナニもないので気のせいかも知れない。でも、彼女のフォロワーはその後続々と現れ、オモシロいCDを作った。だいたい2008年あたりの出来事。今日はその辺の音源を聴いているのです。


DUFFY「ROCKFERRY」

DUFFY「ROCKFERRY」2008年
●シンガー自身のハスッパでガラッパチなキャラと、気合いの入ったレトロ趣味のギャップが実にオモシロかった、のが AMY WINEHOUSE の新しいトコロだったと思う。一方でモノクロジャケの伏し目がちな彼女 DUFFYAMY とは正反対のキャラだ。18歳までウェールズのド田舎(人口2000人の村!)で暮らし、CD屋もMTVもない環境で育った超純朴ムスメ。幼い頃から60年代の音楽番組のビデオを見ていたという。ぶっちゃけ骨が太くて垢抜けない印象。味わい深いブサイクさも含め、60年代のシンガー DUSTY SPRINGFIELD を連想させるよね。でも天から授かった声がスゴかった。AMY に負けないスモーキー&スパイシーな存在感。
●オルガンファンクと女子コーラスを従えて DUFFY が唸る「MERCY」や華麗なストリングスやエコー感が PHIL SPECTER のウォール・オブ・サウンドを連想させる「DISTANT DREAMER」が実に気分だねえ。60年代へスローバック(投げ返し)される気分。
●彼女をこのデビュー盤でプロデュースしているのが、90年代のブリットポップバンド SUEDE のギタリストであった BERNARD BUTLER。彼のギター一本をバックにして DUFFY が歌うブルース「SYRUP & HONEY」が塩辛くてナイス。


ADELE「19」

ADELE「19」2008年
DUFFY と同じ年にデビューした女性シンガー。アルバムタイトルが示す通り、リリース時はまだ19歳。でもそうとは思えない貫禄ある声。DUFFY のスモーキーな声にザラリとヤスリにかけたようなハスキーさがクール。なんでこんなに若いのにレトロな音楽にハマったか?新しい髪型の参考にしようとCD屋さんでジャケをチェックしてて、ETTA JAMES ELLA FITZGERALD の音楽に出会ったんだって。ジャケじゃ分かりませんが、大変ふくよかなポッチャリちゃんでございます。やっぱこんな気合いの入った声は、気合いの入った体格から生まれるのね。
●ソウルフルな声を前提にしつつも、彼女の音楽はギターで弾き語るようなフォーキーさも兼ね揃えている。BOB DYLAN のカバーをピアノと一緒に歌ったり。扇情的なダンスビートではなく、ジックリ聴かせるタイプの音楽。
●ここまでチェックしててお気づきでしょうが、実は2008年のUKソウル/モータウン・スローバックは基本的にブルーアイドソウルなのです。DUFFY は純血ウェールズ人。ADELE もブロンドと青い瞳の白人女性。AMY WINEHOUSE は黒髪が印象深いけど実はユダヤ系。白人によるソウルミュージック。


AMY WINEHOUSE「FRANK」

AMY WINEHOUSE「FRANK」2003年
AMY のデビュー盤。既に独特のボーカルスタイルは健在で、一回聴いたら忘れられないスパイシーな声が存分に楽しめる。ここで彼女をプロデュースするは、NAS との仕事で知られる NY のトラックメイカー SALAAM REMIジャズクラブの生々しくレイドバックした空気感が周到に準備されてて、そのクールさ加減と彼女のアクの強い声が、強烈なギャップとなって緊張感を持続させる。ジャズスタンダードのカバーでも、彼女はその腕力でねじ伏せるように歌いこなしてしまう。モータウン/60年代R&Bへの限定攻撃みたいな戦略はこの時点ではないんだけど、エッジーな00年代ソウルが似合わないコトは最初からわかってたみたい。オーガニック~ネオソウル気分濃厚。


MUTYA BUENA「REAL GIRL」

MUTYA BUENA「REAL GIRL」2007年
●リードシングル「REAL GIRL」 LENNY KRAVITZ のヒット曲「IT AIN'T OVER ’TIL IT'S OVER」を思い切りサンプルして、結果タップリ60年代ソウル。2曲目「B BOY BABY」 THE RONNETTS「BE MY BABY」の替えウタ、ソコにコーラスでフィーチャーされてるのが AMY WINEHOUSE。しかもトラックプロデュースは前述の SALAAM REMI。という意味でモータウン・スローバックっぽい…けど、まあその2曲以外は折り目正しくUK産00年代型R&B。
GROOVE ARMADA のようなクラブライクなプロデュースチームと組んだり、GEORGE MICHAEL と組んだり。モダーンなダンストラックもあれば、スムースなスロウモノもある。アイドルグループ SUGARBABES の一員だったけど妊娠出産をキッカケに脱退。復帰ソロ作がコチラというワケ。エキゾチックな容姿はイギリス人とフィリピン人のハーフだから。今日の音楽は全部ソウルミュージックかもしれないが、ブラックミュージックではありません。…そのくせして、ジャケの背景がみんな黒いってのもヘンだねえ。



●今日の動画。



●AMY WINEHOUSE「REHAB」。ディスイズ・モータウン・スローバック。




●DUFFY「MERCY」。ダンサーがカッコいいよね。




●ADELE「CHASING PAVEMENTS」。プロモビデオもユニークなのでチェックしてください。




●MUTYA BUENA「B BOY BABY」。CDだとコーラスが AMY WINEHOUSE になってる。

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