●6月の組織改編で。
●なにげに仕事の内容がガラリと変わって。
●面白がって取り組んでた、いくつかの担当業務から剥がされてしまった感じがある。
ワリと凹んだ。

●そんでボスから言われたのが「U先輩のバックアップをしろ」という指令。
●ボクより5歳ほど年長のU先輩は、技術畑上がりで事業部門の経験がナニもナイ。というかお金儲けの経験もナイ。経理との向き合いや契約交渉の経験もナイ。クリエイティブの経験もナイ。ボスがハッキリ明言するのだが「要領悪くて、頼りない」。しかし、そんなヤツがうちの部署全体の事業管理をする。役員向け資料の作成をする。だからウチの部署の全てを一通り知ってるオマエがバックアップしろ。……はあ。なんだかスゴく後ろ向きな仕事になりますね。頼りない先輩を面倒みるだけの仕事なんて。ひたすら黒子に徹しろと。
凹んだわ。実際U先輩はホントに頼りないキャラで声は小さいし、ボスからイジられてばかりだし、エクセルの数字が自信ないと全部電卓で検算したりと、だいぶ不安になる。経理局打ち合わせは、ふと気づくとボクしかしゃべってないし。下手するとこの人の仕事、全部ボクがするハメになるのでは?えー。

●と思って、一月が経って、7月になった。
U先輩との短い1ヶ月の付き合いで、なんとボクはこの人が好きになってきた。

●U先輩は小柄なのにナゼか指が太い。ボクの親指と先輩の小指が同じくらいだ。「だから、PCの入力に不自由するので、わざわざ大きなキーボードを買ったんだよ。でもキーボードが大きくても、キーの大きさは変わらないんだよね。意味なかった」なんですかその絶妙なトホホネタは。面白いじゃないですか!

●U先輩、前の職場でかなりブラックな仕事をしてたらしい。「例のプロジェクト、納期が遅れて大炎上だったの知ってるでしょ。オレが途中で入ってもどうにもならないのに途中でツッコマれて、そこから週3回徹夜生活をしたよ。終電が終わってから、明日役員が見る資料を作るとかやってたよ」それは大変ですね!!じゃあ今は地獄を抜けた気分ですね。「いや、また新しい地獄が始まったかな。オレ全然わかんないことばっかだし」先輩、見事にネガティブですね!

●6月の夏至の日。当然、一年で一番、日が長い。19時を過ぎてもまだ窓の外は夕方気分だったかな。U先輩「オレ、夏至の季節は苦手だな、だってまだ明るいと、早い時間に帰るみたいで罪悪感にとらわれるというか」いやいや早く帰れる日は帰りましょうよ!

●で、例によって残業で23時頃まで残ってた日。「やっと終わったー!」とU先輩。テレビの故障の始末書を作ってたとな。しかもスマホで撮った写真入りのスゴく丁寧なヤツ。え?そのテレビ数年前から液晶が割れてたヤツで、U先輩は何にも関係ないですよ?しかもU先輩が使うヤツでもないのに、なんで先輩が始末書を?「いいの、いいの。誰かがどうせ書くなら、オレが書いても同じでしょ」

●ある日、デスクにタバコが置いてあって。え、U先輩は喫煙者なんですか?「いや本当は吸わない人間だったんだけど、前の職場で現場のエンジニアの本音を聞こうとしたら、喫煙所のボヤキに参加するのが一番有効だったんだよ。だからそこに出入りし始めたら、タバコ吸わないとヘンな感じでね。だから吸い始めたの」デスクや会議室じゃ本音が出てこないからって喫煙所まで追いかけるなんて、管理職でやる人いないよー。

そんでボクが体調を崩した場面。今までの業務をそのまま背負ったまま、U先輩のバックアップをしたら、サスガに業務量がパンクして、ボクの持病の自律神経失調症がド派手に発症。そしたら、U先輩は「簡単なメモで構わないから、メールベタ打ちで構わないから、今抱えてる業務を全部列挙して」とボクに指示。でボクがメールを送ったら速攻でボスと掛け合ってくれて、業務の分散と引き継ぎ先をコーディネイトしてくれた。引き継ぎ業務そのものが大変な分量なので、ゆっくり荷物を下ろしていくコトにはなるが、U先輩のケアにボクは心底感謝した。

●そんで、今日。「せっかくだから今日は社食じゃなくて、駅前まで出て昼メシ食おうよ、何が好き?」と声かけてくれて、ビーフン&ちまき定食を奢ってくれた。

U先輩。ちょっと頼りないかもしれないけど、とってもイイ人じゃないか!!
●真面目な人だから、ボクのバックアップなんてきっとすぐに必要なくなるだろう。逆にボクは、U先輩が作る役員向け資料や専務向け資料を見せてもらって、この会社の仕組みをもっと勉強する事にするか。サラリーマンとして、真っ当な仕事だよね。新しいお付き合いにステキな価値を見出せそうだ。U先輩と一緒にコツコツと頑張ろう。


●もう一人の新しい同僚、デスクのNさん。彼女のオススメをスポッティファイで聴く。

春野 filia

春野「FILIA」2017年
2017年に突如ニコニコ動画に出現、一気に知名度を上げて、舞台や劇伴音楽の依頼も受けるほどの評価を集めた新進のボカロP。すでに代表曲が通信カラオケで配信されてるらしい。そんな人物がソーシャルへの既発曲を中心にまとめたファーストアルバム。ボクの同僚Nさんは彼の音楽にハマってニコニコ超会議やコミケのブースにまで訪ねていってるらしい。しかもまだ20歳代前半の男性だとのこと。あ、勝手に女性だと思った。
●その音楽は、ボカロというジャンルでくくるというよりは、スローテンポで要素の少ない音数のシンセが優しくフワフワと浮かぶチルウェーヴともいうべき音楽になってる!つーかチルウェーヴという言葉を久しぶりに思い出した!2012年頃のバズワードだろうか。そのシンセ音世界にボカロの歌唱は強く主張せずままスムーズに溶け合って、実にメロウ。トロトロと耳が優しく溶けるようだ。もうカラダも具合悪いから、心ゆくまでチルさせてくれよ。
●代表作「楽園」はベースの輪郭がハッキリしててチルかつダビー。そしてメロディが軽く跳ねてて初音ミクちゃんがリリカル。しかしシンセポップと言い切ってしまいたくない情緒が、スローテンポの中にある。シンセポップはダンス志向が強すぎる印象があるけど、春野の音楽はドリーミーに立ち止まる感覚が大事な気がする。
●スポッティファイでは「セルフカバー」と称して、春野自身の肉声を用いたバージョンも聴ける。慎ましやかな若い男の子の声がシャイに響く。これはこれで情緒あり。

「SYNTHLOID」という四人組のアーティスト・コレクティブも結成しているようだ。春野、有機酸、フヲルテ、歩く人。彼らが選曲したプレイリストがこれまた秀逸。日本人だか海外のクリエイターか全然わからん音源が、メロウなチルウェーヴで繋がっていく感覚。ああ、この気分、スサんだボクの感情と健康に優しく作用するよ。スポッティファイが今とても楽しい。

VIDEOTAPEMUSIC「ON THE AIR」

VIDEOTAPEMUSIC「ON THE AIR」2017年
●自分のライブラリーから似た感覚の音楽を探そうと思って行き着いたのがコレ。同じ2017年の音楽。グッと腰を低く構えたスローテンポとフワフワしたシンセ音が的確にチルウェーヴ。初めて聴いた瞬間にはチルウェーヴまで連想が結びつかなかったな。その一方で、夏の夜にピッタリなシティポップ感覚とエキゾチカ感覚が入り混じる。まるでアダルトオリエンテッドではないか!ダビーなピアニカまでが響いちゃってこりゃ参った。
●ユニット名のまんまで、VHSテープからサンプルを拾い上げて音楽制作や映像制作に活用しているとな。実際、他のアーティストの映像仕事も数々こなしてるとな。あ、この人、日本人アーティストですよ。カクバリズム所属です。






●率直に、具合悪くして、寝込んでます。会社、2日も休んじゃった。あーあ。
●アレコレで週末とかも忙しかったからなー。
●資格試験の準備も全然進まないよ。


●ワイフのご両親が石垣島旅行のオミヤゲで買ってきてくれた、さんぴん茶がめっちゃ美味しい。


3f043046-2567-b6c2-387b-da893eea95d6.png

●さて、ワールドカップは、決勝トーナメント進出決定で気分がイイ!
●そんなご縁で、グループリーグの好敵手であったセネガルの音楽を聴こうセネガルの監督さん、ブラックスーツとドレッドヘアがカッコよかったね!

SUPER DIAMONO DE DAKAR「CHEIKH ANTA DIOP」

SUPER DIAMONO DE DAKAR「CHEIKH ANTA DIOP」1988年
●このCDは、義弟Ken5くんがボクにくれたモノだ。相変わらず彼は趣味のイイ物件を気前よくボクにポロっとくれる。彼の妻でありボクの妹であるカミが、猛烈なプレッシャーでモノ減らしを強要しているのだろうか。CDくらいイイじゃん。
●と言いながら、この音楽を言語化して説明するのはムズカシイ!結構前からよく聴いてるし、楽しい音楽なのだけど、そのユニークネスをどう言葉にしてイイものやら。そんな前提で頑張ってみる。そもそもセネガル、どこにある国と言えば、アフリカ大陸の西側というか西の先端。バンド名にも含まれてるダカールの地名は、パリ・ダカール・ラリーで一部の世代には有名かも。よりニッチな説明をするなら「機動戦士Zガンダム」ダカールは地球連邦政府の首都という設定。で、連邦議会を武力制圧したクワトロ・バジーナが全世界に対して「私はシャア・アズナブルで、キャスバル・レム・ダイクンだ!」とややこしい出自をカミングアウトする演説をする場所でもある。
●1975年から活動するこのバンドの中心人物は、OMAR PENE という男。彼の艶のあるハイトーンのボーカルが少しだけ塩辛くて、ほんのりとブルース。ただ、躍動するドラムとベース、清々しいシンセやホーン隊の活躍、丁寧に刻まれるギターの小気味良い活躍、合計10人所帯のビッグバンドの鳴らす音楽は、単純にアメリカのファンクと同じモノとは言い換えられないリズム感覚。ソコ抜けに青い空と広い草原がパッと目の前に開けるような印象。ビートもメロディも美しい声も広大な大地にスーッと吸い込まれていくようだ。あ、一曲、アメリカのジャズフュージョンを連想させるサックスプレイが可憐な曲があった。
●この様式の音楽は、ンバラ・ミュージックと呼ばれてるらしい。セバールという名前の伝統的な打楽器を軸にしながら、欧米やカリブ海、アフリカの他の地域の音楽を吸い込んで、1970年代に成立したセネガル独自のポップ・ミュージック。セネガルではグリオと呼ばれる伝統音楽を受け継ぐ家系が存在するようだけど、その影響も汲みながらも1960年の独立以降の新世代がディスコやダンスホール感覚から作り上げた独自のポップス観が、欧米に紹介されて評価されていたようだ。この盤は1988年とあって、アフリカ音楽をはじめとしたワールドミュージックが日本にも活発に紹介された時期とも重なってるね。そもそも「ワールドミュージック」という言葉自体が80年代の時勢の一局面だと思う。

YOUSSOU NDOUR「THE LION」

YOUSSOU N'DOUR「THE LION」1989年
ンバラ・ミュージックのパイオニアの一人が、アフリカ音楽のビックネームでもある、この人 YOUSSOU N'DOUR だ。この人は伝統音楽を家業とするグリオの家系を出自としてる。グリオは文字文化がなかったセネガル社会の中では、歴史や伝説、生活訓から遠方の風物までを伝える役割を果たしていたようだ。彼はそんな環境で英才教育を受けつつ、ローティーンの頃からバンド活動もこなす。1970年代からダカールでもっとも人気のあるバンドで活躍し、1979年は自身のバンド ETOILE DE DAKAR を結成し、海外進出も果たす。80年代にはイギリスの VIRGIN と契約し、ソロアルバムをリリース。1989年のこのアルバムは4枚目に当たる。
SUPER DIAMONO の音楽の複雑でポリリズミックな印象に比べて、シンプルなビート構成に世界基準のメジャー感が漂うが、セネガルのストリート感覚からは実は遠ざかってるのかな。ただパーカッションは多彩、呪術めいたドロドロダブダブも聴こえてくる。ここにはトーキングドラム=タマという楽器が使われているらしい。でも、YOUSSOU 自身の高く美しい声は稀有だなあ。鳥の囁きのようだよ。
●W杯のアフリカ選手には、名前が「ン」から始まる人が多かったね。セネガルにもエンディアイェさんが三人もいたけど、綴りは「N'DIAYE」だから YOUSSOU N'DOUR と同じで「ンディアイェ」が実際の発音に近いんじゃないのかな。








ワールドカップ、ロシア大会。日本戦初戦。相手はコロンビア。
●サッカーはナンにも知識がない我が家も、こういう時だけはテレビの前で中継を見る。
●ワイフと娘ヒヨコがなぜか大爆笑。「コロンビアのあの人、マユ毛がいい感じ!」

ボクが気になったのは、ピッチの周囲を囲む LED 広告だわ。
●今回の大会は、今まででは見慣れない会社の名前がいっぱい出てくる。
COCA-COLA や ADIDAS、VISA、MCDONALD は、まー見慣れた広告主だな。
ただしここから先が目新しい。

●一方で、QATAR AIRWAYS とかがいる。次回大会のホスト国カタールの航空会社。
●そして、HYNDAI / KIA MOTORS現代起亜、韓国の自動車会社だね。
WANDA。大連万逹集団。中国の企業グループとな。ここから初耳ばっかり。
HISENSE。これも中国系の家電メーカー。1969年創業の老舗。
蒙牛(MENGNIU)。中国、内モンゴル自治区方面の牛乳メーカー。
VIVO。中国のスマホメーカー。東南アジアからインドまで販路を確立してる。
雅迪(YADEA)。中国のオートバイメーカー。スクーターを作ってるらしい。
帝牌(DIKING)。中国の紳士服メーカー。
中国企業がたくさん出てきた。勢いがスゲえな!
●確かに中国企業のプレセンスはホンモノになってきてるのかもしれない。
●しかも、上海とか北京とか香港とかの大都会から出発したわけじゃない企業ばかり。中国の奥行きの深さ、予想以上だわ。なんで内モンゴルの牛乳屋さんまで出てくるんだ?
日本企業は不在です。ちなみにロシア本国は GAZPROM という半国営のエネルギー企業が入ってる。


●今日の音楽。

dabrye two:three

DABRYE「TWO/THREE」2006年
●これは、Amazon Prime Music で見つけて、ここしばらく愛聴している音源。エレクトロニカ風味が濃厚に漂うアブストラクトヒップホップだ。鬼才ラッパー MF DOOM をフィーチャーした「AIR」という曲がクールすぎる。幽霊が呻きあげるようなシンセ音に絡みつく濃密なラップ。ジャケの不気味さと直結するイメージが最高。
●そもそもでこの盤の主人公、トラックメイカーの DABRYE はミシガン在住の白人クリエイターで、テクノやアシッドハウスもやる人物らしい。そんな彼がダウンテンポのループトラックを組んだ。ひたすらドス黒い音響は、ファンクネスの中にどこかギクシャクした機械仕掛けのキシみを感じさせて、普通のヒップホップのトラックとはどこか異質で新味。そこになんだか分からんマニアックなアングララッパーたちが乗っかる。一体誰だ?VAST AIREって?BEANSって?KADENCEって?GUILTY SIMPSON & PARADIMEって?みんなかっこいいじゃないか!INVINCIBILE & FINALE は片割れが女性ラッパーだわ、誰だか知らんけどかっこいい。
●インストトラックも単純なインタールードにはならない。むしろ彼の本領はインストトラックにこそ発揮されるかも。基本的にワンコンセプトの一撃だけでループしていくだけなのに、その粗末さが闇夜の廃墟に踏み込んだような緊張感を出す。そこにグリッジノイズが入り混じっていく…。
●締めの一曲「GAME OVER」は夭逝の天才 JAY DEE とその盟友 PHAT KAT が客演。要素を絞り込んだ単純なループなのに気の抜けたオルガンとラップの共演が効果的に真っ黒なファンクネスを噴霧する。シンプルすぎる構造が中毒性を増す。
●これ、実は三部作とあって、第一部「ONE/THREE」2001年も Amazon で聴ける。コレはラップ客演なしの完全インストトラック集。そんで第三部「THREE/THREE」はなんと今年2018年にリリースされたばかり。本人も続きを作るの完全に忘れてたでしょ?ってくらいブランクが空いてる。コッチはさすがにまだ未聴。


●CDもレコードも相変わらず買ってるんだけど、今週は同僚からたまたま配信モノのオススメを教えてもらったので、まずはボク自身の配信のお気に入りを紹介してみた。同僚のオススメは、なんとボーカロイドものなんだけど、コレはコレでなかなかの新味、後日改めて取り上げたいなと思います。





●あ、日本代表、コロンビアに勝っちゃった!すごいぞ!わーい!

●それと、広告はいっぱい出してるけど、中国代表は出場できてない、コレもスゴイ。

ワイフのお手製チーズケーキを我が家では「ふわふわさん」と呼ぶ。
●文字通り、出来立てだと本当にふわふわしてるから。
●お店で買うケーキは、ふわふわは落ち着いて普通に凹んでしまうから差別化されてる。
●娘ヒヨコは大喜びするので、今日は材料のタマゴはボクがスーパーまで買い出しした。


「TOWER RECORDS のポイントがまもなく失効します」
●とワザワザメルマガでお知らせがあったので、
●その場でポイントを使ってオンラインでCDを注文したら。
●一週間経っても商品が届かず、その後「取り寄せ中につきもうしばらくお待ちください」とメールがきた。
あー。これでは Amazon には絶対勝てない。
●そもそもそんな商品を棚に並べておくなよ。イラッ!

●ちなみに注文したのは、新曲「THIS IS AMERICA」が全世界でバズってる、CHILDISH GAMBINO の旧譜。
●そもそもスポッティファイで聴けるのに。なんでボクも注文したんだろう?



CHILDISH GAMBINO「THIS IS AMERICA」2018年
銃社会アメリカをユーモア溢れる表現で風刺するこのビデオ。俳優ドナルド・グローヴァーとしても活躍する彼のダンスや顔芸も注目。彼が主演したドラマ「アトランタ」は Hulu で全話しっかり楽しみました。ドラマで彼と組んだ日本人ディレクター HIRO MURAI さんがこのビデオも手掛けてる。
●銃撃のシーンに、アメリカの人にはホントビックリするらしい。楽しげなムードを一変させてしまうから。ただボクは、彼がMVで披露しているようなダンスが踊れたらどんなに楽しいコトだろうと夢想してしまう。


●ちょっと前の話題で恐縮ですが、西城秀樹さんが亡くなりました。レストインピース。
●会社の飲み会で、新橋の昭和歌謡バーに行きましたらやっぱり西城秀樹さんヘビーローテション
●世代的には子供すぎてさほど関心持てなかったんですが、ここで知らなかった数々の名曲に接触!
●ということで、7インチシングルを中心に西城秀樹さんを探し始めたんだけど…。
●関心の高さで言えば、今が一番品薄だよな。何も見つからない。
●あ、やっぱりスポッティファイにもない。APPLE STORE にはダウンロードで売ってるけど。

そこで今日は、別の7インチ音源をアレコレ聴くことにします。

和田アキ子「夜明けの夢」

和田アキ子「夜明けの夢」1971年
下北沢 GRAND RECORD STORE にて100円で購入。どちらかというとB面の「ジャンプ・アップ・アコのテーマ 翼もないのに」が聴きたくて。これでジャンプブルースだったらスゴイじゃないですか。聴いてみたらR&Bテイスト濃厚のディスコフレーヴァーな女性コーラスがポップな内容でした。A面もリズム&ブルースと昭和歌唱マイナーコードのサウンドクラッシュです。ライター陣は、阿久悠&都倉俊一と大御所でありました。

THE SHOCKING BLUE「VENUS」

THE SHOCKING BLUE「VENUS」1969年
●同時代の音源をと思ったらこんなの出てきた。あーこんなの買ってたっけ。BANANALAMA のカバーが世代的には耳馴染みがありますが、サイケデリックロックなパワーはコッチの方がボクの趣味であります。これもB面曲「HOT SAND」が味がありますわ…ファズギターを基調に、インド風ビヨーンなフレーズを繰り出すリードギターが実に妖しい。あ、そもそもはオランダのバンドだったのね。「全米ヒットパレード第1位」とか書いてあるから、サンフランシスコとかのヒッピーバンドだと思ってた。

THE GOOSIES「MINI-NIMI ROCK」

THE GOOSIES「MINI-NIMI ROCK」1967年
●これも完全意味不明ながら、100円だから買った音源。ライナーノーツを読んだらドイツのバンドだってさ。勝手にフレンチポップのイェイェみたいなもんだと思ってた。バンド名の由来、GOOSE「ガチョウ」の意味(ジャケの女の子の周りにもガチョウがいる)だからか、テープ倍速で加工した変な声が特徴的。どうやらコミックソング扱いされてたみたいだけど、日本でもフォーククルセダーズ「帰ってきたヨッパライ」と同じギミックだと思えば納得できる。B面「ボレボレ(原題 WOOLE, WOOLE, GAENSJEN)」ザ・スパイダーズ「フリフリ」にテープ倍速の変な声を追加したみたいな曲でした。

HERBIE MAN「MEMPHIS UNDERGROUND」

HERBIE MANN「MEMPHIS UNDERGROUND」1969年
●確か去年頃、下北沢のフリマで買ったような。これは100円じゃなかった…一応 HERBIE MANN だし。でもスキャンしたジャケ写にあるような1500円では買わなかったはず。300円程度?
●ストレートアヘッドなジャズ・フルート奏者である HERBIE MANN が、メンフィスのR&Bプレイヤーと組んでジャズファンクとロックのミクスチャーにトライしてる模様。B面の「NEW ORLEANS」も同路線。しかし、7インチがゆえに収録分数がが少なすぎて。同名アルバムもあるらしいけど、そっちだと7分の曲が3分弱になっちゃう。アルバムもそのうち探そう。

GEORGE MCCCRAE「ROCK YOUR BABY」

GEORGE MCCCRAE「ROCK YOUR BABY」1974年
●時代が下って、ディスコ全盛期になってきました。ハイトーンが可憐なボーカルが気持ちいい、スムースなディスコナンバー。マイアミのインディソウルレーベル TK RECORDS からとあって、このレーベルの看板アーティスト KC & THE SUNSHINE BAND「KC」部分、HARRY WAYNE CASEY らが白人テイストで作曲を担当。でもやっぱり7インチの宿命、曲が短すぎる!B面が「ROCK YOUR BABY (PART2)」になってるんだけど、12インチだったら絶対一曲に繋げてるよね。
●この手のディスコシングルは、90年代までは銀座数寄屋橋の中古レコ屋「ハンター」で腐る程簡単に買えた覚えがある。実際たくさん買ってたし。90年代当時にこの手の音楽は誰も関心持ってなかったから激安だった。でもサラリーマンになってしばらく経って、いつの間にか「ハンター」は消滅してた。今では銀座でろくにレコードは買えないっす。

BONEY M「RASPUTIN」

BONEY M「RASPUTIN」1978年
ドイツのディスコグループですよね。ロシア帝政末期の怪僧ラスプーチンがモチーフですけど、なんでこんな変なモチーフが出てくるか?ホントにヘンテコですよね。ディスコ・ムーブメントは全世界に広がりましたけど、黒人さんがクリエイティブの根幹にあるアメリカのディスコに対して、ヨーロッパのディスコ(勝手にボクは「ユーロディスコ」と呼んでます)はどこかパチモン臭い。ディスコのコアであるブラックカルチャー自体が外来文化だから、ダンスのモチーフに黒人音楽以外の非西欧的な要素をギミックとして拾ってくるのに躊躇がない感じがある。この後に「ジンギスカン」も登場するし、フランスのディスコグループ BANZAI とかがカンフーやカラテを取り上げてくる。ヨーロッパ視点のオリエンタリズムが見えるような気がします。

TRUMPS「TRUMPS DISCO THEME」

TRUMPS「TRUMPS DISCO THEME」1974年
「なるほど!ザ・ワールド」フジテレビ全盛期の80年代を代表するクイズ番組で、当時小学生だったボクも楽しみにしてた番組ですわ。海外旅行が珍しい当時に現地ロケで体を張って取材してくる根性もコミで人気だったはず。その現場レポーターを務めてた増田由美さんは、品行方正な局アナのイメージを破壊する、型破りで体を張った取材ぶりで「ひょうきんアナ」の武名を一番最初に得た女傑でもありました(「ひょうきん族」に出演してないのにね)。お金をかけた海外ロケクイズ番組としては現在はTBS「世界ふしぎ発見!」が、命がけの肉弾戦を辞さない取材姿勢は日テレ「世界の果てまでイッテQ!」が、その遺伝子を受け継いでいるのでしょう。
●でも、そんな番組が、ディスコクラシックスである TRUMPS の曲をテーマソングに使ってたとは。しかも原曲は1974年。番組は1981年スタートと、思いっきりズレてます。フィリーソウルの総本山 PHILADELPHIA INTERNATIONAL とあって、これも優雅でスムースなディスコチューンですわ。B面の「STOP AND THINK」もスムースなディスコもの。うーむ、この流れで日テレの80年代クラシック「アメリカ横断ウルトラクイズ」のテーマも聴きたくなるなあ。

ホーネッツ「西部警察メインテーマ I フルサイズ」

ホーネッツ「西部警察メインテーマ I フルサイズ」1979年
●100円だからと言ってこんなモンまで買ってどうするんだろう?確かテレ朝放送だった「西部警察」は、石原軍団勢揃いってだけじゃなくて、無駄に非現実的なアクションが満載で当時小学生だったボクの心をワシヅカミにしてた。先行した刑事ドラマの傑作「太陽にほえろ」と放送時期がカブってたけど、断然コッチが好きだった。だから素朴にこの痛快なインストチューンも楽しく聴けてます。B面は「木暮刑事のテーマ」って奴ですけど、これが石原裕次郎のことだったと知ったのはウィキでアレコレ調べた後でした。それと、演奏しているホーネッツというバンドもよくわからない。ただ勇ましいフレーズは「なるほど!」にも「ウルトラクイズ」にも引けを取りませんよ。こういうのでDJしたら需要あるだろうか?
●先日、異業種交流会で「日産フェアレディZ」が話題に上ったんだけど、大きな世代間ギャップが発覚。70年代「スーパーカーブーム」も通ったボクらに「Z」の存在は当たり前の常識だけど、30歳代以下には完全意味不明。「車離れ」の影響か、伝説の国産スポーツカーと説明してもそもそも「スポーツカー」という概念が伝わらない。「西部警察」には渡哲也扮する大門刑事の専用車としてガルウィングに改造された「フェアレディZ」が大活躍するのだが、そんな説明したらますます意味がわからなくなった…大門専用Zは、ボンネットから催涙弾発射銃がニョキっと出てくるという、日本警察にはあり得ない装備を搭載してるんだけどな。

レイジー「燃えろロックン・ロール・ファイアー」

レイジー「燃えろロックン・ロール・ファイアー」1978年
●100円とはいえホントめちゃめちゃな買い物してるな…。これも下北沢フリマだったような。現行アニソン界のリビングレジェンド・影山ヒロノブがキャリア最初期に所属してたバンドで、日本歌謡史の中でもハードロック/ヘヴィメタルの最初期のアプローチをしてたことで知られる存在。だってバンド名も DEEP PURPLE の曲名に由来してるし(沖縄のハードロックバンド・と似てるね)。…のはずが、ジャケのイメージ通りのバリバリアイドルポップスですわ。トホホなほどアイドル。本人たちも望んでないレコード会社の仕掛け。彼らがハードロックを鳴らすことができるようになるのはこの後少し経ってから。ここから分岐したメンバーがジャパメタルとして海外で評価を浴びる LOUDNESS を結成させるんですよね。下積みって大変だし、ホントにソレが正解かも分からない…。

summerTour.jpg

RCサクセション「サマーツアー」1982年
RCサクセションにとっても70年代は暗黒時代だったが、80年代からは「ドカドカうるさいロックンロールバンド」としてカリスマ的人気を集め始める。グラムロックなルックスとニューウェーブなアプローチも70年代最末期からの変身。実はこのへんの80年代前半のRCを持ってないボクには聴き馴染みのない曲でして。意外なほどシンセが響いてるアレンジがまさしくニューウェーブだな。
清志郎のパートナー、仲井戸麗市も正式加入は1979年からなのね。B面の「ノイローゼダンシング - CHABO は不眠症」では、仲井戸"CHABO"麗市がボーカルをとって、自身のルードなギターと共にザクザクやさぐれたロックを鳴らしております。彼のソロ芸風って変わってないねー。

TOM・CAT「ふられ気分でROCKNROLL」

TOM・CAT「ふられ気分でROCK'N'ROLL」1984年
●ボーカル・TOM さんのデッカイサングラスと、ジャケに写ってる YAMAHA DX-7 から鳴らされるシンセサウンドがとっても80年代。だけど曲の中身は、50年代由来の王道ロックン・ロールのような気がする。ロカビリーでカバーしたってカッコイイんじゃないでしょうか?EDDIE COCHRAN みたいにさ。
●B面は「ROUTE 16」という曲。「国道16号線」マーケティングというバズワードで、関東圏の外縁部をグルリ囲むこの国道の内側外側でライフスタイルが変わると注目されたのは00年代のことだっけ。でも歌詞に出てくる16号線は、ヤンキーなスピードとロマンチックが交差するラブソングの背景TOM さんのリリック世界はAB面ともに胸キュンにセンチメンタルしてるのだった。
TOM・CAT はこの曲だけの一発屋だっけ?と思ったけど、その後1987年にアニメ「北斗の拳2」で主題歌をやってたね。これも見てたわー子供だからね。

吉川晃司「モニカ」

吉川晃司「モニカ」1984年
●80年代風のエレクトロファンクがビンビン跳ねてるダンスビートに、この曲でデビューした瞬間の若き吉川晃司が絡んできます。吉川晃司、後年の布袋寅泰とのユニット COMPLEX も含め、佳曲数々あると思ってます(個人的には「サイケデリック・ヒップ」という曲が好き。アナログ探してます)。あんなに激しい歌なのに、実はモニカに振られてしまう失恋ソングだったとは、今改めて聴いて初めて気づいた。
●しかし、なんだか今日の音源紹介は、完全に新橋の昭和歌唱バーの選曲と同じになってきている…。ああ、このへんの邦楽7インチは、滋賀県彦根市の初恋レコードというお店で買ったんだった、思い出した。

一世風靡セピア「前略、道の上より」

一世風靡セピア「前略、道の上より」1984年
80年代前半は、東京に独特なダンスカルチャーが出現した時期でもあるんだよね。「原宿ホコ天」「竹の子族」のコトを言ってます。小学生だったボクも現場・ホコ天に見物に行ったものですわ。ラジカセでディスコかけてヘンテコなカッコでヘンテコな踊りを踊ってました。他にもネオロカビリーに影響された「ローラー族」や、ローラースケートのパフォーマー、後年にはブレイクダンサーやパンクバンドも登場してきましたっけ。一世風靡セピアの出身母体「劇男一世風靡」のパフォーマンスは個人的には見たことがなかったけど、当時、代々木公園周辺に集結していたストリートパフォーマーの一派だったことは間違いありません。
●どこか成り行き任せな風俗だった「竹の子族」や、既存の舶来美学を踏襲した「ローラー族」に比べれば、コンセプトとして路上ダンスで和風ミクスチャーを確信的に仕掛けた彼らのパフォーマンスは注目されていいはず。どこかバンカラ応援団を連想させる動きにバク転などのアクロバットを混ぜるって、今思うと結構コンセプチャルだよね…今思いついたけど、00年代に全国へ波及した「スーパーよさこい」の美学と繋がってるのかも。アレも伝統芸能とのミクスチャーなダンスカルチャーだよね。そんな彼らの中から哀川翔、柳葉敏郎のような息の長い活動を続ける俳優さんが登場したこともスゴイね。
●B面「セピアカラー」は題名から予想できないポエトリーリーディング。ヘミングウェイジェームス・ディーンジョンレノンにトリビュートしてるような内容。むむむ。

CHICAGO「STAY THE NIGHT」

CHICAGO「STAY THE NIGHT」1984年
●懐かし邦楽ポップスに疲れたので、洋楽AORへ。でも TOM・CAT からずっと1984年モノばかりです。DAVID FOSTER プロデュースの実にクリスタルな仕上がり。PETER CATERA のハイトーンボーカルがいい感じ。有名な曲だから初めて聴く気分じゃないけど。B面は別の人が歌ってるな…ROBERT LAMM という人とこの時期からバンドに加入した BILL CHAMPLIN とな。この時点でバンド CHICAGO はデビュー15周年とのことなのだが、収録アルバムは「CHICAGO 17」だって。17枚目ってことは、毎年一枚以上のペースでアルバム出してるのか。マジ勤勉!

THE MARY JANE GIRLS「IN MY HOUSE」

THE MARY JANE GIRLS「IN MY HOUSE」1985年
●80年代ファンクも聴いてます。RICK JAMES プロデュースによるガールズグループの代表曲。このグループはヒップホップでもよくサンプルされたりしてるから、100円シングルだけと言わず、もっとちゃんと聴きたいんだよなー。

恋のまりも

企画:阿寒観光汽船株式会社「恋のまりも "伝説”マリモ物語」1970年代??
●100円とはいえこんなの買う必要あるのか??と思いながら、なんとなくアニメ化で話題のマンガ「ゴールデンカムイ」とかを思い浮かべてアイヌ文化リスペクトのつもりで購入。北海道阿寒湖のマリモにまつわる、身分差が生んだ悲恋の物語を、声優さんのオーディオドラマで聴きます。オードリーヘップバーンの日本語吹き替えを担当してた池田昌子さんがヒロイン役。だからリリース時期を70年代と逆算してみました。阿寒湖には高校時代に級友と遊びに行きました…ドッチボール大の大きなマリモにビックリしたわ。寝袋担いで野宿しながら電車で北海道一周の旅、青函連絡船、釧路、網走、サロマ湖、宗谷岬、札幌、函館。






●ここ二週間くらい、クソ忙しい。
●毎日、家に着くのが24時過ぎ。
●職場全体が、組織改編で動揺している。
●落ち着くのにしばらく時間がかかるな。


●そんな仕事の後の夜、ワイフと話をすることが癒しになる。
●コドモたちのハイスクールライフを聞くのが、とても楽しい。


娘ヒヨコ高校一年生、中野のミスタードーナツに遠征。
中野のミスタードーナツは、なんと食べ放題メニューがあるとな!コレ数多あるミスドの中でもレアメニューらしい。
1200円で60分間勝負。一体何個食ったら元取れるのかな?そもそもドーナツってそんなに一杯食えるものか?食い過ぎてエルヴィスのように死ぬのではないのか。
●しかも、お年頃の女子というのに、そんな自爆的デブリスクに挑んでどうするんだ?ただでさえ最近足が太くなっているではないか。
「初めてドーナツ以外を注文したー!フランクパイとか!」
●なんかろくなもん食べさせてないようで申し訳ないな…。
●ちなみに、お店の最高記録は60分でドーナツ70個とな。そんなに食えるのか。

●その後、仲間たちを引き連れて、ヒヨコは100円ショップへ。
ここでしこたま買ってきたのが、マニキュア!マニキュアも100円ショップで売ってるのね、知らなかった。
●実はクラスメイトの中にはメイクが達者な子もいて、爪もピカピカにお手入れしてるとな。
●おー。天然おバカなヒヨコも女子らしくオシャレに目覚めたか。JKデビューだな。
●しかし、そのマニキュアに悪戦苦闘。不器用な塗装っぷりが、まるで下手くそなプラカラーみたいに見える。おいおいガンダムカラー塗ってるみたいだぞ。
●しかもヒヨコ、マニキュアには当然つきまとうシンナーっぽい匂いに気分が悪くなって、翌日すぐに全部剥がしちゃったとな。まだまだお子様だね。ゆっくり女子に目覚めなさい。

●あ、今日は「メンマってタケノコだったのね、知らなかった!メンマって植物がいるんだと思ってた!」と言ってたそうな。

●息子ノマド高校二年生は、あまりにアタマがボサボサになったため床屋さんに行く途中、突然警察官に呼び止められて職務質問を受けたそうな。
「財布の中身を見せてみろって言われた」
●そんで?「他人名義のカードとか持ってたら、犯罪になることもあるぞって言われた」
●でもオマエそんなの持ってないじゃん。「だからナニも出てこない」
アタマのボサボサぶりが不審者に見られたに違いない。今後はサッパリを目指すように!でもアタマボサボサはボク自身あまり人のこと言えない。
「でもtwitterで呼びかけたら、オレの友達4割が職質の経験アリだってよ」あ、そんなにオマエの友達、怪しいヤツばっかなのか。


●さて、音楽。今日は、RICKIE LEE JONES。

RICKIE LEE JONES「FLYING COWBOYS」

RICKIE LEE JONES「FLYING COWBOYS」1989年
●正直、この女性シンガーのこと、よくワカラナイママで聴いてます。1979年のデビュー作は名盤とされてるけどまだ聴いてない。70年代SSWモノの気分で捉えていいものだろうか?WIKIとか見てると TOM WAITS の彼女だった時期を経てデビューしたとか。ふーん。
●で、例によって激安コーナーでゲットしたこの音源。デビューから10年、一旦キャリアを一巡りしたタイミングなのか、シットリでもクッキリの80年代風ジャズの中で、ちょっとキンキンしてクセのある彼女の声が響いてます。落ち着いてるかのように見えて、全然落ち着いてない女の子成分がしっかり混じってるというか。少しユーモラスな感じが楽しいレゲエ風味の「GHETTO OF MY MIND」が好きだけど、アフリカンリズムでスピリチュアル空間が広がる「ATLAS' MARKER」での奔放なボーカルも素敵。他にも聴きどころはたくさん。ジャケの不思議なイラストも味が出ててイイね。アメリカとメキシコのナニカが入り混じる北米最奥部の魔術的領域はカウボーイが空を飛んでるけど、同じアメリカでもNYやLAの都会人にはナゾ過ぎてワカラネエって感じが出てるね。

RICKIE LEE JONES「ITS LIKE THIS」

RICKIE LEE JONES「IT'S LIKE THIS」2000年
●キャリアが一巡りから二巡りくらいしちゃった2000年の本作は、インディレーベルからのリリースでスポッティファイに収録されてなかった。THE BEATLES「FOR NO ONE」 CHARLIE CHAPLIN「SMILE」のカバーがいいなーと思って聴いてたら、アルバム一枚全体のコンセプトが名曲カバー集だった。「マイフェアレディ」のミュージカルナンバーから GEORGE GERSHWIN、LEONARD BERNSTEIN のようなジャズスタンダード、そこに STEELY DAN MARVIN GAYE まで網羅してる。全部、彼女の個性で印象を塗り替えられてます。
●やっぱり聴きどころは彼女の個性的なボーカル。リズムが強調されたジャズアレンジを基調にして、彼女の歌唱にフォーカスが当たるよう設計されてる。そんでキャリア二巡目にしても、キンキンとハネるおキャンな少女のようなボーカルスタイルがまだなお魅力を放つとなれば、もうこの芸風はこの人の根幹を成す個性なのだろう。イリノイ生まれだけどティーンに入ると家出を繰り返し、18歳でロスでバイト生活、21歳からクラブのステージに立つ、みたいなキャリアを振り返ると、品のいいお嬢さまというより、ちょっとハスッパなワケありヤンキー少女が彼女の育ち。もう40歳台も半ばを過ぎる頃もその印象が抜けてないのは頼もしい。奔放な声が時々90年代の BJORK を連想させるんだよね。

tumblr_m17rjbxPMc1qjgztso1_400.jpg

●イイ動画が見つからないので、TOM WAITS と RICKIE のラブラブ写真を。
●いつの時代かワカランけど、RICKIE がなかなかにハスッパでヤンチャな女の子ってことは伝わるかも。
●ワキ処理しないのもこの時代の雰囲気。PATTI SMITH もそういう人だった気が。