●息子ノマドが、話題のオモチャ、ハンドスピナーを入手してきた。
●UFOキャッチャーでゲットしたそうな。
わー。マジでただ回すだけだー。なんで受けてるんだかワカンナイけど、よく回るー。

●そのノマドは、なぜか、ケツの穴付近が激しく膿んで、肛門科通院中。
●ケツが痛くて、マトモに座れないし、予備校にも通えないとか言ってる。
●高校生にもなって、医者と会話がマトモにできないから、自分の肛門に何が起こってるか全然理解できない。
●まず、鏡で自分の現実及び肛門を直視しろ、と手鏡を渡しといた。


●この後に及んで「HUNTER×HUNTER」を読んでる。

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冨樫義博「HUNTER×HUNTER」34巻
業務上の事情につき、急遽このマンガを読んでおくべき状況になった…。ボクの仕事はいつもこの手のヘンテコリンな展開がつきまとう。しょうがないからこの最新の単行本と連載再開してからの「週刊少年ジャンプ」をせっせと読むことにした。
●そしたら……あれ、なんかコレ、オモシロイじゃん!作者が超遅筆とか連載が途切れまくるとかネガ情報が先行していたのでイメージが悪かったけど、ただのバトルマンガと一蹴できない味があるではないか。
バトルマンガって、気合いと根性でレベルアップして、理屈を超えて敵をぶっ飛ばす、その痛快さが命じゃないですか。「ドラゴンボール」「北斗の拳」「キン肉マン」「聖闘士聖矢」「魁!男塾」といった80年代ジャンプ全盛作品はみんなそうだったはず。その意味においては絶好調の「ONE PIECE」もそうだし、近作では「ワンパンマン」もその序列に加わると思う。「僕のヒーローアカデミア」もそういう作品なのかな。
「HUNTER」もそんなありきたりなバトルマンガと思い込んでた。ところが、予想以上にロジカル。作者が自分で描いた世界観〜「念能力」という概念を緻密に体系化している。そして、そこで定めたルールの範囲と限界を利用して、登場人物たちは自分の「念能力」を駆使して戦う。様々な個性を持つ「念能力」は誰もがその全容を隠していて、駆け引きの中で正体が暴かれていく。それが実に理屈っぽくて、クソめんどくさい。こんなまわりくどい戦いを毎度のように繰り広げているのかーと、目から鱗アンドひたすら敬意!近い感覚では「ジョジョの奇妙な冒険」と同じだな。「スタンド」という限定的な超能力を駆使して頭脳戦をジワジワ繰り広げる最新作「ジョジョリオン」と同じスタイルだ。
●つーことで、マンガレンタルで、一巻から全部読み始めてる。現在14巻まで到達。同時に雑誌連載も追いかけてる。目下の連載最前線は「念能力」を駆使する以前の頭脳戦、「念能力」という概念を知らない権力者たちの間で、その「念」に関する知識/情報が駆け引きの材料になって、主人公を翻弄する。すげー頭を使うぞ。ほー。

アメコミの帝王、マーベルコミック総帥・STAN LEE 氏は、日本のマンガに登場する「気」が理解できないってテレビで喋ってたのを見たことがある。アメコミヒーローは常にフィジカルな打撃攻撃がメインで、目に見えない力が作用する格闘はリアリズムじゃないという主張だった。なんで日本のキッズは「かめはめ波」をすんなり飲み込んだのだろう?「年能力」はさらに理論化されてて、もはや手品みたいになってるぞ。

●さて、ボクが「週刊少年ジャンプ」を買うのは1995年以来じゃないかな。卒業論文のテーマがマンガだったからあの頃はマンガ雑誌読みまくったけど、就職したら卒業したよ。1990年代は600万部を超える巨大雑誌だったけど、あら、今の発行部数を調べようと、日本雑誌協会の最新のデータを見たら、200万部を下回ってるじゃん!でもライバル誌「週刊少年マガジン」も今や100万部下回ってるのね。ボクが今でも読んでる「ヤンマガ」で40万弱「スピリッツ」は15万部。マンガですら、雑誌はキツイんだ…。
●で久しぶりに読んでる「ジャンプ」は、やっぱり至る所でバトルしまくってる。超能力でバトルしなかったら、スポーツでバトルしてる。「銀魂」は娘ヒヨコのお気に入りだが今の所ボクには意味不明(ヒヨコは原作主義者なので実写版の小栗旬をディスりまくってる)。あ、あとちょっとお色気もある。
●ワイフが一つ気になる発見をしてた。「ONE PIECE」はコマの細部までモブが描きこまれて密度感が高すぎる。結果、読むのがしんどいと思ってたが、それは単行本の版型だから密度が高いと感じるのであって、「ジャンプ」本誌の版型ならちょうどイイのであったと。なるほど、画面が広ければ、作家はその空間をすみずみまで使うわけね。それを小さくしたらしんどいわ。じゃあスマホでマンガを読むって、ダメなんじゃないの?一方で、「モーニング」をタブレットで読むのに慣れたボクとしては、見開き中央の大画面に「ノド」がない解放感がタマランのだけどね。

●ああ、結論として、マンガ読むにも最適なデバイスを考えないといけないのか。

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●今週号の「少年ジャンプ」の表紙。50周年企画で実に懐古的な特集を展開。80年代レジェンドの威光が理解できるのはボクみたいなアラフォーだろうよ。その古い年代の読者を今だに引きずって部数を維持してるのかな。



●音楽。ハウスミュージックを突き詰めてたどり着いた、日本語ボーカルアルバム。

MONDO GROSSO「何度でも新しく生まれ変わる」

MONDO GROSSO「何度でも新しく生まれる」2017年
●旧譜にしか興味がなくなってたボクが、吸いつけられた新譜。辣腕プロデューサー大沢伸一が、初心に戻って MONDO GROSSO 名義のアルバムを14年ぶりにリリースする。うわー、ワリと感極まるよ。
そもそもでの MONDO GROSSO とは?をオサライしましょうKYOTO JAZZ MASSIVE 関連の人脈の中から1991年京都で結成。1993年にメジャーデビュー。当初は和製アシッドジャズ・バンドとして活躍。ファンキーなサックス奏者とフランス語も駆使するラッパーを備えていて、渋谷系のジャズサイドを UNITED FUTURE ORGANIZATION と共に代表する存在に。この段階でボクは2回ライブを見てるよ。チョー思い入れのあったバンドだった。
1996年以降は、大沢伸一のソロユニットに変貌。作風は徐々にハウス路線(2ステップまで踏み込んでた気がする)に接近していく中、大沢氏のプロデュースワークが炸裂しまくる。シンガー bird のフルプロデュース&大ブレイクはあまりにも有名。その他、UA、CHARA、CRYSTAL KAY などなどを手がけている。大沢プロデュースという触れ込みというだけで買った新人アーティストもいたよ。WYOLICA とか信近エリとか。
2007年には、大沢伸一名義ソロアルバムをリリース。これがフレンチエレクトロ〜 KITSUNE 系にシンクロしたバリバリのエレクトロでビックリ。その後、エイベックスの仕掛けで RAVEX なるユニットを結成。相棒は TAKU TAKAHASHI FANTASTIC PLASTIC MACHINE と豪華な布陣…音楽もギラギラだった!でも短命なプロジェクトだったかな。
●2010年代以降は完全にプロデュースワーク中心になって(JUJUから山下智久、私立恵比寿中学まで)、あまりまとまった音源リリースは目立たなくなってたんだけど…。とうとう復活!

●ということで、「何度でも新しく生まれる」はそのアルバムタイトルでビリリと電流が走る思いだ。決して彼のキャリアが停滞したわけじゃないけど、彼は常に自分のスタイルを更新しようとしてて、ゼロスタートみたいに自分の環境を真っ白にして新しい勝負に挑んでいるかのように見える。その覚悟がそのままアルバムタイトルに浮き上がったかのようだ。「何度でも新しく生まれる」
結果として彼が現在到達した地点は、純然たるジェイポップだ。そもそもで彼自身のキャリアで日本語詞楽曲がレアだった。基本的にノーボーカルのダンスミュージックか、ハウス的な英語ボーカルがあるか、というのがスタイルだったはず。ところが今回は、トラック毎にゲストボーカリストを召喚して、そのゲストに当て書きしたかのような楽曲を歌わせている。これほど彼名義の作品の中で日本語がクッキリ強調されているのが、ぼくには驚異的な変革のように思える。
しかもそこにフックアップされてるシンガーが異色だ。乃木坂46・齋藤飛鳥 AKA あしゅ が召喚されてる。えー!乃木坂ですか?しかも一本釣りで斎藤飛鳥ですか?しかしこれが成功してる。楽曲「惑星タントラ」は、彼女が普段から放つアンニュイかつゴスな気分をうまく掴んで、未成熟で不定形なダークネスを演出した結果、侮れない佳曲になった。さらに、女優・満島ひかりを召喚。シンガーのキャリアがないはずだろうけど、これまたイノセントで透明感のあるボーカルをシリアスなハウスに乗せて心地よい。
あとはもう、お馴染みの手練れがバキッと仕事してる。一曲目の「TIME」は愛弟子 bird が担当。彼女にピッタリのソウルマナーなファンキービートが、サビに差し掛かるとテンポダウンしてガラリと曲調を変えるというワザが最高。二曲目「春はトワに目覚める」には古き盟友 UA が担当。最低限の要素だけで構成されたハウシーなトラックが彼女の声で見事にファンキーかつスリリングに展開していて目が離せない。
初めまして組も結構います。数少ない男性シンガー INO hidefumi さんの実直なボーカルが、ダブめいた音響の中で素朴に響く様はイイ。若手シンガー・二神アンヌが極上ハウスの中でウキウキと跳躍しながら歌う様子が眩しい。彼女が歌う曲「ERASER」大沢氏本人の手弾きベースでファンクネス増強ってのもシビれるよ。







夏風邪引いて、三連休はずっとフトンの中にいた。
●なのに、まだ治らない。カバンの中には箱ティッシュそのまま持ち歩いて鼻かんでる。
●しんどーい。

●異常気象、地球温暖化でしょ!東京、野蛮に暑いぞ!命に関わるほど暑いぞ!
●なのに、冷房苦手。自律神経がおかしくなるから。結果、逃げ道がない。
●しんどーい。

●せめて、音楽はチルアウトな気分で、と思ったのだが。

Martha Wainwright

MARTHA WAINWRIGHT「MARTHA WAINWRIGHT」2005年
●実兄 RUFUS WAINWRIGHT の音楽もボクは大好きだけど、ピリリと緊張するほどのカッチリした世界観でバロップポップを奏でる彼の音楽より、可憐な声を素朴なフォークギターに乗せて歌う彼女のデビュー作を今は聴きたい気分だ。シットリと優しいアコースティックな質感は、ササクレ立つボクの神経を慰撫してくれる。……と思ったのだが、彼女、そんな生温いアーティストじゃなかったのよね。
「BLOODY MOTHER FUCKING ASSHOLE」って曲に慄然とした。サビでこの「BLOODY MOTHER FUCKING ASSHOLE」というフレーズを何回も繰り返す。実にシリアスに、実に丁寧に、実に凛々しく、美しく、誇り高く。

「詩は、売春婦の心のための場所じゃない
 あたしは若くて強い でも老いて疲れて燃え尽きてしまったようだ
 突き刺されて ゆで上げられてしまったよ もうそこに炎は消えて 全てが煙だけ
 欲望だけがある あんたのため あんたが誰であろうと

 あんたは言う あたしの時間はぐるぐる迷うだけの冗談のようなものだと
 今は孵化を待つ時間 あたしが本当に立ち上がるための時間
 あたしが卵を破ったら あんたには何もできない

 ああ、本当にあたしが男に生まれていたなら 一人で自立する術を学べただろう
 あのギターを持った連中のように バーで散々見てきたよ
 やつらが足を踏み鳴らすザマを ズレたビートで ズレたビートでね
 
 あたしはごまかしたりしない
 あたしは作り笑いなどしない
 あたしはあんたに大丈夫だなんて言わない
 あたしが望んでいたのは、全てを真実のままに行動すること 全てを真実のままに

 ああ、あんたは BLOODY MOTHER FUCKING ASSHOLE
 ああ、あんたは BLOODY MOTHER FUCKING ASSHOLE
 ああ、あんたは BLOODY MOTHER FUCKING ASSHOLE
 ああ、あんたは BLOODY MOTHER FUCKING ASSHOLE
 ああ、あんたは BLOODY MOTHER FUCKING ASSHOLE

 あたしはごまかしたりしない
 あたしは作り笑いなどしない
 あたしはあんたに大丈夫だなんて言わない
 あんたが誰であろうと あんたが誰であろうと」
 

●ああ、とてもいい曲に出会えて、今日は嬉しい。




平井堅のシングル「ノンフィクション」闇=病みを感じちゃった。

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平井堅「ノンフィクション」2017年
●前クールのTBSドラマ「小さな巨人」の主題歌だったので、ドラマとともに聴いてたんだけど、その時はなんの印象もなかった。イントロの重厚なストリングスがシリアスでいいね、くらいのイメージしかなかった。
●ただ、ちょっと前の歌番組で彼のパフォーマンスをフルコーラスで見て、ビックリした!こんな歌だったのか…。歌詞が不穏で、闇=病みに包まれているようで…。まさしく自律神経を病んで「うつ」になってた頃の自分を思い出す。いや、今でもボクのカラダの中に巣食っている不安を象徴しているようで、ドキリとさせられた。以下、歌詞抜粋引用。

 … 浅い眠りに押しつぶされそうな夜もある …
 … 響き消える笑い声 一人歩く曇り空 …
 … 鞄の奥で鳴る鍵 仲間呼ぶカラスの声 …
 … 秘密 涙 ひとり雨 目覚めたら襲う不安 …
 … 信じたいウソ 効かないクスリ 帰れないサヨナラ …

「僕はあなたに会いたいだけ」というフレーズを繰り返す基調の中で、隙間に忍び込んでくる鬱々としたイメージが不気味で不穏で。ああ、平井堅さん、病んでるのかな?とこちらが心配になるほど。


●もう一つ。「うつヌケ」がキツイ。

田中圭一「うつヌケ」

田中圭一「うつヌケ」
手塚治虫藤子不二雄の画風を完コピしてギャグを描くパロディ作家の第一人者のこの人が、自らが苦しんでいた「うつ」からの脱出の記録を綴るものです。あんな楽しいギャグを振りまく人が「うつ」だなんて、とても意外だった。しかもこの本、なにやらとっても売れてるそうです。
●ただ、ボク自身が「うつ」当事者であって、本来ならこの手の本は極力避けているのです。なにがキッカケで心の底から得体の知れないモノが噴出するか分からないから。以前職場の同僚が「ツレがうつになりまして」DVDを無邪気にプレゼントしてくれて、ボクもニコヤカにいただきましたが、これは恐ろしくて5年開封しておりません。でもこっちの「うつヌケ」は古本屋で見つけて、思わず読んでしまったのですよね…。読んでる途中で気分が悪くなりました。指が震えてくる感覚。様々な取材対象の体験談が生々しくて、感覚が蘇ってくるのです。
●内容としては、とても素晴らしいモノです。「突然リターン」とか「うつスイッチ」という名前で、寛解したはずの「うつ」が突然ピンポイントで再発する感覚など、当事者じゃなきゃ理解できないし発信もできない内容がわかりやすく説明されてる。医者を信用できずに転院を繰り返す「ドクターショッピング」とかもあるあるネタすぎる。絵柄があまりにもチャーミングなので、「うつ」自体もチャーミングに見えてくるのが、ちょっと心配ですが。

田中圭一先生のプロフィール

●なんで読んでしまったかといえば、ネットで見かけたこの田中圭一さんご本人の佇まいに、なんだか共感してしまったというか。
●マンガに出てくる明るく楽しい自画像(マンガの表紙)とは違った、意外な印象に惹かれてしまったのかも。いかにも「うつ」っぽい、疲れてしまった雰囲気に、自分につながるものを感じちゃったのかも。



●音楽も聴くよ。

DIRE STRAITS「BROTHERS IN ARMS」

DIRE STRAITS「BROTHERS IN ARMS」1985年
●このバンドの大ヒット曲「MONEY FOR NOTHING」が収録されてるアルバム。この曲はコーラスで友人 STING が色添えしてることでも有名だけど、とにかく主役はバンドの中心人物 MARK KNOPLER のユニークすぎるギタープレイだ。ギコギコと不穏な音を鳴らす彼のギターは、アメリカのブルース/カントリーな伝統を目一杯吸い込んでるのに、80年代という奇妙な時流の中で改変されて、流行りのハイファイサウンドの中で浮き立つ存在になってしまった。そんな印象が感じられるんだな。しかし異端としての尖りっぷりにも遠慮がない。したがって MARK KNOPLER は大好きなプレイヤーだ。
●しかし、このアルバムを通して聴くと、そんな MARK のギコギコギターだけじゃなくて、大人の洗練もたっぷり注ぎ込まれてる。RANDY / MICHAEL BRECKER 兄弟のソロプレイを豪華に聴かせるアダルトオリエンテッドなアプローチもナイス。その裏でちょっぴりギコギコやってるけどね。メロウなギターもたっぷり。

●余談だが、ジャケのユニークなギターは「リゾネーター・ギター」といって、アコギからエレキへの過渡期に生まれたギター。残念ながら、MARK の愛器であるこのギターがアルバムのどこに使われてるのか分からない…。
●さらに余談だが、「ジョジョの奇妙な冒険」第一部に、ダイアーとストレイツォという二人の人物が登場する。絶対このバンドの名前に由来した設定だよね。悪役・ディオに、ダイアーは秒殺されるも、ストレイツォはこの戦いを生き抜いて、第二部のイントロにも登場する重要人物になる。






●知的財産管理技能検定(一級)は、失敗しちゃった…。合格点に至らず…。
●すごく難しかったよ。
●また来年、再チャレンジしよう!
●気を取り直して、またブログでもセコセコ書こう。最近は勉強ばっかだったからね。



先週の朝の連ドラ「ひよっこ」がヤバかった。 
銀杏BOYZ 峯田和伸くん演じる「変な叔父さん・宗男さん」が大活躍した。 
「ひよっこ」は戦後の急成長時代の日本/東京の様子を、集団就職「金の卵」として田舎から上京してきたヒロイン・みね子(有村架純ちゃん)の目を通して描く物語。すでに時代は流れ流れて東京オリンピックを通り越し、1966年が到来。THE BEATLES 来日公演があった年だ!その騒動を胸アツなテンションで描いてくれた。 

世界的ビッグバンドの来日公演とあって、世間の注目度はすごかったみたいだ。 
THE BEATLES の音楽は高校時代以来四半世紀は聴いているけど、50年も前の当時の熱狂ぶりってのは想像したこともなかったよ。わざわざ「ビートルズガヤッテクル」と電報を打ってよこした宗男さんの為にみね子は、歯ミガキ粉をまとめ買いするのです。当時は歯ミガキ粉でチケット抽選プレゼントをやってたんだね!劇中では「DIANA」という銘柄で描かれてたけど、当時はライオン「DIA」という商品でキャンペーン展開。これがドラマの中で絶妙な再現/改変ぶりで描かれてて、NHKの神業ホント素晴らしい、本物ソックリを微妙にズラすサジ加減がニヤリとさせる。もちろんチケットが取れなかった子たち大勢いて(みね子も宗男さんも外れました)、その一部は家出同然で上京、補導者は6500人に及んだとな。


宗男さん2 

 ●さて、「宗男さん」は親戚の中には必ず一人はいるだろう、変わり者。ユニオンジャックを掲げたバイクで奥茨城の畑道を疾駆しては陽気に笑顔を振りまいている。そんな彼が THE BEATLES をめがけ突然上京してきてしまう。東京は初めてだし、チケットも持ってないのに…。そんな彼が、THE BEATLES に対する想いを語る。まさしくロックンロールの初期衝動を見事に言語化してて、思わず感涙だよ。


「思ってることをよ、カッコつけずに思いっきし叫ぶと、
 
なんだか、力が出っぺ? それに笑えっぺ? それがビートルズだ。
 だから好きなんだ、俺は。

 難しいことじゃなくていいの なんでもいいんだ。
 ハラ立つことでも、仕事休みてえでも、あの子が好きだ!でも、なんでもいいんだ。
 今思ってることをな、叫ぶんだ、音楽に乗せてな。
 エレキギターとかでよ、わーっとでっけえ声で叫んでて
 
 うるせえわって思うかもしんねえけど、
 できるだけ遠くまで届けるためになんだ、気持ちをな。
 だから、でっかい音なんだ。
 
 だからよ、聴いてっと、なんだか一緒に声出してるみてえな気分になって
 心が晴れるんだ。一緒に歌いたくなんだ。
 んでよ、それがレコードとかになっとイギリスから茨城まで届くんだよ。
 
 俺はあいつらが東京にきた時に、一緒に東京にいる。それだけで十分なんだよ
 星があんまし見えねえな東京は。でもよ、若者諸君。
 見えねえだけで、ないわけじゃねえぞ。
 東京で待ってっとう!ビートルズ!」


宗男さん 

 ●もう朝っぱらから感涙。THE BEATLES がもたらした革命の意義を、基礎知識ゼロベースかつ等身大スケールの言葉で言い表してしまった。そうだよ、それなんだよ、だから20年以上もボクは音楽から離れられないんだよ。音楽の磁力を信じてやめられないんだよ。
THE BEATLES の偉大さはいくらでも列挙できるだろうけど、宗男さんがいうように「言いたいコトをただデカイ音&声で歌った」のは、確かな真理。彼らの歌は「君の手を握りたいんだ!(デカイ声で連呼)」「彼女はキミが好きなんだ!(デカイ声で連呼)」「ハードな日の夜、犬のように働いた、丸太のように眠りたい(デカイ声で連呼)」「助けて!(デカイ声で連呼)」みたいな音楽なんだから。それがロックンロールだからね。そしてそんな音楽は、忌野清志郎が後に歌ったように、学校の授業をサボって聴いてたトランジスタラジオから流れてきてたんだ(ちなみに、主人公・みね子の前職はラジオ工場の女工さん)。

宗男さんは、この時代に跋扈してた、単純な欧米かぶれのヒッピーじゃないよ。 
●彼のバックグラウンドは、別の放送回で明らかになって、またしても朝から感涙。 
●1966年時点で彼は44歳。「宗男、お前、行ってたんだろ?」他の登場人物の問いかけに、彼は初めて自分の過去を語る。「ビルマ戦線におりました…」「インパールか?!」彼はあの悪名高き「インパール作戦」に従軍した生き残りなのだ。大失敗に終わる「インパール作戦」の陰惨さは作中では簡単なナレーションで処理されるけど、その作戦名だけあれば、彼がどれだけの地獄を見たかは想像がつく。 
●ここ近年ボクが知る限りの朝ドラは、昭和戦前戦中の時代を取り扱う時、いつも国内の窮状や世情を描くに止まっていて登場人物たちが実際の戦地前線で何をしてきたか、ほとんど触れることがない。そんなタブーを打ち破って、彼は最前線での経験を語る。斥候任務の中、深夜のジャングルで突然出くわしたイギリス兵とのヤリトリ…その出会いが帰還後の彼の人生観を変えた。THE BEATLES ですら、あの時のイギリス兵と入り混じって感じるほどだという。これ以上の内容説明はヤボなので NHK オンデマンドをご利用ください。


●さて、今日の音楽は。
●この流れで行けば、当然 THE BEATLES に行くだろうという感じですが、
●敢えて、さらに THE BEATLES の先輩にアプローチします。
武道館公演の一曲目でバンドが鳴らした楽曲は「ROCK AND ROLL MUSIC」! 
ロックンロールの創始者の一人、CHUCK BERRY の生み出した名作だ!このレジェンドの音楽を聴く!



CHUCK BERRY「AFTER SCHOOL SESSION」 >CHUCK BERRY「ONE DOZEN BERRYS」
CHUCK BERRY「CHUCK BERRY IS ON TOP」 CHUCK BERRY「ROCKIN AT THE HOPS」
CHUCK BERRY「NEW JUKE BOX HITS」 CHUCK BERRY「CHUCK BERRY TWIST」 

CHUCK BERRY「AFTER SCHOOL SESSION」1957年 
CHUCK BERRY「ONE DOZEN BERRYS」1958年 
CHUCK BERRY「CHUCK BERRY IS ON TOP」1959年 
CHUCK BERRY「ROCKIN' AT THE HOPS」1960年 
CHUCK BERRY「NEW JUKE BOX HITS」1961年 
CHUCK BERRY「CHUCK BERRY TWIST」1962年 
●こんだけまとめ聴きがガツンとできるのはスポッティファイのおかげだよ!技術革新バンザイ!彼が長年所属した CHESS RECORDS の全音源を網羅したボックスセットも全部聴ける。こんなのマトモに購入したらナンボするだろう。
●さて、まずは彼の初期キャリアのアルバムを網羅CHUCK BERRY だけあって、STRAWBERRY にモジッたジャケやタイトルがあるね。シングルベースで売れた有名曲はこの中に散らばってる。鉄板の代表作「JOHNNY B. GOODE」も、THE BEATLES がカバーした「ROCK AND ROLL MUSIC」「ROLL OVER BEETHOVEN」も、THE ROLLING STONES がデビューシングルに選んだ「COME ON」もあるよ。
●彼はミズーリ州セントルイス出身のアフロアメリカンで、当然ながらズブズブのリズム&ブルースの文化の中で育った。しかし、その一方で、彼は白人由来のカントリーミュージックも大好きで、白人キッズの学校生活を想像するような歌詞まで書いてみせた。これが「ロックンロール」になる!ラジオしかなかった当時のメディア環境では、彼を白人シンガーと勘違いしていた人までいたようだ。ホンキートンクピアノとエレキギターが爆走するスピード感、そして爆裂するボーカルが、きっと新鮮に響いたのだろう。これで新しい時代が幕開いたのだ。
●実は、個人的には THE BEATLES THE STONES がカバーした名曲たちを原曲でキチンとチェックしたのはほとんど初めてで、原典の素晴らしさにビビった。耳馴染みで言えば、もう THE BEATLES & THE STONES バージョンが刷り込まれちゃって CHUCK には違和感を感じちゃうんだけど、迫力はコッチの方があると思う。「COME ON」なんてコッチの方が絶対カッコいい。
●と、破竹の勢いでヒット曲を連発した彼に、災いが降りかかる。1959年、児童買春防止みたいな法律に引っかかり逮捕されてしまうのだ(「児童買春防止みたいな」という中途半端な物言いは、やや CHUCK にヒイキした表現だが、「カフェのウェイトレスをしてた14歳の少女を州境を超えて連れ回した」というのが彼の逮捕理由。当時はこれがダメだったわけです)。起訴されての一審では懲役5年の判決!第二審でも三年の判決で、1962年に実際に服役、一年半で釈放されるまでキャリアは一旦足踏み状態となる。そんな服役直前に収録した楽曲が前述シングルの「COME ON」だったのでした。

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BO DIDDLEY / CHUCK BERRY「TWO GREAT GUITAR」1964年
●さて、このアルバムは服役を終えて初めてリリースしたスタジオアルバム。友人であり、CHESS RECORDS のレーベルメイトでもあった BO DIDDLEY とがぶり四つのバトルセッションだよ。オリジナルアナログでは収録曲が四曲しかないんだけど、うち2曲の「CHUCK' BEAT」「BO'S BEAT」はそれぞれ10分越えのインストジャムセッションで、ジャンプブルースっていうのかな?ロックンロールとはまた異質な粘りあるグルーヴにザクザクとギターが活躍する様がまさに迫力満点。ボーカルがなくとも、個性的なギターの音がどちらの演奏かハッキリさせてて、その個性の応酬が最高。BO DIDDLEY もいづれガッツリ聴きたいアーティストだね。

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CHUCK BERRY「LIVE AT FILLMORE AUDITORIUM」1967年
CHUCK BERRY にはライブアルバムがわんさかあって(中には普通の演奏に拍手をオーバーダブした擬似ライブ盤まである)、それぞれ面白い。このアルバムは、60年代ロック/カウンターカルチャーの一大拠点となったサンフランシスコの伝説的ライブハウス THE FILLMORE での演奏。この当時は FILLMORE AUDITORIUM って名前だったのかな?FILLMORE WEST という名前でも有名だよね。THE GRATEFUL DEAD THE DOORS、JANIS JOPLIN、JEFFERSON AIRPLANE、SANTANA、FRANK ZAPPA が演奏してた場所だ。ロックの殿堂と思われてるけど、一方でジャズやソウルにも目配せが効いてて、MILES DAVIS ARETHA FRANKLIN のライブも収録されてて、いづれも名盤だ(ARETHA のライブに RAY CHARLES が飛び入りするヤツとかスゴイよ!)。
●ほんで、我が CHUCK BERRY も演奏してる。ここでの注目はバックバンド!STEVE MILLER BAND が本格派のブルースで先輩を支えている。STEVE MILLER BAND と言えば名曲「FLY LIKE AN EAGLE」が大好きだがアレは70年代中盤の音源。ここでは真っ黒になりきってブルースに一心不乱。
●自分の曲をカバーして一躍ヒーローになった THE BEATLES & THE STONES はすでにオノレ独自の路線を見出してる時代。CHUCK CHUCKロックンロールという狭いジャンルにとらわれず、自由に音楽を楽しんでる様子だ。

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CHUCK BERRY「CONCERTO IN B. GOODE」1969年
●これもユニークなアルバムだ。LPのB面にあたる最後の曲が、なんと18分間ノンストップのインストジャムセッション。「CONCERTO IN B. GOODE」という楽曲で、ハイテンポなグルーヴに合わせてただひたすら CHUCK がギターを弾きまくる。単純なブルースでもロックでもなく、でも個性的でどこかユーモラスなギタープレイが延々に続く。人生に一度でいいから、ダマされたと思って是非ご賞味ください。サービス精神旺盛な、陽気な彼の人柄が伝わってくるプレイですよ。
「JOHNNY B. GOODE」はもはや彼の別人格みたいになってて、この曲みたいに時々登場してくる。60年代初頭の服役前にも「BYE BYE JOHNNY」という曲があるんだ。「JOHNNY B. GOODE」の続編みたいな曲だよ。スターを夢見てるギター少年の歌が「JOHNNY B. GOODE」で、その少年が本当にブレイクして故郷を離れる時の母親の気持ちを歌ったのが「BYE BYE JOHNNY」さ。お金貯めてギター買ってあげて本当によかったと母親は涙するんだよ。

CHUCK BERRY「HAILHAILROCKNROLL」 

CHUCK BERRY「HAIL! HAIL! ROCK 'N' ROLL」1987年
●さすがに時の流れには叶わない。彼の70年代〜80年代のキャリアはやや停滞して、なんだかタダの懐メロ歌手みたいになってきちゃった。そんな中で彼にスポットライトを当てたのが、彼に影響を受けまくった世代のミュージシャン。THE STONES の KEITH RICHARDS が彼のドキュメンタリーを作ろうとプロデューサーの役を買って出た!CHUCK 還暦60歳のお祝いとして、故郷セントルイスのライブの模様を切り取る内容なのだ。
●このアルバムはその映画のサントラなのだが、KEITH は後ろでずっとギターを弾いてるし、ゲストに ERIC CLAPTONLINDA RONSTADTJOHN の息子 JULIAN LENNON まで登場する(JULIAN がコラボする楽曲は「JOHNNY B. GOODE」。でも彼の父親 JOHN はすでに故人だった)。ジャズシンガー ETTA JAMES もやってくる!一緒に「ROCK AND ROLL MUSIC」をやってるんだよ!
●ただ、そこで演奏されてる楽曲は、それこそ彼の50年代のビッグヒットばっかで、やっぱり彼は往年の懐メロ歌手だったのかもしれない…。

CHUCK BERRY「CHUCK」 

CHUCK BERRY「CHUCK」2017年
●還暦も過ぎたし、後はゆっくり余生を静かに…。なんて行かないのですよ、彼はロックンローラーだから!地元セントルイスに拠点を構え、毎月ライブハウスで演奏する生活。そんで90歳の誕生日に、これから新譜をリリースすると発表する!オリジナルアルバムとしては1979年以来の38年ぶり(ベスト盤は腐る程あるけど)。セルフプロデュースで、40年以上も一緒にプレイしてきた仲間や、家族(息子&孫?)と演奏するという内容だ。しかし残念ながら、このアルバムがリリースされる前に彼はこの世を去る。彼は文字通り死ぬまで現役を通したのだ。
●しかし、この内容がスゴイ!これが90歳の音楽か!今日紹介した全ての音源をすっ飛ばして、このアルバムだけ聴いてもらって欲しいほどのテンション!往年のロックンロール・マナーを100%踏襲しながら、その録音は実にモダンで、タフでラフなギターがザクザクと炸裂しまくっている。その朗々としたボーカルも見事。女性とデュエットするブルースもあるんだけど、これって奥さんの INGRID BERRY さんかな?ハーモニカも吹いてるみたい。「LADY B. GOODE」って曲もあるんだ。スターになった JOHNNY B. GOODE を故郷で待ち続けて最後に結ばれる女の子の歌。いい人生だったんだね。
●キチンとクレジット見てたら、シングル「BIG BOYS」に元 RAGE AGAINST THE MACHINE のギタリスト TOM MORELLO が参加してるわ。ナニやってんだ?!



●シングル曲「BIG BOYS」。少年のまま、90歳の生涯を走り抜けた男。





●資格勉強が全く追いつかず、具合が悪くなってきた。
「電子商取引及び情報財商取引に関する準則」ってヤツが手強すぎる。
●インターネット経済を想定に入れた法律のアップデートや新解釈ってのが、絶対ホットで出題されるとわかってるのに、範囲が広すぎて網羅できないよー。
●土日も終日、喫茶店でノートに向かったが、とてもじゃないけど追いつかない。慣れない勉強に肩コリもヒドイ。クスリも増えるぜ。あと、台風と梅雨がツライ。ボクの神経が参ってしまう。

そんなことしてるうちに、ネットメディアがどんどん存在感を強くしているよ。
●とりあえず、AbemaTV はそのプレゼンスを増した。
●先々週末&先週末の、将棋・竜王戦予選の完全中継、藤井聡太四段の連勝記録達成なるか?の瞬間をキッチリ伝えたのがすごかった。地上波テレビが追いつかない形でやってのけたのだ。先週の記録更新の瞬間は地上波テレビのニュースもキャッチアップしようとしていたが、結局その中継映像は AbemaTV に依存せざるを得なかった。天下のNHKですらクレジットに「AbemaTV」のロゴを入れてたよ。そのくせして地上波勢は相手方の投了の瞬間を抑えられなかったし、そのあとに続いたテレ朝「報ステ」藤井四段の記者会見を生中継でキャッチアップできず、変な周辺取材VTRを垂れ流していた。

●写真は30勝をかけた勝負。ここでは藤井くん負けちゃったけどね。でもちゃんとこの勝負を見るとしたら、ニコニコ生放送と AbemaTV しかなかった。スマホでしっかり試合経過を見守ったよ。

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そしてこの前の日曜日は、東京都議会議員選挙の速報特番もあったわけで。ここでも AbemaTVみのもんたをMCに据えて生放送を展開してた。

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●東京都議会議員選挙は、小池都知事が即席で作った「都民ファーストの会」(←ナニゲにトランプ大統領「アメリカファースト!」に似てる気もする)が大躍進、自民党が歴史的大敗という気分がニュースバリュー満載だったんだけど、地上波テレビはワリと後ろ向きで、国政選挙みたいな取り扱いをしてない。日テレ&TBSは、系列衛星波や YouTubeLive で生中継実況を実施。地上波本体での取扱いはスモールサイズだ。地上波テレビ局自体が、ニュース報道をネットへシフトしていることが実に象徴的。ただ、テレビ東京は、東京ローカルの使命としてフル出力、必殺技の「池上無双」が大活躍してた。フジはレギュラーの「MR.マンデー」を拡大特番にして対応。NHKは大河ドラマをズラしてボチボチの頑張り。
●選挙の結果といえば、こんなに新興勢力が台頭して、既存政党が議席を失ってるのに、共産党だけマイペースに議席を守ってる(つか、ちょっぴり伸ばしてる)のが、ある意味でスゴイ。支持者が変わらないのかしら。

AbemaTV「亀田企画」の一発勝負なブレイクに続き、別軸として将棋に選挙とネットならではのダラダラ編成というニッチを確実に開拓している。サービス側からの提案型編成設計という意味ではテレビと同じ構造なのに、編成思想がまるで違うんだな。チャンネル数も違うしな。


インフルエンサー・ゆうこす AKA 菅本裕子ちゃんが相変わらず気になる。
鮮やかな複数ソーシャルの二刀流・三刀流が見事すぎるのよ。

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●先日も紹介したEコマースアプリ LIVE SHOP ! でメインの配信をしながら、同時に instagram でライブ配信をして、両方のユーザーにメッセージしてる。二刀流。器用だねえ。
●その配信の直後に、仕事終わりの居酒屋からマネジャーと二人でグダグダと LINELIVE 配信を開始。これで三刀流プライベートと露出するオフィシャルに切れ目がないのね。マネジャーの木村さんという男性すら、もう人気者だよ。

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●右の LINE LIVE は翌日の配信。やっぱり居酒屋で、ほろ酔い気分でクダけたトークを展開。「ねー、ガチ質問していい?オトナのチューの時は、いつ息したらいいの?」彼女はすでにアイドルではないので、こうしたぶっちゃけブリもアリ。むしろファンは大喜び。こういうリアリティが若い子にとっては、マスメディアに登場する芸能人よりグッと身近な存在になるんだろうな。
●しかも、ソーシャルを駆使して、「芸能の仕事に興味がある人」に対するワークショップを企画している。配信で告知を始めて、あっという間に1500人の応募があったとか。キャッチフレーズは「やりたい事をやって生きたいの!」…YouTube のキャッチコピーは「好きなことで、生きていく」だっけ。


●いきなりだけど、くるり「東京」。

くるり「さよならストレンジャー」 

くるり「さよならストレンジャー」1999年
ゆうこす AKA 菅本裕子ちゃんは、ブログも運営してる。その LINE ブログ音楽について言及してるんだよね。その選曲がなかなかに渋い。1994年生まれ23歳だってのに、90年代っぽいアーティストを選ぶのですよ。スピッツとかキリンジとかクロマニヨンズとか。そこでこのくるりです。フェイバリットなバンドのようです。福岡出身(元 HKT48 一期生 だもんね)である彼女は、東京という街に違和感を抱きしめてた。それが今は変わってきたみたい。くるりの初期傑作「東京」という楽曲に思いを乗せた、彼女の文章をそのまま引用してみる。 

「『東京』って曲は何曲あるんだろう、色んなアーティストさんが歌ってるよね。私は東京っていう場所が最初は嫌いだったんですよ、夢を追ってくる人が沢山いて、でも叶わない人もいて、騙そうとする人もいて、なんか色んな人が多すぎて、私は心が追いついていなかった。けど今は、やりたいことが明確になった今は、東京が心地よい。時間が早い東京が心地よい。色んなものにまみれながら、良いものを沢山吸収していける、スピードの早い東京が好きだ。そう思えるようになったのに5年はかかった、頑張ってよかったな、前向きに生きれるようになってよかったな。くるり好きだな。」
https://lineblog.me/yukos0520/archives/8341244.html

京都出身のバンド・くるりにとっても、東京は異郷だった。この「東京」では、知らない土地であてもなく生きる男が、故郷に残した女の子に想いを馳せる瞬間が歌われている。

「雨に降られて彼らは風邪を引きました
 相変わらずボクはなんとか大丈夫です
 よく休んだらきっとよくなるでしょう
 今夜ちょっと君に電話しようと思った
 
 君がいないこと 君とうまく話せないこと
 君が素敵だったこと 忘れてしまったこと」

●もう、彼女は東京に去った男なんて覚えちゃいない。電話をかけたとしても何をしゃべるのか?男はすでに彼女とは縁が切れたことを理解している。それでも東京でガランドウな暮らしをしている男にとって、その淡い妄想だけが空虚を埋めるヨスガ。その侘しさが、東京の湿った夜空に吸い込まれていく。朴訥としたボーカルと、センチメンタルと無造作さが入り混じるギターサウンドが、切ないね。

ゆうこすは、この街で、挫折も焦燥も葛藤も苦闘も味わったのでしょう。時には泣きながら故郷へ帰りたいと思ったこともあったのでしょう。でも今は、この街を味方に引き付けた。この街のリズムは、波に乗った者をどこまでも高く引っ張り上げる。時に非情で苛烈すぎるスピードで。この街は油断が出来ない。これからも頑張れ、ゆうこす。