2008.09.15
1年生にも本気勝負の大人げなさ。釣り人の耐久力について考えるマンガ。
●今朝も朝イチ7時から、カードゲーム「バトルスピリッツ」で勝負。
●元々どうしても朝早く目が覚めてしまうボク。するとノマドが起きてきて朝飯前から「バトスピやろうよ〜!」とせがんで来る。しょうがないので3回ほど勝負。
●冷静に考えれば、相手は小学一年生、多少は手加減してやってもイイはず。なのに、全然手を抜かないボク。本気でねじ伏せるボク。将棋でもオセロでも五目ならべでもUNOでも神経衰弱でも常に本気勝負。で、圧倒的に勝つ。「バトスピ」でも勝つ。
●最後の対決は、戦略的に自分のライフポイントをギリギリまで削って、残り一個になってから大逆襲を仕掛けて戦況を転覆、あっという間に形成逆転でノマド即死。あと一歩で勝てると思ってたノマド、クチビル噛み締めて涙がこぼれ落ちるのを必死で我慢。リビングの床に倒れてタオルケットで顔を隠した上でシクシク泣いてる。「悔しいと思う事はカッコ悪い事じゃないぞノマド。本気でやってるから悔しいんだ。手抜きでやってたらどんなに負けても悔しいなんて感じない。本気だから悔しくてしょうがないんだぞ!」とエラそうな事言ってみる。
●でも娘ヒヨコには、手抜きして上げてしまうのがパパの習性。
●あららハサミ将棋、パパ負けちゃった〜!とか言ってたら、ノマドに「パパはヒヨコにはサービスしてあげるのにノマドにはしてくれない!」と泣いて抗議されたコトもあったっけ。と、とにかく男と男の勝負は別モンじゃ!
●敬老の日。だが、別になにもしない。カフェでマンガ読んでる。
![]() | 盆堀さん (BEAM COMIX) (2007/09/25) いましろ たかし 商品詳細を見る |
●いましろたかし「盆堀さん」
●これは、ユルーいマンガだねー。本格的にユルいわ。およそマンガの主人公足り得ない人物(大幅にダメ人間)が、一切活躍する事なく、無為のママでそのまま終る短編群。なんか知らんけど、川釣りのデティールについてだけは素人理解不能ってくらいに細かく描いてるけど、あとは何事も起こらない。作者さんは、釣りがダイスキみたいなんだけど、釣りが好きな人は「何事も起こらない」というコトに対して普通の常人より耐久力が強く備わっているのかもしれない。釣り糸を垂らし、ひたすら待ち、だもんね。コレが無為自然の境地なのか。
2008.09.14
白玉ダンゴと「バトルスピリッツ」。ヒヨコはUNOが強かった。
●今日は「中秋の名月」という日らしい。ヨク知らないけど。
●ボクはそんな季節行事にトンと興味がないので、関与しなかったが、ワイフとコドモたちは、お月様にそなえる白玉ダンゴを目一杯こさえてました。食べ物に目が無いヒヨコは「ムゲンにいっぱいツクル!」と息巻いておりました。ノマドは、ダンゴをピラミッド構造にしたいのだけど、どうしてもヌルリと滑ってダンゴが積み上がらないとモガイておりました。見た目マズそうだけど、タレを付けたら美味しかったです。

●一方で、今日は近所の幼稚園のバザーもありました。
●トモダチのユウタくんを誘う約束としていたので、風邪気味のノマドも無理矢理駆り出して行ってきました。もちろんお買い物や手作りコーナーに燃えたのはヒヨコの方です。ちなみに写真はヒヨコの自作、ストローで顔の描いてある袋を膨らます仕組み。得意になってプクプク膨らまして、今晩早速破れました。

●ヒヨコが40円のパンダちゃんヌイグルミなど、よけいなモンをサクサク買うのに対し、ドンクサイノマドはナニも変えず、ゲームも出来ず仕舞い。見るに見兼ねて、本屋さんで今月号の「月刊ケロケロエース」を買う事にしました。全部連中のおこづかいでヤリクリ。感覚的に即座に使い切るヒヨコと、熟慮してタイミングを逃すノマドの性格の違いがココに出る。
●今月号の「ケロケロエース」には特別付録、カードゲーム「バトルスピリッツ」略して「バトスピ」のスタータキット(カード44枚他解説DVDなどイロイロ)がついて来る!コレ今月から放送開始のアニメと連動してサンライズ&バンダイ(カードダス)で仕掛ける新商品らしい。ノマド早く「パパ早く説明書読んでよ」と急かすが、やりたくてなんかクソ小賢しくてちっともルールが分からない。

●しかし「ケロケロエース」熟読一時間&アニメ30分鑑賞(アニメでも他人がやってるの見るのが一番分かり易い)で、「よし、ノマド、全部わかったぞ!」一度やり方が分かったらコッチのもんだ。思わず半日ノマドとヤリ込んでしまった。スタータキットってフツウ1200円以上するから、マンガの付録480円でリーズナブル!とか言って買ったのに、夕方には「10月には2種類のカードセットが出るらしいぞ!ノマド、誕生日プレゼントコレがいいんじゃないか?」とボクが提案する始末。ワイフ「なんで2種類両方買うコトになってるの…?」片方づつでカードの属性が違うんだよ、白と紫の系統と、赤と緑の系統が揃ってないとバランス悪いだろ?……ヤバい、ボクがハマりそうです。
●一方、懐かしのゲーム「UNO」もウチで流行ってます。
●精神科デイケアでボクが他のメンバーさんとやってるので、すっと馴染んでしまった。余談だが、ダイヒンミンのルールを仕切ってるメンバーのトランプさんは、理系的戦術でトランプもUNOもスゴく強くて、オセロは驚異的に強いことが分かった。下手すると全滅させられる。

●ここで大活躍したのが意外にもヒヨコ。オセロも将棋も五目並べも神経衰弱も、全部ミソッカス的存在でしかなかったヒヨコが、50%運で左右されるUNOにおいては驚異的な強さを発揮、初めてゲームでノマドを圧倒した(ノマド、ヒヨコに8連勝されて半ベソ)。作戦を練り込んで仕掛けるノマドを、完全に無策で気分だけでカード出してるヒヨコの方が勝っちゃうのが不思議だね。
●ちなみに、「バトスピ」もヒヨコはノマドに付き合わされてたけど、早々に飽きたようで「パンダちゃんがオシッコいきたいっていってるから、トイレいってくるね」とか言って場から逃げ出した。
●今週、イロイロな人からメールいただきました。超久しぶりな方からまでもらったりして。この場でお礼いたします。コバヤシ、東北沢の食堂でメシ食う約束はどうなったんだろうか?
●バンバちゃん、わざわざミュージカルのお誘いありがとう。今回は行けないけど、またランチでも。
●オダ、ちゃんと仕事できているのだろうか?いきなり「unimogrooveさんが住んでるシモキタでネタになる店ありませんかね?」との電話。ボク「でいつまでに情報欲しいの?」オダ「明日取材です!」……。そんで結局その日の夕方おいしいアイス屋さんでアイスを食った。でもこれじゃ美味しいアイスに盛り上がってるだけにしか見えないぞ。これホントに仕事か?確かに美味しいお店だったけど。

●一応お店のインフォメーションを。
●「天狗ゼリー/サムライアイスクリーム」北沢2ー10ー11北沢ビル1F
●ネーミングがスゴいよね。イミなく店頭にはキノコの形のテーブルセットがあって、店員さんの帽子もキノコの斑点が。スーパーマリオかよ!アイスでワンアップかよ!でもタルト生地に乗っけて食べる栗アイスとか、マジでおいしかったです。7月出店のできたてホヤホヤです。
●ボクはそんな季節行事にトンと興味がないので、関与しなかったが、ワイフとコドモたちは、お月様にそなえる白玉ダンゴを目一杯こさえてました。食べ物に目が無いヒヨコは「ムゲンにいっぱいツクル!」と息巻いておりました。ノマドは、ダンゴをピラミッド構造にしたいのだけど、どうしてもヌルリと滑ってダンゴが積み上がらないとモガイておりました。見た目マズそうだけど、タレを付けたら美味しかったです。

●一方で、今日は近所の幼稚園のバザーもありました。
●トモダチのユウタくんを誘う約束としていたので、風邪気味のノマドも無理矢理駆り出して行ってきました。もちろんお買い物や手作りコーナーに燃えたのはヒヨコの方です。ちなみに写真はヒヨコの自作、ストローで顔の描いてある袋を膨らます仕組み。得意になってプクプク膨らまして、今晩早速破れました。

●ヒヨコが40円のパンダちゃんヌイグルミなど、よけいなモンをサクサク買うのに対し、ドンクサイノマドはナニも変えず、ゲームも出来ず仕舞い。見るに見兼ねて、本屋さんで今月号の「月刊ケロケロエース」を買う事にしました。全部連中のおこづかいでヤリクリ。感覚的に即座に使い切るヒヨコと、熟慮してタイミングを逃すノマドの性格の違いがココに出る。
![]() | ケロケロA (エース) 2008年 10月号 [雑誌] (2008/08/26) 不明 商品詳細を見る |
●今月号の「ケロケロエース」には特別付録、カードゲーム「バトルスピリッツ」略して「バトスピ」のスタータキット(カード44枚他解説DVDなどイロイロ)がついて来る!コレ今月から放送開始のアニメと連動してサンライズ&バンダイ(カードダス)で仕掛ける新商品らしい。ノマド早く「パパ早く説明書読んでよ」と急かすが、やりたくてなんかクソ小賢しくてちっともルールが分からない。

●しかし「ケロケロエース」熟読一時間&アニメ30分鑑賞(アニメでも他人がやってるの見るのが一番分かり易い)で、「よし、ノマド、全部わかったぞ!」一度やり方が分かったらコッチのもんだ。思わず半日ノマドとヤリ込んでしまった。スタータキットってフツウ1200円以上するから、マンガの付録480円でリーズナブル!とか言って買ったのに、夕方には「10月には2種類のカードセットが出るらしいぞ!ノマド、誕生日プレゼントコレがいいんじゃないか?」とボクが提案する始末。ワイフ「なんで2種類両方買うコトになってるの…?」片方づつでカードの属性が違うんだよ、白と紫の系統と、赤と緑の系統が揃ってないとバランス悪いだろ?……ヤバい、ボクがハマりそうです。
●一方、懐かしのゲーム「UNO」もウチで流行ってます。
●精神科デイケアでボクが他のメンバーさんとやってるので、すっと馴染んでしまった。余談だが、ダイヒンミンのルールを仕切ってるメンバーのトランプさんは、理系的戦術でトランプもUNOもスゴく強くて、オセロは驚異的に強いことが分かった。下手すると全滅させられる。

●ここで大活躍したのが意外にもヒヨコ。オセロも将棋も五目並べも神経衰弱も、全部ミソッカス的存在でしかなかったヒヨコが、50%運で左右されるUNOにおいては驚異的な強さを発揮、初めてゲームでノマドを圧倒した(ノマド、ヒヨコに8連勝されて半ベソ)。作戦を練り込んで仕掛けるノマドを、完全に無策で気分だけでカード出してるヒヨコの方が勝っちゃうのが不思議だね。
●ちなみに、「バトスピ」もヒヨコはノマドに付き合わされてたけど、早々に飽きたようで「パンダちゃんがオシッコいきたいっていってるから、トイレいってくるね」とか言って場から逃げ出した。
●今週、イロイロな人からメールいただきました。超久しぶりな方からまでもらったりして。この場でお礼いたします。コバヤシ、東北沢の食堂でメシ食う約束はどうなったんだろうか?
●バンバちゃん、わざわざミュージカルのお誘いありがとう。今回は行けないけど、またランチでも。
●オダ、ちゃんと仕事できているのだろうか?いきなり「unimogrooveさんが住んでるシモキタでネタになる店ありませんかね?」との電話。ボク「でいつまでに情報欲しいの?」オダ「明日取材です!」……。そんで結局その日の夕方おいしいアイス屋さんでアイスを食った。でもこれじゃ美味しいアイスに盛り上がってるだけにしか見えないぞ。これホントに仕事か?確かに美味しいお店だったけど。

●一応お店のインフォメーションを。
●「天狗ゼリー/サムライアイスクリーム」北沢2ー10ー11北沢ビル1F
●ネーミングがスゴいよね。イミなく店頭にはキノコの形のテーブルセットがあって、店員さんの帽子もキノコの斑点が。スーパーマリオかよ!アイスでワンアップかよ!でもタルト生地に乗っけて食べる栗アイスとか、マジでおいしかったです。7月出店のできたてホヤホヤです。
2008.09.12
くまさんクッキー弔いの図。ヒヨコにはディズニー級の大天然を目指してもらいたい。
●ヒヨコのくまさん一家の図。
●たまたま、くまさんの形をしたクッキーがあった。ヒヨコは、とてもクッキーが食べたくて我慢が出来なかった。しかし、クッキーのくまさんがカワイそうで、どうしても食べられない。彼女なりに深く葛藤した結果、形見としてくまさんの絵を描いて、それで食べる事にした。
●で、これがそのくまさんの絵。

●くまさん一家、全部年齢設定が決まってて、アタマの上に年齢が書いてある。22歳のお姉さんから、ヒヨコノマド世代の6〜5歳児、そんで0歳のハイハイしてる赤ちゃんまでいる(左から三匹目)。おまけにペットとして、ねこ&ねずみ&いぬ。くまさんは、全員デザインの違う衣装を着ているのがミソ。
●たかがクッキー食べるのにこんな段取りが必要なのかと、つい微笑ましくて絵を見ながらワイフと笑っていたのだが、ヒヨコ5歳には重要な問題だったようで、突然シュンと静かになって、終いには無言でポロポロ涙を流し始めてしまった。くまさん一家を食べちゃった罪悪感は、大人が思うより大きかったみたい。ヘンに笑っちゃダメだね。
●さらにヒヨコ好みのDVD鑑賞会。
![]() | 魔法にかけられて 2-Disc・スペシャル・エディション (2008/07/18) エイミー・アダムスパトリック・デンプシー 商品詳細を見る |
●「魔法にかけられて」
●ディズニーのアニメ&実写合体映画。ディズニーのメルヘンチックなアニメ世界から、現代のニューヨークに放り込まれてしまったヒロインが、現実世界で引き起こすラブコメディ。「シンデレラ」と「白雪姫」と「眠れる森の美女」を巧妙にコラージュしたヒロインが、ニューヨークにポッと出て来ると、なんと違和感タップリか。すぐ歌うし、すぐ踊るし、鳥や動物とお話しちゃうし、愛する王子様が助けにくるのを素朴に待ってるし。
●そんな彼女が、世界一世知辛い街NYで出会ったのが離婚問題担当弁護士。言わば愛あふれるはずの結婚生活のダークサイドを象徴する存在。自身もバツイチで6歳の少女を男手で育てている。それがいつしか、無垢なヒロイン・ジゼルのペースに引っ張られて、愛に目覚めちゃう。うーん、どっちかってと大人向き?
●でも、セントラルパークをドカッと使って100人単位のダンサーを駆使したミュージカルシーンは大迫力。メイキングでは、そん中で踊ってるオジイさんが「ワシはメリーポピンズでも踊ってたんじゃ」「ワシらはウエストサイドストーリーじゃ」とか言ってるからスゴい。アメリカのショービジネスは層が分厚いなあ。
●ちょっとトンマな王子様や、悪い女王様、その手下のオジさんなど、ディズニーアニメにそのまま出て来るような顔した役者をリアルに集めるのもたいしたもんだ。もちろん主人公ジゼルは、トンチキな大天然ぶりを見事に演じ切って最高。
●ヒヨコかたずを飲んで画面を見つめてたけど、オマエにもディズニー級の大天然になる素質はタップリあるんだよ、ママの遺伝を中心に。くまさんクッキーを泣きながら食べるなんて、実に最高じゃないか。もう行くトコまで行ってみてくれ。父は行く末が楽しみだ。ちなみにノマドは超理屈っぽくて皮肉っぽいヘソ曲がり確定。申し訳ないがコレはボクの遺伝だろう。
2008.09.09
ボクの親知らずはフォースの暗黒面。そして「スピリッツ」の気合いに震える。
●親知らずを抜いた。
●ボクの親知らずは4本健在であった。ところが、出勤訓練で会社に通ってた(今年3月〜4月)頃、ヒマつぶしで受けた歯科検診で、その4本がもれなく虫歯になってることが判明した。アタマも神経もオカシくなったボクは、歯までオカシくなったらしい。
●しょうがねえし、ヒマも十分あるので全部直すか!とい思い、スケジュールもキチンと作ってたのに、5月梅雨入りでぜんそく発作を起こし、自律神経失調症も悪くなり通勤訓練はストップ。そのままダラダラと放っといてしまった。
●で、最近、アイスを食べると奥歯がキーンと痛むようになってきた。
●こりゃ困った。虫歯を放っといたらホントに歯が痛くなってきた。つーことで、先週会社診療所に出向いた時、ついでに歯科の予約を取ってきたのだった。ウチの会社便利だ。歯医者まであるんだもんね、おまけにタダだもんね。で、今回は2本を二回に分けて抜こうというハナシになり、早速1本目が抜けた。
●この親知らずが、スゴくかわい気がなくて、笑える。

●ノマドの乳歯がポロポロ抜けてる昨今、ヤツの「自分の乳歯」コレクションと、ボクの親知らずを比較してみた。わ〜、キタナいー!もう放つフォースの色まで違う。ノマドの歯がハンソロ船長のファルコン号なら、ボクの歯はダーズベイダーのデススターだわ。ノマドのハがホワイトベースなら、ボクの歯はドズル中将の宇宙要塞ソロモンだわ。ヒヨコ「ノマドのハは、あかちゃんだけど、パパのハは、オジイさんのハだね!」ヒヨコ、「オジイさん」ってのは言い過ぎじゃないかな…、ジジ(ぼくの父)の歯は、歯槽膿漏と歯周病で勝手にポロポロ抜けてるんだよ。それよりはマシよ〜。
●「ビッグコミックスピリッツ」が気合い入っている。
●去年(今年?)あたりから、講談社「ヤングマガジン」に大きく部数を開けられているっっぽいマンガ誌、小学館「ビッグコミックスピリッツ」が気合いのモデルチェンジを図ってきた。

●見て下さい、この豪華付録。昨今ファッション誌の付録攻撃は各誌シノギを削る常套手段になってますが、マンガ週刊誌でこのテの付録は珍しいね〜。しかも内容がナニか?っていうと、「環境に配慮して」という意味不明のフレーズを理由に盛り込んで休刊した小学館「ヤングサンデー」の人気連載を、「スピリッツ」に移植するために、今までのエピソードのおさらい本がついてきたのだ。
●移植されてきたのが、ドラマ化もされたピカレスクハードボイルド、詐欺師の世界を描いた「クロサギ」(黒丸/夏原武)、書道部というニッチな舞台にフォーカスを当てた文化系女子高生萌え青春コメディ「とめはねっ!」(河合克敏)、異星人の女戦士とカラダを共有する事になっちゃったフツウの男子高校生が宇宙を巡る陰謀に立ち向かうSFアクション「鉄腕バーディ」(ゆうきまさみ!)。さらには、コレ絶対映画化されると予測的中の「イキガミ」(間瀬元朗)、ヤグザ社会への潜入捜査を命じられた警察官の生々しい極道渡世「土竜の唄」(高橋のぼる)が投入された。やー、気合い入ってますわ。「ヤングサンデー」と「スピリッツ」を合体させての「ヤンマガ」総攻撃って訳だもんね。
●新連載もたくさんブチ込んでる。イデオロギー主張が暑苦しいエコ推進マンガ、「ココナッツピリオド - 地球温暖化を止めるウサギ」(山田玲司)とか、エロマンガ界から突然襲来してイキナリビッグネームになった朔ユキ蔵の、やはりジワリとくるスローエロ新作「セルフ」、「オメガトライブ」のSFアクションからベクトル変更面舵180度のホームコメディ「かもめ☆チャンス」(玉井雪雄)。ここで最注目は、三島衛里子「高校球児ザワさん」。野球部員として男子に混じって練習に汗する女の子、ザワさんの、なんてことのなーい日常をそっけなーく短く描くだけの連載。でも、寡黙でまだ全てが不明なザワさんの生態に、決して沸点には至らない低テンションの萌えが発生、どうしても目が離せなくなってる。
●でも最高に注目なのは、ここ数年例を見ないほどカオティックなグルーヴと禍々しい磁場を放つ、笑ってイイのかも解らない怪作、長尾謙一郎「ギャラクシー銀座」。もう最高にヤバい。まさにマンガ界の APHEX TWIN。この連載をヤメればどれだけ紙資源のムダ節減になるだろうと思いながら、このアバンギャルドの行き先を銀河の果てまで一緒に観に行きたいと思わせる闇の深さ業の深さ。チェックしてない人、単行本を即座に読んで下さい。緊急です。
●収入が激減しても、「スピリッツ」「ヤンマガ」「モーニング」だけは毎週欠かさず買い続けるボクはアホかもしれないけど、読売新聞を毎日読むより世間のリアルがわかるような気がするぜ。でも微妙にマンガ週刊誌も近年値上げ傾向なのがムカつく。ガソリンよりもバターよりも牛丼よりも、マンガの値上げが一番ピンチ。
●ボクの親知らずは4本健在であった。ところが、出勤訓練で会社に通ってた(今年3月〜4月)頃、ヒマつぶしで受けた歯科検診で、その4本がもれなく虫歯になってることが判明した。アタマも神経もオカシくなったボクは、歯までオカシくなったらしい。
●しょうがねえし、ヒマも十分あるので全部直すか!とい思い、スケジュールもキチンと作ってたのに、5月梅雨入りでぜんそく発作を起こし、自律神経失調症も悪くなり通勤訓練はストップ。そのままダラダラと放っといてしまった。
●で、最近、アイスを食べると奥歯がキーンと痛むようになってきた。
●こりゃ困った。虫歯を放っといたらホントに歯が痛くなってきた。つーことで、先週会社診療所に出向いた時、ついでに歯科の予約を取ってきたのだった。ウチの会社便利だ。歯医者まであるんだもんね、おまけにタダだもんね。で、今回は2本を二回に分けて抜こうというハナシになり、早速1本目が抜けた。
●この親知らずが、スゴくかわい気がなくて、笑える。

●ノマドの乳歯がポロポロ抜けてる昨今、ヤツの「自分の乳歯」コレクションと、ボクの親知らずを比較してみた。わ〜、キタナいー!もう放つフォースの色まで違う。ノマドの歯がハンソロ船長のファルコン号なら、ボクの歯はダーズベイダーのデススターだわ。ノマドのハがホワイトベースなら、ボクの歯はドズル中将の宇宙要塞ソロモンだわ。ヒヨコ「ノマドのハは、あかちゃんだけど、パパのハは、オジイさんのハだね!」ヒヨコ、「オジイさん」ってのは言い過ぎじゃないかな…、ジジ(ぼくの父)の歯は、歯槽膿漏と歯周病で勝手にポロポロ抜けてるんだよ。それよりはマシよ〜。
●「ビッグコミックスピリッツ」が気合い入っている。
●去年(今年?)あたりから、講談社「ヤングマガジン」に大きく部数を開けられているっっぽいマンガ誌、小学館「ビッグコミックスピリッツ」が気合いのモデルチェンジを図ってきた。

●見て下さい、この豪華付録。昨今ファッション誌の付録攻撃は各誌シノギを削る常套手段になってますが、マンガ週刊誌でこのテの付録は珍しいね〜。しかも内容がナニか?っていうと、「環境に配慮して」という意味不明のフレーズを理由に盛り込んで休刊した小学館「ヤングサンデー」の人気連載を、「スピリッツ」に移植するために、今までのエピソードのおさらい本がついてきたのだ。
●移植されてきたのが、ドラマ化もされたピカレスクハードボイルド、詐欺師の世界を描いた「クロサギ」(黒丸/夏原武)、書道部というニッチな舞台にフォーカスを当てた文化系女子高生萌え青春コメディ「とめはねっ!」(河合克敏)、異星人の女戦士とカラダを共有する事になっちゃったフツウの男子高校生が宇宙を巡る陰謀に立ち向かうSFアクション「鉄腕バーディ」(ゆうきまさみ!)。さらには、コレ絶対映画化されると予測的中の「イキガミ」(間瀬元朗)、ヤグザ社会への潜入捜査を命じられた警察官の生々しい極道渡世「土竜の唄」(高橋のぼる)が投入された。やー、気合い入ってますわ。「ヤングサンデー」と「スピリッツ」を合体させての「ヤンマガ」総攻撃って訳だもんね。
●新連載もたくさんブチ込んでる。イデオロギー主張が暑苦しいエコ推進マンガ、「ココナッツピリオド - 地球温暖化を止めるウサギ」(山田玲司)とか、エロマンガ界から突然襲来してイキナリビッグネームになった朔ユキ蔵の、やはりジワリとくるスローエロ新作「セルフ」、「オメガトライブ」のSFアクションからベクトル変更面舵180度のホームコメディ「かもめ☆チャンス」(玉井雪雄)。ここで最注目は、三島衛里子「高校球児ザワさん」。野球部員として男子に混じって練習に汗する女の子、ザワさんの、なんてことのなーい日常をそっけなーく短く描くだけの連載。でも、寡黙でまだ全てが不明なザワさんの生態に、決して沸点には至らない低テンションの萌えが発生、どうしても目が離せなくなってる。
●でも最高に注目なのは、ここ数年例を見ないほどカオティックなグルーヴと禍々しい磁場を放つ、笑ってイイのかも解らない怪作、長尾謙一郎「ギャラクシー銀座」。もう最高にヤバい。まさにマンガ界の APHEX TWIN。この連載をヤメればどれだけ紙資源のムダ節減になるだろうと思いながら、このアバンギャルドの行き先を銀河の果てまで一緒に観に行きたいと思わせる闇の深さ業の深さ。チェックしてない人、単行本を即座に読んで下さい。緊急です。
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●収入が激減しても、「スピリッツ」「ヤンマガ」「モーニング」だけは毎週欠かさず買い続けるボクはアホかもしれないけど、読売新聞を毎日読むより世間のリアルがわかるような気がするぜ。でも微妙にマンガ週刊誌も近年値上げ傾向なのがムカつく。ガソリンよりもバターよりも牛丼よりも、マンガの値上げが一番ピンチ。
2008.09.08
PAVEMENT と STEPHEN MALKMUS にまつわるセイシュンの思い出。
●昨日に引き続いて、「バック・トゥ・ベーシック」路線により、PAVEMENT 関係の音源をモソモソ探ってる。
●日本で行われたライブのブート盤とかもCD棚のスミッコから発掘されたりもして、なかなか懐かしかったが、一番の感動は、一番最初に聴いたこのバンドの E.P.だ。
●PAVEMENT「WATERY, DOMESTIC」1992年。
●この4曲入りシングルの12インチを聴かせてくれたのは、大学時代に出入りしていた放研もどきサークルの女の先輩ノリピーさん(仮名)だ。学年が2つ上だったこのノリピー先輩に、20歳前のボクはホントにイロイロな音源を聴かせてもらって、ものすごく勉強させてもらった。EVERYTHING BUT THE GIRL、THE MONOCHROME SET、ST. ETIENNE、BLUR の1ST、ジャーマンプログレの CAN(コレはノリピーさんの彼氏に聴かせてもらったんだっけ)などなど。このことにボクはメチャメチャ感謝している。
●以前に、この放研もどきに入った動機はココに使いこなされてないオーディオ&ビデオ機材がたくさんあるから、と書いたが、オシャレでスレンダーなノリピー先輩に憧れてというのも隠れた本音だった(コレわりとアリガチな展開でしょ!)。しかし当時生意気だったボクは、結局その感謝の気持ちをきちんとノリピーさんに伝える事のないまま、今や音信不通だ。年を経る事に、ノリピー先輩へ当時のお礼を伝えたい気持ちが強くなる。あの頃の出来事が水面に波紋を描くように、今の人生にどんどん大きく影響している事がハッキリ感じられるようになったからだ。
●PAVEMENT のファースト「SLANTED AND ENCHANTED」1992年と昨日紹介した「CROOKED RAIN, CROOKED RAIN」1993年の間にリリースされたこのシングル。まずジャケがヒドくて笑った。だってコレ他所様のレコードのジャケットにメチャクチャなイタズラ書きをして自分のモノかのように使ってるんだもん。ウラジャケもヒドいよ。モトから書いてある文字をマジックで塗りつぶして、曲名を自分たちのモノに書き換えてる。このセンスだけでもう最高に気に入った。

(細かくて見えないでしょうけど、表ジャケのニワトリ「ジムくん」に関するクレジットだけは原文を残してる。このバカ丁寧さもさらに笑える。)
●聴けば、イキナリ耳をつんざく目一杯のノイズ。ただ嫌がらせのタメだけに鳴ったそのノイズが終れば、地引き網を引っ張りながら演奏してるかのようなカッタるいダレダレの演奏が始まる。辛気くさくモゴモゴと呟くようなボーカルと、ゴリゴリしたギター、無愛想なベース。3曲目の「LIONS (LINDEN)」は今でもボクにはクールに響く重要な曲だ。ベースがモギもぎモギもぎと呻き、聴く者のリズム感を確実に脱臼させる。ここから始まって1999年の事実上の解散までボクはこのバンドに丁寧に付き合うことになった。ライブも行ったし、新譜が出れば速攻で買った。ファーストだけでクビになったヤク中のヒッピーオジさんドラマー GARY YOUNG のソロまで買った。コレは100%ムダな買物だったが。(↓これまたバカなジャケでしょ)
●ロウファイシーンのど真ん中から出現した PAVEMENT だが、キャリアを重ねるごとに演奏も音質も洗練されていったのは事実だ。ジャケを見るだけでなんとなく分かる。1枚目の「SLANTED AND ENCHANTED」1992年とラスト作「TERROR TWILIGHT」1999年じゃ全然気分が違うでしょ。見てよ一枚目のこのヤケクソ加減。もう中身も耳障りザリザリの名盤だよ!
●ジャケが落ち着いていくとともに、バンドの持ち味は、単純に録音技術の粗末さとか技術の拙さといった表面的な問題から離れていった。人の期待を愉快に裏切る脱臼メロディ展開、ロックのダイナミックさを周到に避けてロックスターにアリガチなカッコ付けを拒絶する不完全燃焼型おフザケ心、そして時に意外なまでにセンチメンタルな哀愁を無骨なサウンドで奏でるなど、バンドは成熟した。ボクは成熟した PAVEMENT も大好きだ。20世紀も終ろうという時、ホントにヘタクソなロウファイサウンドは完全に淘汰されてた。90年代に、粗末な宅録が世界に流通するインディネットワークが進化したのはサブカルチャーには歓迎すべきことだったが、やっぱり長く生き残るモノは基礎がしっかりしてるのだ。
●そこでだ、イキナリ解散だ。
●少なくともボクにとっては。でも本人たちにとってはそうでもなかったみたい。1999年のパフォーマンスはメチャメチャトゲトゲしくて、特にメロディメイカーの STEPHEN MALKMUS と他のメンバーの摩擦がヒドかったらしい。このバンドはサウンドだけが変なのではなくて、メンバーが全米のバラバラの地域に散らばって暮らしているとか、事務所やマネージャーがなくて全部事務はドラムの STEVE WEST がやってたとか、バンドの仕組み自体もヘンテコリンなのだ。メンバーそれぞれも各個のプロジェクトを始めたりとか(ベースの MARK IBOLT は、KIM GORDON (SONIC YOUTH) や YOSHIMI (BOREDOMS) らのユニット FREE KITTEN に参加してる)、なにかと落ち着かない。STEPHEN MALKMUS はイラツいていたのだ。
●1999年にバンドは機能不全に陥り、2000年には雑誌のインタビューで STEPHEN MALKMUS は言い放つ。「PAVEMENT はとっくのとうに終ってんだ!なんで STEVE (WEST のこと。なんてったってドラマー兼マネージャーだからね) がソレを言わないのか不思議なくらいだ!」
●で、STEPHEN MALKMUS のソロデビューだ。
●STEPHEN MALKMUS「STEPHEN MALKMUS」2001年
●見て下さい。コイツが、PAVEMENT の首謀者だ。人を喰ったかのようなおフザケ感覚とシニカルなセンス、どこか手抜きでやる気レスで煮え切らない PAVEMENT の体質をデザインしたヤツの顔だ。PAVEMENT の他のメンバーは、ハゲのバカ面とかメガネオタクとかとっつあん坊やみたいな顔してるが、司令塔のコイツは中途半端にイケメンでイケスカない顔だ。こんなスカシたヤツが、ダメ人間連中を仕切って皮肉っぽいバンドの持ち味をモクモクと吐き出していたワケだ。
●ボクは大好きなバンドを滅ぼしたコイツが一気に嫌いになって、発売当時速攻で買ったこのファーストソロも1回しか聴かずCD棚の肥やしにしてしまった。内容は末期 PAVEMENT の延長再生産にすぎなくて、わざわざバンドを潰すほどのモンじゃねえじゃんと、とても憤ったもんだ。そんで今日、数年ぶりにもう一度聴いて、やっぱし印象が変わらず「コイツはイケてねえ」と感じた。
●STEPHEN MALKMUS & THE JICKS「REAL EMOTIONAL TRASH」2008年
●そんで、ヤツは今年もソロを出した。実は21世紀に入ってヤツのソロはもう4枚目だ。2、3枚目は全部スルーしてきた。 でも今回は何となく買っちゃった。なんでだろ?タイトルの「REAL EMOTIONAL TRASH」に引っかかったのかなあ。ゴミ貯めの中から這い出てきたようなサウンドでシーンに登場し、そんで20年経とうというのにまだ「ゴミ(TRASH)」のウタを歌ってる。
●ボクが90年代ロウファイに果てしないシンパシーを感じているのは、自分が「ダメ人間」であるというコンプレックスを共有できるような気がしたからだ。で、ボクの「ダメ人間」度は年を経てさらに磨きがかかり、もはや病気になって社会から転落する寸前だ。……で、イケスカない皮肉屋の STEPHEN MALKMUS も未だにゴミの中で這いずりまわってる…。時代は2008年だぜ、気付けばロウファイもオルタナティブロックも死語同然で、周りの若造はエレクトロ混じりのダンスロックとエモとゴスに夢中だよ!そんな今、オマエがどんな音出してるのか聴いてやる!そんな気分だった。
●したら、良かった。
●いい意味で変わってない。強いて言えばヘヴィになった。ヤツ独特のユニークなメロディで勝負。そして、ゴツゴツしたイビツにねじれたギターも健在だ。一曲目なんて、前述の「LIONS (LINDEN)」を連想したわ。BLACK SABBATH ばりの捩じれたヘヴィギターリフが下っ腹にゴーーンと響く。表題曲「REAL EMOTIONAL TRASH」は、ヌルヌルと始まるブルージーなメソメソ哀愁ロックかと思ってたら、そのままジャムジャムの混沌としたインプロヴィゼーション状態に突入し、そんでそのまま加速して疾走ロックにシフトチェンジ、アウトロはメランコリックに着地。息つかせぬ展開で10分越え。もうちょっと乾燥冷却したら SONIC YOUTHになっちゃうよ。
●スキマの多い歌詞に長めの間奏。クレジットに「& THE JICKS」というバンド名が出てきたのは、音自体にバンド感がドカッと前に出てきたからか?ファーストソロから「THE JICKS(THE DIRTY JICKS)」は内ジャケにクレジットされてたけど、今回は全面に出てる。しかもドラムとベースが女性なのね(内ジャケに意図不明のコスプレで登場)。女声コーラスが入るととてもイイ感じ。PAVEMENT にはありえない味だしね。……なんか大昔の友達と仲直りができたような気持ちになれた。
●大きくハナシは前に戻って、ノリピー先輩のハナシ。
●彼女はある大手レコード会社が組織していたインターカレッジのサークルに所属していた。アメリカのカレッジラジオを日本に移植することを目指した団体だ。入会するには幹部との面接試験が必要とのコトだったが、ボクはノリピーさんの勧めでボクはこの団体に入会し、素晴らしくエグイ活動で身をすり減らし、素晴らしくエグイ仲間たちにモミクチャにされる事になるのだった。そこでのオハナシは、またまたイロイロありすぎるので今は説明しませんが(今後も永久に説明しないかも)、ボクの人生の大きな転機となったその団体での経験に、最初の道筋を作ってくれた、ただそれだけのためだけでも、ボクはノリピー先輩に深く深く感謝したいと思っているのでした。ノリピーさん、マジで、ありがとうございました!
●日本で行われたライブのブート盤とかもCD棚のスミッコから発掘されたりもして、なかなか懐かしかったが、一番の感動は、一番最初に聴いたこのバンドの E.P.だ。
![]() | Watery, Domestic [12 inch Analog] (1994/08/19) Pavement 商品詳細を見る |
●PAVEMENT「WATERY, DOMESTIC」1992年。
●この4曲入りシングルの12インチを聴かせてくれたのは、大学時代に出入りしていた放研もどきサークルの女の先輩ノリピーさん(仮名)だ。学年が2つ上だったこのノリピー先輩に、20歳前のボクはホントにイロイロな音源を聴かせてもらって、ものすごく勉強させてもらった。EVERYTHING BUT THE GIRL、THE MONOCHROME SET、ST. ETIENNE、BLUR の1ST、ジャーマンプログレの CAN(コレはノリピーさんの彼氏に聴かせてもらったんだっけ)などなど。このことにボクはメチャメチャ感謝している。
●以前に、この放研もどきに入った動機はココに使いこなされてないオーディオ&ビデオ機材がたくさんあるから、と書いたが、オシャレでスレンダーなノリピー先輩に憧れてというのも隠れた本音だった(コレわりとアリガチな展開でしょ!)。しかし当時生意気だったボクは、結局その感謝の気持ちをきちんとノリピーさんに伝える事のないまま、今や音信不通だ。年を経る事に、ノリピー先輩へ当時のお礼を伝えたい気持ちが強くなる。あの頃の出来事が水面に波紋を描くように、今の人生にどんどん大きく影響している事がハッキリ感じられるようになったからだ。
●PAVEMENT のファースト「SLANTED AND ENCHANTED」1992年と昨日紹介した「CROOKED RAIN, CROOKED RAIN」1993年の間にリリースされたこのシングル。まずジャケがヒドくて笑った。だってコレ他所様のレコードのジャケットにメチャクチャなイタズラ書きをして自分のモノかのように使ってるんだもん。ウラジャケもヒドいよ。モトから書いてある文字をマジックで塗りつぶして、曲名を自分たちのモノに書き換えてる。このセンスだけでもう最高に気に入った。

(細かくて見えないでしょうけど、表ジャケのニワトリ「ジムくん」に関するクレジットだけは原文を残してる。このバカ丁寧さもさらに笑える。)
●聴けば、イキナリ耳をつんざく目一杯のノイズ。ただ嫌がらせのタメだけに鳴ったそのノイズが終れば、地引き網を引っ張りながら演奏してるかのようなカッタるいダレダレの演奏が始まる。辛気くさくモゴモゴと呟くようなボーカルと、ゴリゴリしたギター、無愛想なベース。3曲目の「LIONS (LINDEN)」は今でもボクにはクールに響く重要な曲だ。ベースがモギもぎモギもぎと呻き、聴く者のリズム感を確実に脱臼させる。ここから始まって1999年の事実上の解散までボクはこのバンドに丁寧に付き合うことになった。ライブも行ったし、新譜が出れば速攻で買った。ファーストだけでクビになったヤク中のヒッピーオジさんドラマー GARY YOUNG のソロまで買った。コレは100%ムダな買物だったが。(↓これまたバカなジャケでしょ)
![]() | Hospital (1994/10/25) Gary Young 商品詳細を見る |
●ロウファイシーンのど真ん中から出現した PAVEMENT だが、キャリアを重ねるごとに演奏も音質も洗練されていったのは事実だ。ジャケを見るだけでなんとなく分かる。1枚目の「SLANTED AND ENCHANTED」1992年とラスト作「TERROR TWILIGHT」1999年じゃ全然気分が違うでしょ。見てよ一枚目のこのヤケクソ加減。もう中身も耳障りザリザリの名盤だよ!
![]() | Slanted & Enchanted (1992/04/17) Pavement 商品詳細を見る |
![]() | Terror Twilight (1999/06/08) Pavement 商品詳細を見る |
●ジャケが落ち着いていくとともに、バンドの持ち味は、単純に録音技術の粗末さとか技術の拙さといった表面的な問題から離れていった。人の期待を愉快に裏切る脱臼メロディ展開、ロックのダイナミックさを周到に避けてロックスターにアリガチなカッコ付けを拒絶する不完全燃焼型おフザケ心、そして時に意外なまでにセンチメンタルな哀愁を無骨なサウンドで奏でるなど、バンドは成熟した。ボクは成熟した PAVEMENT も大好きだ。20世紀も終ろうという時、ホントにヘタクソなロウファイサウンドは完全に淘汰されてた。90年代に、粗末な宅録が世界に流通するインディネットワークが進化したのはサブカルチャーには歓迎すべきことだったが、やっぱり長く生き残るモノは基礎がしっかりしてるのだ。
●そこでだ、イキナリ解散だ。
●少なくともボクにとっては。でも本人たちにとってはそうでもなかったみたい。1999年のパフォーマンスはメチャメチャトゲトゲしくて、特にメロディメイカーの STEPHEN MALKMUS と他のメンバーの摩擦がヒドかったらしい。このバンドはサウンドだけが変なのではなくて、メンバーが全米のバラバラの地域に散らばって暮らしているとか、事務所やマネージャーがなくて全部事務はドラムの STEVE WEST がやってたとか、バンドの仕組み自体もヘンテコリンなのだ。メンバーそれぞれも各個のプロジェクトを始めたりとか(ベースの MARK IBOLT は、KIM GORDON (SONIC YOUTH) や YOSHIMI (BOREDOMS) らのユニット FREE KITTEN に参加してる)、なにかと落ち着かない。STEPHEN MALKMUS はイラツいていたのだ。
●1999年にバンドは機能不全に陥り、2000年には雑誌のインタビューで STEPHEN MALKMUS は言い放つ。「PAVEMENT はとっくのとうに終ってんだ!なんで STEVE (WEST のこと。なんてったってドラマー兼マネージャーだからね) がソレを言わないのか不思議なくらいだ!」
●で、STEPHEN MALKMUS のソロデビューだ。
![]() | Stephen Malkmus (2001/02/13) Stephen Malkmus 商品詳細を見る |
●STEPHEN MALKMUS「STEPHEN MALKMUS」2001年
●見て下さい。コイツが、PAVEMENT の首謀者だ。人を喰ったかのようなおフザケ感覚とシニカルなセンス、どこか手抜きでやる気レスで煮え切らない PAVEMENT の体質をデザインしたヤツの顔だ。PAVEMENT の他のメンバーは、ハゲのバカ面とかメガネオタクとかとっつあん坊やみたいな顔してるが、司令塔のコイツは中途半端にイケメンでイケスカない顔だ。こんなスカシたヤツが、ダメ人間連中を仕切って皮肉っぽいバンドの持ち味をモクモクと吐き出していたワケだ。
●ボクは大好きなバンドを滅ぼしたコイツが一気に嫌いになって、発売当時速攻で買ったこのファーストソロも1回しか聴かずCD棚の肥やしにしてしまった。内容は末期 PAVEMENT の延長再生産にすぎなくて、わざわざバンドを潰すほどのモンじゃねえじゃんと、とても憤ったもんだ。そんで今日、数年ぶりにもう一度聴いて、やっぱし印象が変わらず「コイツはイケてねえ」と感じた。
![]() | リアル・エモーショナル・トラッシュ (2008/04/18) スティーヴン・マルクマス&ザ・ジックス 商品詳細を見る |
●STEPHEN MALKMUS & THE JICKS「REAL EMOTIONAL TRASH」2008年
●そんで、ヤツは今年もソロを出した。実は21世紀に入ってヤツのソロはもう4枚目だ。2、3枚目は全部スルーしてきた。 でも今回は何となく買っちゃった。なんでだろ?タイトルの「REAL EMOTIONAL TRASH」に引っかかったのかなあ。ゴミ貯めの中から這い出てきたようなサウンドでシーンに登場し、そんで20年経とうというのにまだ「ゴミ(TRASH)」のウタを歌ってる。
●ボクが90年代ロウファイに果てしないシンパシーを感じているのは、自分が「ダメ人間」であるというコンプレックスを共有できるような気がしたからだ。で、ボクの「ダメ人間」度は年を経てさらに磨きがかかり、もはや病気になって社会から転落する寸前だ。……で、イケスカない皮肉屋の STEPHEN MALKMUS も未だにゴミの中で這いずりまわってる…。時代は2008年だぜ、気付けばロウファイもオルタナティブロックも死語同然で、周りの若造はエレクトロ混じりのダンスロックとエモとゴスに夢中だよ!そんな今、オマエがどんな音出してるのか聴いてやる!そんな気分だった。
●したら、良かった。
●いい意味で変わってない。強いて言えばヘヴィになった。ヤツ独特のユニークなメロディで勝負。そして、ゴツゴツしたイビツにねじれたギターも健在だ。一曲目なんて、前述の「LIONS (LINDEN)」を連想したわ。BLACK SABBATH ばりの捩じれたヘヴィギターリフが下っ腹にゴーーンと響く。表題曲「REAL EMOTIONAL TRASH」は、ヌルヌルと始まるブルージーなメソメソ哀愁ロックかと思ってたら、そのままジャムジャムの混沌としたインプロヴィゼーション状態に突入し、そんでそのまま加速して疾走ロックにシフトチェンジ、アウトロはメランコリックに着地。息つかせぬ展開で10分越え。もうちょっと乾燥冷却したら SONIC YOUTHになっちゃうよ。
●スキマの多い歌詞に長めの間奏。クレジットに「& THE JICKS」というバンド名が出てきたのは、音自体にバンド感がドカッと前に出てきたからか?ファーストソロから「THE JICKS(THE DIRTY JICKS)」は内ジャケにクレジットされてたけど、今回は全面に出てる。しかもドラムとベースが女性なのね(内ジャケに意図不明のコスプレで登場)。女声コーラスが入るととてもイイ感じ。PAVEMENT にはありえない味だしね。……なんか大昔の友達と仲直りができたような気持ちになれた。
●大きくハナシは前に戻って、ノリピー先輩のハナシ。
●彼女はある大手レコード会社が組織していたインターカレッジのサークルに所属していた。アメリカのカレッジラジオを日本に移植することを目指した団体だ。入会するには幹部との面接試験が必要とのコトだったが、ボクはノリピーさんの勧めでボクはこの団体に入会し、素晴らしくエグイ活動で身をすり減らし、素晴らしくエグイ仲間たちにモミクチャにされる事になるのだった。そこでのオハナシは、またまたイロイロありすぎるので今は説明しませんが(今後も永久に説明しないかも)、ボクの人生の大きな転機となったその団体での経験に、最初の道筋を作ってくれた、ただそれだけのためだけでも、ボクはノリピー先輩に深く深く感謝したいと思っているのでした。ノリピーさん、マジで、ありがとうございました!


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